喜界島のサンゴ図鑑(ウェブ版)完成

喜界島のサンゴ図鑑(ウェブ版)完成

大人から子供までサンゴに親しみながら学ぶことができる図鑑をオンライン科学イベントで一般公開! 
発行:喜界島サンゴ礁科学研究所

■編著者
・藤井琢磨/鹿児島大学国際島嶼教育研究センター[奄美分室]特任助教
・北野裕子/国立環境研究所生物・生態系環境研究センター 特別研究員
・磯村尚子/沖縄工業高等専門学校生物資源工学科 准教授
・深見裕伸/宮崎大学農学部海洋生物環境学科 教授

■ポイント
・喜界島のサンゴの図鑑(ウェブ版)を作成しました。
・大人から子供まで幅広い年代が簡単に利用でき、サンゴに 親しみが持てるように工夫を凝らして作成しました。 
喜界島サンゴ礁研究所に保管されている証拠標本が示されており、学術的記録としての有用性も高めてあります。

喜界島のサンゴ図鑑はウェブ版なので、誰でも無料で簡単に見ることができます。

■ 概要
鹿児島大学国際島嶼教育研究センター(奄美分室)の藤井琢磨特任助教、国立環境研究所生物・生態系環境研究センターの北野裕子特別研究員、沖縄工業高等専門学校物資源工学科の磯村尚子准教授、宮崎大学農学部海洋生物環境学科の深見裕伸教授らの研究グループは、喜界島サンゴ礁科学研究所(渡邊剛理事長、山崎敦子所長)と共同で、喜界島のサンゴに親しみを持ってもらい、喜界島のサンゴの保全につなげていくことを目的として、喜界島のサンゴ図鑑(ウェブ版)を作成しました。2020年の2月の約1週間、喜界島の様々な場所を潜水調査し、そこで見つけたサンゴについてまとめたものです。掲載した全種に喜界島サンゴ礁科学研究所保管の証拠標本番号も付記されているので、将来的に分類学的研究が進み種名が変わったとしても(例えば、1種と思われていたものが2種に分かれたり、あるいは名前が変わっても)、その標本を再確認することによって、遡って、実際にどのような特徴の、どの種のことを指しているのか誰でも調べることができます。

図鑑には今回の調査で発見されたものの内、種名が判明したサンゴ14科48属130種を掲載しています。将来的には喜界島の全てのサンゴの種類を網羅していきたいと考えています。
本図鑑は8月8日に喜界島サンゴ礁科学研究所のホームページで公開される予定です。

■ 発表
喜界島サンゴ礁科学研究所のホームページにて8月8日以降に公開
https://kikaireefs.org/kikaireefs-project/

■ 公開予定
喜界島のサンゴの図鑑(ウェブ版)は喜界島サンゴ礁科学研究所が行うオンライン科学イベント【KIKAIカレッジ】~オープンラボ ウィーク~でお披露目いたします。
同イベントは全国の小学生・中学生・高校生からサンゴ礁科学に関心がある大人を対象にしており、喜界島のサンゴの図鑑(ウェブ版)を教材に授業が行われます。本イベントの取材は喜界島サンゴ礁科学研究所(TEL:0997-66-0200)までお問い合わせください。
また、「喜界島サンゴ図鑑100年プロジェクト」とし喜界島のサンゴ図鑑を更新していくための調査費、編集費用等をクラウドファンディングで募集します。

【本研究への支援】
 本研究は、喜界島漁業協同組合、鹿児島県大島支庁林務水産部林務水産課水産係、ヨネモリダイビングサービスの方々の協力により実施されました。また、JSPS 科研費、令和1 年度文部科学省特別経費、2019 年度独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金、国立環境研究所の支援を受けて実施されました。

本件の問い合わせ先

【研究に関する問い合わせ先】

■鹿児島大学国際島嶼教育研究センター/特任助教 藤井琢磨(ふじいたくま)
TEL:0997-69-4852 /FAX: 0997-69-4853 /個人携帯:090-9389-4672
メール:tfujii@cpi.kagoshima-u.ac.jp

■宮崎大学農学部 海洋生物環境学科/教授 深見裕伸(ふかみ ひろのぶ)
TEL:0985-58-7221 /メール:hirofukami@cc.miyazaki-u.ac.jp

【報道に関する問い合わせ先】

■NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所/担当者名:安田暢子
TEL:0997-66-0200 / FAX:0997-58-9335 /メール:pr@kikaireefs.org

■鹿児島大学広報センター(企画評価課広報係)
TEL:099-285-7035 / FAX:099-285-3854 /メール:sbunsho@kuas.kagoshima-u.ac.jp


■宮崎大学 企画総務部総務広報課 TEL:0985-58-7114 / FAX:0985-58-2886


■沖縄工業高等専門学校 総務課総務係 TEL:0980-55-4003 /メール:ssoumu@okinawa-ct.ac.jp

琉球列島「最北端」のアオサンゴ群生 動画

琉球列島「最北端」のアオサンゴ群生の確認がニュースになっています。
共同通信から動画が公開されました!喜界島のアオサンゴ群生の全貌を見ることができます。ぜひご覧ください!

