NPO法人 喜界島サンゴ礁科学研究所 公式サイト2026 / KIKAIJIMA
さんごの島科学芸術祭Coral Islands Science and Art Biennale

Artworks & Artists

山崎敦子(サンゴ礁科学研究所)

c_cycle of coral

Exhibition 04

《c_cycle of coral》

ガラス器具を組み合わせた作品構想図
作品構想図

キネティック・スカルプチャー

サンゴがつくった喜界島の大地は、水に溶けて海へ還り、再びサンゴの骨格になります。その循環を、化学反応と実験装置の動きで表すキネティック・スカルプチャー(動く彫刻)です。

炭素は、大気、大地、サンゴの骨格へと姿や居場所を変えながら巡っています。研究所を舞台に、その大きな循環を目に見えるかたちでたどり、私たちの暮らしと自然との関わりを考える作品です。

公開日時
2026年10月31日〜11月8日
10:00〜18:00(8時間)

Artist

顕微鏡をのぞく山崎敦子

科学とアートの融合という研究課題と5年間向き合ってきました。

”アート”と呼ばれるものが何物なのかを考える時間は、同時に”科学”とは何かを考える時間をくれました。科学者とアーティストが見ている世界の美しさは同じなのではないかと思うこともありました。美しさを追求するアートに向かい合ったときに、自然の恐ろしいまでの美しさと通じる瞬間がありました。科学とアートの境界が少し見えた時に、それを飛び越えられるような気がしました。

今回の作品を発想するに至った私の頭の中です。

  • 私はアーティストではない。
  • 私はアートを制作する技術は持たないが、実験装置を作ることができる。
  • 私はサンゴ礁を含めた自然を元素の循環で視ている。
  • 自然には、私が美しいと思う循環系がある。
  • 私が美しいと思うことを作品(実験装置)を通して、鑑賞者と共有することができる。
  • 作品には”世界がこうあってほしいという”願いを反映させることができる。

私はこの作品で示す概念そのものを、論文として記載することはありません。それは主観的であり、科学的には既知の事象であり、科学を発展させるものではないからです。つまり、現代に生きる私個人が世界をどう視ているかは、作品という形でしか残せないと気づいたのです。

しかし、もし制作した系の中で、結果として科学的に新たな発見が見つかれば、科学とアートの融接点となるかもしれません。もしかしたら、共有した場から新しい知が生まれるかもしれません。その瞬間がオマケで付いてくることを願って、ワクワクしながら準備しています。

山崎敦子