
プロジェクト概要

『サンゴの方舟』プロジェクトでは、科学者・アーティスト・次世代を担う若者が「帆船 BLUE OCEAN みらいへ」に乗船し、約1週間の航海を通して、科学者は地球環境変動を調査・研究・記録し、 アーティストは海の現状を感じ・作品に残すことで伝え、こどもたちは自身の身をもって海とともに生きる方法を学び、次の世代に伝える方法を考えます。
自然と社会が大きく変化し未来を予想することが困難な時代に私たちはいます。過去から現在までの自然と人類の記憶を探りより良い未来を見い出す必要があります。サンゴは環境の変化を読みとり敏感に適応していく柔軟さと多様な生物を支え続ける強靭さを兼ね備えています。そこに住む人々には限りある自然と向きあって暮らしてきた文化と歴史があります。
幾つもの環境変動を乗り越え多様な生物を支えてきたサンゴ礁やそこに暮らす人々の知恵を未来に繋げるために、我々は、時空を超える”サンゴの方舟”で共に未知の世界へ漕ぎ出す仲間を探しています。
5億年間ほとんど姿を変えずにいるサンゴは、ある満月の夜に生まれでて海流に乗り拡がっていきます。やがて、海底に固着し硬い骨格を作り始め、分裂を繰り返しながら成長し、ついには、我々人類も含めた多様な生物を育むプラットフォームであるサンゴ礁やサンゴ島を形成します。
我々の拠点である奄美群島の喜界島では、過去10万年の間、隆起を続けていて、様々な時間のサンゴ礁生態系やヒトと自然の関わり方を巡る旅ができます。
我々はそこで、100年後に残す、という理念のもとに喜界島サンゴ礁科学研究所を立ち上げ、様々な分野の科学者やアーティスト、地域の人たちが共創し次世代の若者を育成するために、数々の研究と実践を行ってきました。多くの地域や国から若者が集まり、”感じる”、“見つける”、“伝える”、“残す”、ことを通じた異文化・多分野のサンゴ礁型地域拠点ができてきました。
今秋、我々は、サンゴが黒潮の流れに乗って北上するように、帆船に乗って喜界島から島々を巡りながら大阪の万博会場を目指します。共に旅をする科学者・アーティスト・次世代を担う若者を募っています。
我々と一緒に冒険をして未来への風を感じてみませんか?
渡邊 剛(喜界島サンゴ礁科学研究所 理事長)
日程
2025/9/15(月) 乗船
2025/9/16(火) 喜界島 出航
2025/9/22(月) 大阪 天保山 入港
2025/9/23(火) 船上報告会・下船
※天候・海況等により変更の可能性があります。
※寄港地は決定次第、WEBやSNS等にて発表いたします。
※後日、伏見・珊瑚庵にて報告会の実施を予定しております。情報は随時更新いたします。
「帆船 BLUE OCEAN みらいへ」とは?
ゼリ・ジャパンが所有する、「帆船 BLUE OCEAN みらいへ」は一般の方が自由に乗船できる日本で唯一の大型帆船です。3本マストのトップスルスクーナーで、船型は全通平甲板型。帆装は横帆3枚(約215㎡)、縦帆10枚(約568㎡)、総帆13枚(約783㎡)で、メインマストの高さは上甲板上約30m。全長52.16m。
プロジェクトを応援する
本プロジェクトの実現に向け、2025年6月中旬よりクラウドファンディングを実施いたします。
研究者やアーティスト、 こどもたちとともに乗船しプロジェクトに参加してくださる方、 私たちの仲間となってプロジェクトの実現をサポートしてくださる方、協賛してくださる企業様を探しています。
美しい海とそこに息づく知恵を未来に残すために、ぜひご支援をいただけますと幸いです。
以下のフォームより情報を登録していただきますと、クラウドファンディングに関する最新情報をメールにて配信いたします。