■KyodoNews
喜界島にアオサンゴ群生 奄美群島、北限を更新

本件に関するお問い合わせ

NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所
〒891-6151 鹿児島県大島郡喜界町塩道1508
TEL:0997-66-0200(研究員:駒越太郎)
メール:pr@kikaireefs.org

ご来所の皆様へのお願い

弊所では、新型コロナウイルス感染拡大の状況と鹿児島県、喜界町での対応をふまえ、その段階に応じたガイドラインを作成しております。

ご来所される皆様にご心配をおかけすることなく、弊所のご見学やご利用、イベント等を楽しんでいただくために現在、以下の対策をお願いしております。

・島外から弊所に滞在される皆様には、来島の日より1週間前から検温をお願いしております。1週間以内に発熱(37.5℃以上)があった場合には日を改めてご利用いただけますようお願い申し上げます。

・長期で滞在される方には、来島後72時間は所内で過ごしていただき、可能な限り、所外の方との接触はないように対応させていただいております。また来島後1週間は検温の実施を引き続き、お願い申し上げます。

・ご見学等で来所される皆様には、マスクの着用をお願い申し上げます。

・島外から来られる20名以上の団体でのご利用は、しばらくの間、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

・サンゴカフェでの飲食は屋外のみとさせていただきます。

・所内、宿泊施設およびサンゴカフェは消毒作業を強化しております。また各所にアルコールを設置しておりますので、積極的にご利用ください。

また状況に応じて、上記の対応は変更させていただく可能性がございます。

皆様のご健康をお祈りするとともに、喜界島から元気を発信できるよう努めてまいります。
今後ともご協力・ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

2020年8月3日
喜界島サンゴ礁科学研究所

【各メディアに掲載】琉球列島「最北端」のアオサンゴの群生を確認

【各メディアに掲載】琉球列島「最北端」のアオサンゴの群生を確認

喜界島で発見されたアオサンゴ 群生について、各メディアに掲載していただきました。

■yahoo!ニュース

鹿児島・喜界島沖にアオサンゴ群生を確認 国内北限
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c86bf66105c6261df38b739892f97fdf7a64c63

アオサンゴの大群生確認 喜界島沖「琉球列島で最北端」
https://news.yahoo.co.jp/articles/532d0688f954ccfbf3feb3c6f452e5c90f1152b2

喜界島にアオサンゴ群生 奄美、北限を更新
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed73ef4ba70382d24365d2c6c0863780786f3f6f

喜界島沖にアオサンゴ大群生 6217平方m「琉球列島で最北端」 NPO確認
https://news.yahoo.co.jp/articles/a57c8baaedc391379ed1a68f01e399811d7512f1

■北海道新聞
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/446924/

■南日本新聞
https://373news.com/_news/?storyid=123685

■南海日日新聞
http://www.nankainn.com/local/%e3%82%a2%e3%82%aa%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%82%b4%e3%81%ae%e5%a4%a7%e7%be%a4%e7%94%9f%e7%a2%ba%e8%aa%8d%e3%80%80%e5%96%9c%e7%95%8c%e5%b3%b6%e6%b2%96%e3%80%8c%e7%90%89%e7%90%83%e5%88%97%e5%b3%b6%e3%81%a7

■地方紙と共同通信のよんななニュース
https://www.47news.jp/localnews/5090968.html

■gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/minaminippon/region/minaminippon-20200803203951.html

■dメニューニュース
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/minaminippon/region/minaminippon-20200803203951

■NEWS Collect
https://newscollect.jp/article/?id=662992430912881761

■ORICON NEWS
https://www.oricon.co.jp/article/1234890/

■全国郷土紙連合
http://kyodoshi.com/article/7292

■奄美新聞社
http://amamishimbun.co.jp/2020/08/04/26425/

■神戸新聞
https://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/202008/0013574876.shtml

■沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/611953

■西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/632703/

■千葉新報
https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20200805/711911

■産経ニュース
https://www.sankei.com/photo/story/news/200805/sty2008050004-n1.html

■東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/47095/

■中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/99934

■神奈川新聞
https://www.kanaloco.jp/article/entry-431537.html

■琉球新報
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1168792.html

■大分合同新聞
https://www.oita-press.co.jp/1002000000/2020/08/05/NP2020080501000937

■毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200806/k00/00m/040/112000c

本件に関するお問い合わせ


NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所
〒891-6151 鹿児島県大島郡喜界町塩道1508
TEL:0997-66-0200(研究員:駒越太郎)
メール:pr@kikaireefs.org

琉球列島「最北端」のアオサンゴの群生を確認

琉球列島「最北端」のアオサンゴの群生を確認

鹿児島県大島郡喜界町で、長さ230 m幅40 mの面積約6217㎡にわたるアオサンゴの群生を確認しました。今後は、地元ダイビング業者や自治体と協力し、保全を進めていきます。

■ 経緯
アオサンゴは、アオサンゴ目、アオサンゴ科、アオサンゴ属の1 属1 種のサンゴであり、IUCN(国際自然保護連合)のレッドデータリスト絶滅危惧Ⅱ類に掲載されています。アオサンゴの分布域は広く、インド太平洋のサンゴ礁地域に生息し、日本では琉球列島のサンゴ礁海域で生息が確認されています。世界最大級とも言われる石垣島白保の大群生の他に、石垣島伊原間・沖縄本島大浦湾において群生が確認されています。これまで喜界島では、アオサンゴの生息は確認されていましたが、連続性の良い群生は確認されていませんでした。2019年9月に喜界島小野津沖においてヨネモリダイビングサービスのガイド依田純一氏とWWFジャパン職員の鈴木倫太郎氏が潜水したところ、大規模なアオサンゴの群生の存在を発見しました。同年10月18日に喜界島サンゴ礁科学研究所とWWFジャパンは共同で生息範囲の調査を実施しました。(調査協力:ヨネモリダイビングサービス)

