
プロジェクト概要
私たち「喜界島サンゴ礁科学研究所」は、設立10周年を迎える節目に、サンゴの旅路をたどるように海を巡るプロジェクト 『サンゴの方舟 ー 海の未来を繋ぐ 洋上大学ー』 をスタートさせます。
黒潮に乗って命を運ぶサンゴのように、この航海では科学者・アーティスト・若者たちが「帆船 BLUE OCEAN みらいへ」に乗り込み、喜界島から大阪へ向け、約1週間の航海を行います。航海の途中ではいくつかの島に立ち寄り、土地ごとの文化や海との関わりを体感し、海と生きる海と生きる喜(よろこび)を共有し合います。
未来へつなぐ命と想像力を乗せた「洋上大学」。
調査・記録し、表現し、学び合う—私たちのプロジェクトの仲間になっていただけますと幸いです。
目的

本プロジェクトは、以下の4つの柱を軸に展開します。
1. 科学:海を調べる
環境DNA、マイクロプラスチック、プランクトン採取、音響生態学など、各分野の専門的な研究者が海上でリアルタイムに調査を実施。変化する海の“今”を科学的に捉え、未来に向けて記録します。
報告会にて、船上で実施した調査内容について発表予定です。
2. アート:海を伝える
喜界島サンゴ礁科学研究所は、科学とアートの協働を通じて、サンゴ礁の環境と文化を未来に伝える取り組みを行ってきました。
本プロジェクトでは数名のアーティストが乗船し、海の現状を観察しながら、それぞれの視点で表現・創作を行います。
研究者とアーティストと若者が共にフィールドに立ち、観察・表現・記録を重ねることで、新たな知のかたちと次世代の学びの場を創出します。
キュレーターとして長谷川祐子氏を迎え、アーティストのコーディネート等を担当いただいております。
3.教育:海と生きる
未来を担う若者たちは、自然と共に生きる知恵を身につけるとともに、科学やアートとの出会いを通じて「伝える力」を学びます。
航海を通じて、自らの身体と感性で自然に触れながら学ぶ、新たな学びの場を提供します。
本プログラムは、次世代の海洋教育を担う人材の育成にもつながることを目指し、航海中の教育プログラムをもとに、継続可能な教育モデルの開発にも取り組みます。
乗船者は全国からの一般公募により選出され、数名が実際に乗船し、フィールドでの学びを体験します。
4.島/地域:海で繋がる
喜界島や奄美群島の若者やアーティストが乗船し、寄港地や目的地である大阪で、それぞれの土地の文化や想いを共有します。
また、寄港地でのイベントや交流を通じて得た経験や学びを、それぞれの地域に持ち帰り、地域の未来を担う人づくりへとつなげていきます。
海を超えて人と人、地域と地域をつなぐネットワークを育み、持続可能な未来に向けた知恵と対話の場をつくります。
航海スケジュール
「南の海で生まれたサンゴの命の旅を辿る」をコンセプトに、2025年9月16日、鹿児島県・喜界島を出港し、屋久島、高知県・土佐清水市竜串、岡山県犬島を経由し、大阪・天保山港へ到着します。
各寄港地では地域団体の協力を得て、文化交流、帆船乗船体験、サンゴ礁調査などを実施し、島々や沿岸地域の魅力発信にもつなげます。
サンゴが生まれてから旅をする海を辿ることにより、実際の生命が渡る海の環境を身体的な感覚と科学的なデータで捉えるとともに、港でのヒトや文化との出会いを通じて流れ着いた先でのコミュニティの形成を考え、共有することを目指します。
■航路: 喜界島→屋久島→高知県竜串→岡山県犬島→大阪
9月14日(日) 乗船体験イベント/音楽ライブ@喜界島 早町港
9月16日(火) 喜界島 出航
9月18日(木)早朝 屋久島着 乗船体験/地域交流イベント 実施
9月20日(土) 高知県・足摺港着 乗船体験/地域交流イベント/サンゴ礁調査 実施
9月22日(月) 瀬戸内海 犬島巡見/地域交流イベント 実施
9月23日(火・祝) 大阪・天保山入港 船上報告会/パーティー
※天候や乗船者の体調等により、若干の変更の可能性がございます。

研究

渡邊剛
喜界島サンゴ礁科学研究所 理事長
北海道大学大学院理学研究院 講師
総合地球環境学研究所 准教授
メッセージ:
・https://youtu.be/SP1h8xgX2u8?si=thQKZ-b70qbDVxPp
・https://youtu.be/eFq2Z4TiDFE?si=5W2ghUnYUKcdebe3

山崎敦子
喜界島サンゴ礁科学研究所 所長
名古屋大学大学院環境学研究科 講師
メッセージ:https://youtu.be/yipb0m8BQhQ?si=Hnz9wfMd1L7mxUoO
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Evan James Gowan
熊本大学 地球環境科学分野 特別研究員
喜界島サンゴ礁科学研究所 特別研究員

小川真由
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
メッセージ:
https://readyfor.jp/projects/the-ark-of-coral-reefs/announcements/390937

後藤明
喜界島サンゴ礁科学研究所 特別研究員
メッセージ:
普通ならありえない混合チームが、小さな船で融合し、熱と光を生み、暗い混迷の時代を導く星になってください

Zoe Moula
Lecturer in Mental Health, King’s College London
Editor-in-Chief, International Journal of Art Therapy
アート

長谷川祐子
キュレーター / 近現代美術史
京都大学経営管理大学院客員教授
東京芸術大学名誉教授
国際文化会館アートデザイン部門プログラムデイレクター
前金沢21世紀美術館館長
メッセージ:
https://youtu.be/DQkP-wF-PlA?si=NnaDpz6UIiAVx-5-

