KIKAI College サンゴ塾 特別講義 講師:上村真央さん

115日にKIKAI College サンゴ塾(オンライン)で講師に上村真央さんをお招きして特別講義が開催されました。
 
上村真央さんは現在沖縄でヨガと瞑想のインストラクターをされており、2018年・2019年にパドルボードの世界大会である”Molokai2Oahu” (モロカイチャレンジ)でカテゴリー別優勝をされています。
☆”Molokai2Oahu”についてはこちらの動画をご覧くださいhttps://www.youtube.com/watch?v=VpMLxxUsyrY
 
特別講義では渡邊理事長やサンゴ塾生との対談を中心に、沖縄と喜界島の海の違いや好きなことを追求することでみえてきたことをお話しいただきました。

 

特別講義の際の上村真央さん(左)と渡邊理事長(右)

今回の滞在や以前喜界島の海に入られた時に感じられた沖縄と喜界島の海の違いとして、

「サンゴのいる場所」をお話しされました。喜界島の海は、陸とサンゴのいる場所・その先の深い海が沖縄より近く感じるそうです。

 

渡邊理事長からは、沖縄は礁嶺と呼ばれる地形が沖にあること、喜界島は島全体がサンゴ礁が隆起してできていることからこのような違いが感じられるのではないかと、島や地形の成り立ちについて説明がありました。

 

また、喜界島は島を歩くだけでサンゴの自然な違いを感じられることが不思議だったと上村さんはお話しされていました。

その後、世界一過酷な海峡横断レースと言われるモロカイチャレンジやパドルボードについてお話しいただきました。


ここでは、サンゴ塾生からは競技や練習方法に関する質問が寄せられました。


上村さんからの「どんな練習が必要だと思う?」という問いに対して、サンゴ塾生からは「筋トレ」「漕ぐ練習」「持久力」という答えがありました。


上村さんは体を鍛える練習も必要だけど、天気予報を使って流れと風を読めるようになる、海を感じて風や波に合わせて動けるようになる練習も必要だとおっしゃっていました。

時には命の危険も感じるレースでも上村さんが挑戦するのは、「海が好きで、海を渡ることで陸では出会えない世界に出会えるから」だそうです。

渡邊理事長から「今も昔も、変わっていく環境下で危険なこともあるが、ヒトは島を渡ってきた。それはどうしてだろう?」という問いかけがありました。

 

サンゴ塾生からは「面白そうだから」「楽しみだから」という意見がありました。

 

これを受けて上村さんは、

「海が好きで、海を感じることが好きで、毎日違う姿を見せる海を感じると、もっと先の海を知りたいと思う」

「無理はしない範囲でちょっとずつ勇気を積み重ねることで、当たり前だったことが変わり、世界が広がる」

とご自身の経験から考える海を渡る理由をお話しされました。

 

渡邊理事長は「研究と似ていて少しずつ発見を積み重ねるとやめられなくなり、結果それが大きな発見につながる」というお話もありました。

怪我や挫折を繰り返しながらも、上村さんが競技を続けてきたのは「うまくいかないときにしか気づかないことがあって、そんな時こそ成長できる」と感じられるからだそうです。

 

上村さんのお話を通して、「好き、知りたい、やりたい、楽しい」という想いを大切に、夢中を貫き通すことで自分自身が成長し磨かれていくのだと考えさせられました。

 

上村さんと渡邊理事長による特別講義の様子は後日YouTubeにて公開予定です。

ぜひこちらもご覧ください!

 

次回はぜひ上村さんと一緒に海を感じて、また海の面白さや楽しさをお話ししたいです。

今回は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

 

(文責:小山都熙)

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