【 調査方法 】
調査は海上から目視によってアオサンゴの群生が生息している範囲を確認し、その後スクーバ潜水によって、アオサンゴの群生の範囲を確認するとともに、造礁サンゴの被度(海底を覆う生きたサンゴの割合)、アオサンゴの割合について、スポットチェック法によって記録しました。また記録したポイントの海上において、GPSを用いて緯度経度の位置情報を取得しました。これらの調査の結果、小野津沖に分布するアオサンゴの群生の範囲とその状況を把握しました。

【 調査結果 】
アオサンゴの群生は水深6~20 mの間に長さ230 m、幅40 mの範囲、面積約6217㎡にわたって分布していることを確認しました。この範囲の中におけるサンゴの被度は20~90%であり、水深が浅くなるほどサンゴは少なくなります。また、この範囲内においてサンゴの被度は一様ではありませんが、連続してアオサンゴが分布し、サンゴの被度が90%を超える場所においては、その9割がアオサンゴによって占められる場所も確認されました。また、アオサンゴ群体の形は、棒状のものが多く、石垣島の白保のサンゴ礁で見られる板状のものとは異なります。

【 関係機関との調整について 】
喜界島サンゴ礁科学研究所・喜界町役場・WWFジャパンが協議し、確認したアオサンゴの群生について、地元団体へヒアリングを実施しました。

■ヒアリングの結果
・アオサンゴの群生の海域は潮流が非常に速く、安全性に不安があります。
・この海域では通常、漁業活動及びダイビングを行うことはありません。
(稀に活動することもあります)

【 地域でアオサンゴを見守る指針 】
ヒアリングの結果をもとに、地域でアオサンゴ を見守るための指針を定めました。

(1)陸から直接行かない。
アオサンゴが見られる場所は、潮の流れが大変早くとても危険な場所です。海岸から泳いで近づくと、流される危険があります。陸から泳いでいかないようにお願いします。

(2)船で行く。
アオサンゴを見に行く場合は、海域に詳しい方にお願いして船で訪れてください。
このアオサンゴ群生に関するお問い合わせは、喜界島サンゴ礁科学研究所へご連絡ください。

(3)継続的なモニタリングを実施する。
アオサンゴを守るために、群生の状況を定期的に調査します。

(4)関係機関と協力した保全を進める。
アオサンゴの群生に変化があった場合、関係者と情報を共有し、適切に対応するための話し合いを行います。

(5)事故防止
島外からの観光客の方が事故にあわないように不用意な情報提供等は避けましょう。

【 今後の展開 】
喜界島で確認されたアオサンゴの群生は、これまで琉球列島で確認されてきたもののなかで最北端に位置する大群生であることから希少な存在と考えられます。学術的な観点だけではなく、地元の方々のサンゴ礁への興味関心の喚起、地域社会とサンゴ礁海域のつながりの構築、地元の自然資源、また共通財産として多様な価値を有しています。この島の方々にとっての共有財産を保全する目的から、アオサンゴの群生の継続的なモニタリングが必要です。今後は、喜界島サンゴ礁科学研究所が中心となり、地元ダイバー・事業者等による定期的なモニタリング調査を引き続き行う予定です。

 

本件に関するお問い合わせ

NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所
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オンラインセミナー7月3日(金)「魚の形からわかること」

オンラインセミナー7月3日(金)「魚の形からわかること」

7月3日のサンゴ塾オンラインセミナーは「魚の形からわかること」講師は、東京大学大気海洋研究所の脇谷量子郎博士で開催しました!私たちの暮らしにも身近なお魚をテーマに、体の作りや形に注目することで、お魚の生態を調べ、どのように生息環境に適応しているのかをお話しいただきました。

 

魚の口のつき方と大きさ。お魚ごとに口のつき方が異なるのがわかります!

 

みんな大好きウナギの生態のお話には、子どもたちもとても目を輝かせていました。

 

脇谷博士が専門とされるウナギの生態にも、参加者の注目が集まりました。
特にウナギが何を捕食しているかといった話では、意外な生き物をたくさん食べていることに反響が大きかったです。
セミナーのアンケートには「やっぱり、ウナギがOOOOを食べているののがショックでした。今年の土曜の丑の日はウナギなしになりそうです。」「うなぎは大好きだったのですが。。。暫く食べたくないです。←って言っても食べると思います。」といった声が届いていました。

セミナーの最後に脇谷博士は子どもたちに、「スーパーなどで見かける魚の形を観察して、どんな生活をしているのか、推測してみてください」とお話ししていました。ネットや図鑑で調べる前に、魚の形に注目して、妄想してみてみると楽しいよ、と子どもたちに語る姿が印象的でした。

脇谷博士のお話を伺う中で、ネットで調べると多くの情報が簡単に得られてしまう今の時代、そのものに向き合って想像力を働かせることの楽しさを感じることの大切さに気付かされた思いです。またサンゴ塾生たちには、これを課題として出題していますので、どんなレポートが仕上がるのかとても楽しみです。これも後日ブログでご紹介できたら…と思います!

(駒越)

みなさんからたくさんのご要望をいただいた「サンゴ塾の無料体験」と「オンライン科学相談室」の申し込み受付を開始しました!