八木夕菜(美術家)
ニューヨーク・パーソンズ美術大学建築学部卒業。
ニューヨーク、ベルリンで建築事務所勤務を経て、現在は京都を拠点に活動。
写真を軸に「見る」という行為の体験を通して多視点観点から意識の変容を促す作品制作を行っている。
・プロフィール/コメント
https://readyfor.jp/projects/the-ark-of-coral-reefs/announcements/390530

菅谷真理恵(パフォーマー)
東京都出身。玉川大学パフォーミングアーツ学科卒業。ジャンルレスな歌唱とダンスを武器に活動するマルチパフォーマー。
・プロフィール/コメント
https://readyfor.jp/projects/the-ark-of-coral-reefs/announcements/391126
喜界島

土岐宏大
隆起珊瑚礁の島「喜界島」を拠点に活動するシンガーソングライター。
2006年兄弟デュオdokidokiとしてデビュー。 全国でのライブ活動を経て2010年からソロに転身。 島での暮らしを通して、感じることを歌にのせて今日もどこかで歌い続けている。
メッセージ:
https://youtu.be/DQkP-wF-PlA?si=NnaDpz6UIiAVx-5-

種田宗一郎
日本海外を旅して喜界島へUターン。
現在喜界島でサウスビーツマリンツアー、ウルコーヒーを経営。
島に住んでいる人が島を知り、楽しむ事から環境保全へ
その一環としてB &Gサウスビーツクラブとして、島内向けマリンアクティビティ活動を行う。
喜界島一周や奄美横断を行う。
・メッセージ
https://youtu.be/U_nalbj9sr4?si=DTJYkmDhiTa2q2QZ
公募乗船者
洋上大学(サンゴの方舟)では、下記に該当される方を対象に乗船者公募を実施しました。(※募集受付期間はすでに終了いたしました。)
===
・カテゴリーS)洋上大学(サンゴの方舟)の理念に賛同し、船上の研究・活動に取り組む意欲のある17歳以上の高校生、大学生、大学院生。国内外の所属は問わない。未成年者は保護者の同意を得て、応募ください。
・カテゴリーR)洋上大学(サンゴの方舟)を活用したユニークな研究および観測を実施可能な研究者。修士または博士の学位を取得しており、船上での研究を主体的に乗組員と協力して実施できる方。
・カテゴリーA)洋上大学(サンゴの方舟)での体験や研究者との対話を元に作品を制作、あるいは船上でパフォーマンスをするアーティスト。
===
審査を通過し乗船するメンバーは以下となります。
・上條奏(公立鳥取環境大学 環境学部 2年)https://youtu.be/M_fcPSypcIQ?si=B4sLw6ANWw3EnEEG
・梶本 凜太朗(帝京科学大学 生命環境学部 自然環境学科 4年)
・市村康(伊仙町 地域おこし協力隊 / 博士(工学))https://youtu.be/JAgEyat1_Zg?si=G1kpnVm5PYsWxtgc
帆船 BLUE OCEAN みらいへ
ゼリ・ジャパンが所有する、「帆船 BLUE OCEAN みらいへ」は一般の方が自由に乗船できる日本で唯一の大型帆船です。3本マストのトップスルスクーナーで、船型は全通平甲板型。帆装は横帆3枚(約215㎡)、縦帆10枚(約568㎡)、総帆13枚(約783㎡)で、メインマストの高さは上甲板上約30m。全長52.16m。
約30名の宿泊が可能で、セイルトレーニングや海洋環境学習、環境調査船としての設備が整っています。
セイル(帆)を新しく作り直し、船内のメンテナンスも終えたばかりのため、綺麗な船内で快適に生活することができます。
▶︎帆船BLUE OCEANみらいへ 公式ページ:https://www.zeri.jp/miraie/

活動報告
▼これまでのプロジェクトの活動は以下のページにてご紹介しています。
https://readyfor.jp/projects/the-ark-of-coral-reefs/announcements
▼プロジェクトへの応援メッセージ動画はこちらから
ご寄付
日頃より喜界島サンゴ礁科学研究所の活動へのご支援・ご協力ありがとうございます。
洋上大学「サンゴの方舟」プロジェクトは、単発のイベントではなく、継続的な実施を目指し活動していきます。
海の上を旅する“学びの場”としての帆船を、将来的には本格的な「洋上大学」へと発展させ、2050年までの設立を目指しています。
私たちの活動へご賛同いただける皆様からのご支援・ご協賛をお待ちしております。
ご協賛
『サンゴの方舟』プロジェクトおよび喜界島サンゴ礁科学研究所の活動にご賛同いただけるパートナー企業・団体を募集しています。
ご協賛いただいた皆さまには、当研究所のウェブサイトやイベント等でのご紹介に加え、ご希望に応じて共同企画や連携プログラムの実施など、柔軟な形でのパートナーシップが可能です。
ご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。
詳細についてご連絡させていただきます。
◼︎mail@kikaireefs.org
運営
洋上⼤学 (サンゴの⽅⾈) 運営事務局
共催:喜界島サンゴ礁科学研究所/総合地球環境学研究所/北海道大学/名古屋大学サンゴ礁地球環境学研究室
■協賛:喜界町
■支援:公益財団法人 かぎん文化財団・サンクスラボ・株式会社ジオアクト・ 園田モータース・喜界レンタカーサービス・クラウドファンディングご支援者のみなさま
■後援:屋久島町 /奄美市 / 瀬戸内町 / 龍郷町 / 与論町教育委員会 / 伊仙町
■協力:土佐清水ジオパーク推進協議会 / 屋久島学ソサエティ 手塚賢至・手塚田津子・笹川健一 / JAMSTEC / OIST / みしま海運株式会社
■運航:ゼリ ジャパン