詳細は下記からご覧になれます。ぜひ、ご参加ください!

サンゴ塾の無料体験

サンゴ塾を最大3クラス受講可、組み合わせ自由の無料体験です。

サンゴ礁博士に聞ける!オンライン科学相談室

地球の環境について調べ学習したい!サンゴって何?科学者になるにはどうしたらいいの?夏休みの自由研究を相談したい!
などなど・・・博士に気になることをたくさん聞いてみよう!

喜界島サンゴ礁科学研究所 6th Anniversary 【#100年後に残す】

7月8日は、2014年に喜界島サンゴ礁科学研究所を設立し、研究調査活動を始めた、研究所のお誕生日です。

設立から6年目を迎える今年は私たちにとってちょっと特別な節目です。六射サンゴの「6」は、私たちにとって特別な数字です。研究所のミュージアム・カフェ・ロッジが詰まった”サンゴの家”も上から見ると6角形!

研究所のお誕生日を祝うのは、実は今年が初めて…!

2014年に喜界島を拠点に活動を始めてから、人種や世代、国境、立場を超えて、あらゆる方との出会いがありました。
私たちの活動や喜界島の尊い自然・サンゴ礁文化をもっとたくさんの方に届けたいと考えています。

合言葉は #100年後に残す

そこで、研究所のお誕生日の特別企画を開催します!7月6日〜12日、1週間限定でチャリティーコラボTシャツをつくりました!(Tシャツはキッズサイズもございます)エコバッグやパーカーもあります。いつも応援していただいているみなさん、Tシャツを来て、「#100年後に残す」を合言葉にSNSで、一緒にお誕生日をお祝いしてください!

販売は、7/6(月)~12(日)の1week限定

Tシャツの売り上げのうち¥700がチャリティーとして研究所の活動(サンゴの調査・研究のための資金、海洋観測・リーフチェック・海岸清掃)に使わせていただきます。

6th Anniversaryチャリティーグッズの購入はこちら
【オンライン科学英語】6/25 初級中級クラス

【オンライン科学英語】6/25 初級中級クラス

アカショウビン(Ruddy Kingfisher)の美声が響き渡る喜界島からです!

今月から、「the Blue Planet ~世界の海~」のトピックに入りました。
太平洋・大西洋・北極海・カリブ海や海に住む生き物も学習していきます!

海の生き物に詳しいサンゴ塾生は、生き物の不思議についてたくさん教えてくれて、授業がとてもいきいきしています。
世界の海を比べて、どんな違いがあるかこれから航海していきましょう🚢

(佐々木)

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【オンラインサンゴ塾】   サンゴ礁研究コース「サンゴとはなにか(生物学)」

【オンラインサンゴ塾】 サンゴ礁研究コース「サンゴとはなにか(生物学)」

今月は「サンゴとは何か」をテーマにして生物学の視点から迫る、オンラインサンゴ塾研究コースです。
サンゴの産卵や幼生の成長など、喜界島で今まさに起こっていることを題材に、何がサンゴをサンゴたらしめているのか一緒に考えました。

北大の渡邊先生も登場!
高校生クラスでは、渡邊先生・山崎先生も一緒に「サンゴとは何か」真剣に考えました!
研究所で飼育実験中のサンゴの赤ちゃんの成長をみんなで観察しました
一斉に産卵されたサンゴの卵、2〜3日後には動き出します!

サンゴの赤ちゃんプラヌラ幼生は、産卵から2日ほどで自力で泳ぎ始めます。そして1週間も経つころには、小さなサンゴ(ポリプ)に変態して骨を作り始めます。
たった10日ほどの短い期間にこれだけ劇的な変化が起きて、そして、これから何十年何百年とサンゴは成長を続けていくと考えると、その始まりはとても衝撃的に感じます。
今回はサンゴ塾生の子どもたちにもこの感動が伝わればと思い、授業を進めました。
「サンゴは死んでも骨が残る、でも人間は後に何が残るだろう?」という高校生からの意見もあり、改めて生き物のすごさを考えさせられました。

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Giant clams tell the story of past typhoons

Giant clams tell the story of past typhoons

Research Press Release | May 24, 2018

A highly precise method to determine past typhoon occurrences from giant clam shells has been developed, with the hope of using this method to predict future cyclone activity.
The waters surrounding Okinotori Island are home to a large number of Tridacna maxima, or giant clam. The isolated island is also located in a highly active typhoon region. (Photo credit: Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Kanto Regional Development Bureau, http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin_index005.html)

A team of researchers led by Tsuyoshi Watanabe of Hokkaido University has discovered that giant clams record short-term environmental changes, such as those caused by typhoons, in their shells. Analyzing the shell’s microstructure and chemical composition could reveal data about typhoons that occurred before written records were available.

Scientists are concerned that major tropical cyclones such as typhoons and hurricanes will increase with global warming. To better predict the frequency of these weather patterns, understanding typhoons in the past warmer periods of Earth’s history is particularly important.

The giant clam Tridacna maxima species was specifically chosen due to its fast and highly precise shell growth rate; daily growth increments in the shell can be seen, similar to tree rings, allowing researchers to accurately investigate the clam’s paleoenvironment. Live specimens were sampled from the waters surrounding Okinotori Island, which lies in the middle of a common path taken by typhoons before making landfall in Japan and other parts of Asia. The team analyzed the shell growth increment of each year, measuring its thickness, stable isotope ratio, and the barium/calcium ratio. They then compared the data with the past environmental records such as typhoons and water temperatures.

The whole Tridacna maxima valve. The shell was cut in two sections along the maximum growth axis. (Komagoe T. et al., Journal of Geophysical Research: Biogeosciences, April 19, 2018)

With these methods, the team found the growth pattern and chemical compositions in the shells were altered by short-term environmental changes in the area. Cooler ocean temperatures and other environmental stresses brought on by typhoons disrupted shell growth and increased the barium/calcium ratio as well as the stable isotope ratio.

Enlarged image of the shell edge showing a stripe pattern of growth increments. Geochemical analysis of increments reveals the clam’s paleoenvironment. (Komagoe T. et al., Journal of Geophysical Research: Biogeosciences, April 19, 2018)

“Since microstructural and geochemical features are well preserved in giant clam fossils, it may now be possible to reconstruct the timing and occurrence of past typhoons to a level of accuracy that was previously impossible,” says Tsuyoshi Watanabe of Hokkaido University.

This study, conducted in collaboration with The University of Tokyo, KIKAI institute for Coral Reef Sciences, and Kyusyu University, was published April 19, 2018 in the Journal of Geophysical Research: Biogeosciences.

Original article:
Komagoe T. et al., Geochemical and Microstructural Signals in Giant Clam Tridacna maxima Recorded Typhoon Events at Okinotori Island, Japan. Journal of Geophysical Research: Biogeosciences, April 19, 2018.
DOI: 10.1029/2017JG004082

Funding information:
This study was supported by JSPS KAHENHI grants JP 25257207 and 15H03742.

Contacts:
Senior Lecturer Tsuyoshi Watanabe

1508 Shiomichi, Kikai-cho, Oshima-gun, Kagoshima 897-6151, JAPAN

KIKAI Institute for coral reef sciences

pr(at)kikaireefs.org (please change (at) to @ when you send e-mail.)

+81-997-66-0200

Strong winter dust storms may have caused the collapse of the Akkadian Empire

Strong winter dust storms may have caused the collapse of the Akkadian Empire

Research Press Release | October 24, 2019

Fossil coral records provide new evidence that frequent winter shamals, or dust storms, and a prolonged cold winter season contributed to the collapse of the ancient Akkadian Empire in Mesopotamia.

The Akkadian Empire (24th to 22nd century B.C.E.) was the first united empire in Mesopotamia and thrived with the development of irrigation. Yet, settlements appear to have been suddenly abandoned ca. 4,200 years ago, causing its collapse. The area would also not experience resettlement until about 300 years later.

Past studies have shown that the Akkadian Empire likely collapsed due to abrupt drought and civil turmoil. However, the climatic dynamics which caused widespread agricultural failures and the end of an era have yet to be sufficiently explored.

Researchers from Hokkaido University, the KIKAI Institute for Coral Reef Sciences, Kyushu University, and Kiel University made paleoclimatic reconstructions of the temperature and hydrological changes of the areas around the archaeological site of Tell Leilan, the center of the Akkadian Empire. They sampled six 4,100-year-old fossil Porites corals from the Gulf of Oman, just directly downwind. The samples were aged by radiocarbon dating and geochemically analyzed to confirm they have not been significantly altered from their present state.

4,100-year-old Oman coral fossil

The coral data was then compared to modern coral samples and meteorological information. Although it is normal for the survey area to receive a significant amount of rainfall in the winter, the coral data suggests that, during the time of the empire’s collapse, the area suffered from significant dry spells. The data before and since the collapse are furthermore comparable to modern coral data, showing the dry spells would have been sudden and intense.

Map showing the sample sites (red stars) in respect to Mesopotamia (green dots) and wind direction. (Watanabe T.K. et al, The Geological Society of America. September 2, 2019)

The fossil evidence shows that there was a prolonged winter shamal season accompanied by frequent shamal days. The impact of the dust storms and the lack of rainfall would have caused major agricultural problems possibly leading to social instability and famine, both factors which have been previously associated with the collapse of the empire.

There is a clear correlation between ancient winter climate anomalies (green, blue, and red) and the civilization area of Mesopotamia and the Akkadian Empire (black) via time, with the right-hand side of the graph representing the present day. The anomalies are presented relative to present day values.

“Although the official mark of the collapse of the Akkadian Empire is the invasion of Mesopotamia by other populations, our fossil samples are windows in time showing that variations in climate significantly contributed to the empire’s decline,” said Tsuyoshi Watanabe of Hokkaido University’s Department of Natural History Sciences. “Further interdisciplinary research will help improve our understanding of connections between climate changes and human societies in the past.”

Tsuyoshi Watanabe (center) and his collaborators with the Mausoleum of Bibi Maryam at Qalhat in Oman in the background.
Contacts:
Senior Lecturer Tsuyoshi Watanabe

1508 Shiomichi, Kikai-cho, Oshima-gun, Kagoshima 897-6151, JAPAN

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【オンライン科学英語】6/18初級中級クラス

【オンライン科学英語】6/18初級中級クラス

ご参考までにダイトウウグイス(昨年5月喜界島で撮影)

ウグイスは春の鳥かと思っていたのに、先週もまだ鳴き声が聞こえた喜界島からです🐤先週の初級中級クラスの様子をお伝えします!

4月から気候変動について学習してきました。

  • 地球温暖化の原因や影響
  • 温室効果ガスとは何だろう?
  • どこの国が多く排出しているだろう?
  • 地球温暖化が進むと天気は将来的にどう変化していくだろう?

など文章を読み取りながら、塾生のみなさんの意見も聞いていきました。

Do you think the global warming is ongoing?

👇動画をご覧ください!

塾生のみなさんが書いてくれた意見も、これまで学習してきたことのポイントをつかめています!

「地球温暖化の問題を解決するためにどのようなことが必要ですか?」

「英語にしてみよう!」

次のトピックは、「世界の海洋」です!
みんなで、太平洋から北極南極まで、海にすむ生き物やその環境をみていきます🐟

(佐々木)

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地球の環境について調べ学習したい!サンゴって何?科学者になるにはどうしたらいいの?夏休みの自由研究を相談したい!
などなど・・・博士に気になることをたくさん聞いてみよう!

【オンライン科学英語】6/16高校生上級クラス

【オンライン科学英語】6/16高校生上級クラス

梅雨に入ってすでに1ヶ月以上過ぎた喜界島からです!
今回は高校生上級クラスの様子をお伝えしたいと思います。

高校生は論文の要約発表とこれまでサンゴ塾で調査してきた自分の研究の要約発表の準備をしています。

4月から、海底火山のあるトンガのサンゴ礁への影響を理解しながら、英語の論文の文の作りや特徴を学習してきました。
先週からそれを要約してまとめていっています。

また、本校生の2人は昨年までにそれぞれのテーマで調査・研究を進めてきました。
学会やイベントで発表した内容を、これから英語で発表する準備をしていきます。

日本語でも自分の伝えたいことを分かりやすくまとめるのは難しいですよね…
この能力が身につけば、人に伝わりやすくなって、人にもっと伝えたくなって、それを聞いた人もさらに質問したくなって、と、どんどん輪が広がっていくと思います!

一緒にがんばっていきましょう☺

(佐々木)

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【オンラインサンゴ塾】 6月19・20日サンゴ礁研究コース「研究相談」

【オンラインサンゴ塾】 6月19・20日サンゴ礁研究コース「研究相談」

6月19日は、小・中学生、20日は高校生のサンゴ塾生を対象にした「研究相談」でした。19日はサンゴ塾生のお住まいの地域は雨模様に対して喜界島は夏模様の蒸し暑い1日でした。

ある晴れた日の喜界島 サンゴ礁段丘の平らな地形が広がります

サンゴ礁研究コースでは、毎月隔週で「研究相談」をおこなっています。日頃新聞などで見かけた科学の記事など、気になることをお互いに話し合います。

小学生のサンゴ塾生、この日のTシャツは「I♡段丘」です
高校生からは鋭い質問もとびだしました!

サンゴ塾生からは、新聞でみたという「テルピオス」というサンゴに取り付いてしまう海綿の仲間の記事の話題や、実験をすすめている水の中の硝酸態窒素について話題にあがりました。みんなそれぞれに、意見や不思議に思ったことを話し合います。

サンゴの産卵を動画でも確認!

この「研究相談」では、喜界島での最近の話題も紹介しています。今回は、先週喜界島で観察されたサンゴの産卵の話題でした。

このように、塾生たちの交流が深まっていくこともオンラインでサンゴ塾生があつまれる魅力だと思います。

(駒越)


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Surprising growth rates discovered in world’s deepest photosynthetic corals

Surprising growth rates discovered in world’s deepest photosynthetic corals

The collaboration work with Dr. Samuel Kahng, our mentor of Coral Reef Science Camp, is published in the journal “Coral Reefs”.

New research published in the journal Coral Reefs revealed unexpectedly high growth rates for deep water photosynthetic corals. The study, led by Samuel Kahng, affiliate graduate faculty in the University of Hawai‘i at Mānoa School of Ocean and Earth Science and Technology (SOEST), alters the assumption that deep corals living on the brink of darkness grow extremely slowly.

Leptoseris is a group of zooxanthellate coral species which dominate the coral community near the deepest reaches of the sun’s light throughout the Indo-Pacific. Symbiotic microalgae (called zooxanthellae) live within the transparent tissues some coral—giving corals their primary color and providing the machinery for photosynthesis, and in turn, energy.

Deeper in the ocean, less light is available. At the lower end of their depth range, the sunlight available to the Leptoseris species examined in the recent study is less than 0.2% of surface light levels. Less light dictates a general trend of slower growth among species that rely on light for photosynthesis.

Previous studies suggested that photosynthetic corals at the bottom of the ocean’s sunlit layer grow extremely slowly – about 0.04 inch per year for one species of Leptoseris. Until recently, there were very few data on growth rates of corals at depths greater than about 225 feet given the logistical challenges of performing traditional time series growth measurements at these depths.

Kahng, who is also an associate professor at Hawai‘i Pacific University, collaborated with SOEST’s Hawai‘i Undersea Research Laboratory (HURL), the Waikiki Aquarium, National Taiwan University, Hokkaido University and KIKAI institute for Coral Reef Sciences to collected colonies of Leptoseris at depths between 225 and 360 feet in the Au‘au Channel, Hawai‘i using HURL’s Pisces IV/V submersibles. The research team used uranium-thorium radiometric dating to accurately determine the age of the coral skeletons at multiple points along its radial growth axis – much like one might determine the age of tree rings within a tree trunk.

“Considering the low light environment, the previous assumption was that large corals at these extreme depths should be very old due to extremely slow growth rates,” said Kahng. “Surprisingly, the corals were found to be relatively young with growth rates comparable to that of many non-branching shallow water corals. Growth rates were measured to be between nearly 1 inch per year at 225 feet depth and 0.3 inches per year at 360 feet depth.”

The research team found that these low light, deep water specialists employ an interesting strategy to dominate their preferred habitat. Their thin skeletons and plate-like shape allow for an efficient use of calcium carbonate to maximize surface area for light absorption while using minimal resources to form their skeleton. These thin corals only grow radially outward, not upward, and do not thicken over time like encrusting or massive corals.

“Additionally, the optical geometry of their thin, flat, white skeletons form fine parallel ridges that grow outward from a central origin,” said Kahng. “In some cases, these ridges form convex spaces between them which effectively trap light in reflective chambers and cause light to pass repeatedly through the coral tissue until it is absorbed by the photosynthetic machinery.”

The strategic efficiency of Leptoseris enabling its robust growth rates in such low light has important implications for its ability to compete for space and over-shade slower growing organisms.

“It also illustrates the flexibility of reef building corals and suggests that these communities may be able to develop and recover from mortality events much faster than previously thought,” said Kahng.

Researcher contact:

Tsuyoshi Watanabe, PhD
KIKAI institute for Coral Reef Sciences
Faculty of Science, Hokkaido University
nabe(at)kikaireefs.org (please change (at) to @ when you send e-mail.)

Samuel E. Kahng, PhD
Affiliate graduate faculty, University of Hawai‘i at Mānoa, School of Ocean and Earth Science and Technology
Associate Professor of Oceanography, Hawaii Pacific University
808-236-3562
skahng(at)hpu.edu(please change (at) to @ when you send e-mail.)

Figure 1. A colony of Leptoseris hawaiiensis at 315 feet in the Au’au Channel Hawaii. Credit: HURL UH
Figure 2. A colony of deep water Leptoseris sp. Note fine rows of septocostae radiating outward from a central origin and the low density of polyps. Credit: Sam Kahng
Figure 3. A magnified view of the polyps from a deep water Leptoseris sp. Note what appears to be vestigial tentacles (which do not extend) surrounding some of the polyps. There are identical bulbs of tissue protruding between some of the septocostae in between the polyps. Credit: Sam Kahng

Kahng, S.E., Watanabe, T.K., Hu, H. et al. Moderate zooxanthellate coral growth rates in the lower photic zone. Coral Reefs (2020).

https://doi.org/10.1007/s00338-020-01960-4

【論文発表のお知らせ】世界最深の有藻性サンゴが驚異的な速度で成長することを発見

【論文発表のお知らせ】世界最深の有藻性サンゴが驚異的な速度で成長することを発見

喜界島サンゴ礁科学研究所・ハワイパシフィック⼤学・ハワイ⼤学・ワイキキ⽔族館・北海道⼤学・国⽴台湾⼤学の研究チームは、世界で最も深い水深に生息している有藻性サンゴが驚くべき早さで⾻格を形成していることを明らかにしました。

■背景
センベイサンゴ属は、インド洋から太平洋にかけて生息し、太陽の光が届く範囲で最も深いところに群集を形成することのできる有藻性イシサンゴの一属です。有藻性イシサンゴは、共生する褐虫藻の光合成によって、エネルギーを得ていますが、水深が深くなると、利用できる光が少なくなります。センベイサンゴの生息水深の下限では、利用できる太陽光は、海洋表面の0.2%未満とわずかです。一般的に、光が少ない環境では、有藻性イシサンゴの成長は遅くなるという傾向があります。よって、センベイサンゴは、深い海では、年間1 mmという非常にゆっくり成長していると考えられてきました。しかし、水深68 mを超える深度に住むセンベイサンゴの成長率はこれまでほとんど報告されていませんでした。

■研究手法
研究チームは、ハワイのAu’au海峡で、ハワイ大学の調査潜水艇Pisces IV / Vを用いて、水深68 m〜110 mに生息するセンベイサンゴのコロニーを採取し、ウラン-トリウム放射年代測定法により放射状の成長方向に沿ってサンゴの骨格の年齢を極めて正確に調べました。

Fig.1 ハワイ・アウアウ海峡にハワイセンベイサンゴの群体(Credit:HURL UH)
Fig.2 深場に棲むセンベイサンゴ属の群体。中心から放射状に伸びる骨格の凹凸と散在する個体(ポリプ)が観察できる(Credit:Sam Kahng)

■研究成果
光の少ない環境を考慮すると、以前の想定では、極端に深いところにいる大きなセンベイサンゴは、成長速度が非常に遅いため、非常に年齢が高いと考えられてきました。しかし、私たちの結果では、驚くべきことに、サンゴは比較的若く、成長率は浅海に棲むセンベイサンゴの成長率に匹敵します。成長率は、水深68 mで年間2.5 cm近く、水深110 m で年間7.6 mmという結果が出ました。

Fig.3 深場に棲むセンベイサンゴ属の個体(ポリプ)の拡大画像。一部のポリプに触手が見える。 また、ポリプ同士の間にも新しいポリプの中心が小さく見える。(Credit:Sam Kahng)

■今後の期待
この結果は、センベイサンゴは深い海に適応し、この水深を支配していることを示しています。薄いプレートのような骨格は、光を吸収することのできる表面積を大きくし、放射状に成長します。その表面には細かい凹凸があり、降り注ぐ光を効率的に吸収できる構造になっています。センベイサンゴのこのような戦略は、光の少ない環境でも成長率を保つことを可能にし、他の成長の遅い生物との競争に勝つことができたと考えられます。本研究成果はサンゴ礁をサンゴの柔軟な適応戦略を示し、サンゴ群集がダメージを受けたとしても、これまで考えられていた以上に早く回復することができると考えられます。

本研究成果はCoral Reefs誌に掲載されました。(2020年6月15日発行)
Kahng, S.E., Watanabe, T.K., Hu, H. et al. Moderate zooxanthellate coral growth rates in the lower photic zone. Coral Reefs (2020). https://doi.org/10.1007/s00338-020-01960-4
論文掲載誌のURL:https://link.springer.com/article/10.1007/s00338-020-01960-4

このリリースのお問い合わせ先 : 喜界島サンゴ礁科学研究所 理事長 渡邊剛
〒891-6151
鹿児島県大島郡喜界町大字塩道1508 / TEL:0997-66-0200(担当 安田)
メールアドレス: pr@kikaireefs.org

【サンゴ礁研究コース】 6月12・13日オンラインサンゴ塾「サンゴとは何か(生物学)」

【サンゴ礁研究コース】 6月12・13日オンラインサンゴ塾「サンゴとは何か(生物学)」

6月に入り、喜界島も梅雨の蒸し蒸しとした日々が続いています。

全国から集まったサンゴ塾生のお住いの地域も続々と梅雨入りだそうです。

4月は「海水の性質」、5月は「熱帯の海と気候」というテーマで進めてきたサンゴ礁研究コースですが、6月は生物学の視点から「サンゴとは何か」を、塾生のみなさんと学習を進めています。

今月も全国のサンゴ塾生とつながります!

6月といえば、奄美群島ではサンゴの産卵の季節です。サンゴ礁科学研究所では今年、喜界島でのサンゴの産卵の様子を観察することができたので、観察の様子(夜の海の中の様子)も講義の中で紹介しました。

2020年6月9日 トゲキクメイシ属のサンゴの産卵

「石(炭酸カルシウム)の骨を作る」「産卵する」「光合成する」と様々な特徴を持つサンゴたちの生物学的な特徴を学習していきます。塾生たちには、ただ伝えるだけでなく、都度不思議に思ったことはどんどん考えて・質問もらっています。

サンゴの暮らしを解説します。

また、サンゴ礁研究コースでは、先月のテーマに合った水の栄養塩(硝酸)を測定する水質調査を進めています。塾生それぞれに、どんな試料を測定するのか考えてもらい、結果をまとめて、塾生同士で発表する予定です。どんな結果になるのか楽しみにしています!

水の栄養塩(硝酸塩)調査セット!全国の塾生のみんなで調査します。

小中高生のみなさん、サンゴ塾で一緒に学ぼう!
https://kikaireefs.org/college-3/

オンラインセミナー6/5(金)「貝を用いた環境解析」

オンラインセミナー6/5(金)「貝を用いた環境解析」

6/5(金)にサンゴ塾オンラインセミナーとして「貝を用いた環境解析」を開催しました。 講師は、東京大学大気海洋研究所の白井厚太朗博士でした!

オンラインセミナーの受講者のみなさんに、アンケートにご協力いただきました。
ご回答ありがとうございました。

セミナー後に白井先生に受講者のみなさんからいくつか質問が寄せられました。
その質問にご回答いただきましたので、ぜひご覧ください!

Q.世界で一番長生きするアイスランド貝は実際何歳まで生きれると思いますか?

白井博士の回答

この質問はまだ誰も答えを知らない質問ですが,ぼくの単純な予想では1000年くらいが限界じゃないかなと考えています.
細胞が分裂できる回数には限りがあります.アイスランドガイは代謝が少なくて細胞分裂が遅いことが長生きな理由の一つと考えられていますが,さすがに1000年も生きれば限界を越えてしまうのではないかと思います.

Q.貝の成長は貝のしま模様で観察することができるそうですが、 貝殻の断面にある、年輪はどうしたら見れますか? やはり、専門的な器具がないと無理ですか? 年輪の数=その貝の年齢ですか?

白井博士の回答

貝殻の断面の年輪は頑張れば身近なものを使って観察することもできます.
貝殻を切るときはダイヤモンドカッターというものを使いますが,頑張ればノコギリでも切れます.
次に断面をピカピカになるまで紙やすりでけずります.傷が無くなってピカピカになると,断面の成長線を観察することができます.成長線が細かすぎる場合は顕微鏡が必要になりますが,デジタルカメラやスキャナーで撮影して,パソコンで拡大しても観察することができます.
ただし,見えるしましま模様が必ず1年に1本できる年輪という訳ではありません.
1年に1本できる年輪のしま模様の特徴を明らかにした上で,その特徴をもつ年輪だけを数える必要があります.
少し難しいかもしれませんが,2017年に水産学会紙という雑誌にのっている「茨城県鹿島灘産チョウセンハマグリの年齢形質と年齢推定法」という論文に詳しい方法がのっています(インターネットで検索すれば読むことができます).

「茨城県鹿島灘産チョウセンハマグリの年齢形質と年齢推定法」(水産学会紙2017年)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan/83/2/83_16-00038/_article/-char/ja/

Q.貝の年輪から貝の成長による変化と気候変動による変化はどのように見分けるのでしょうか。

白井博士の回答

貝の年輪による成長と気候変動の影響を見分けるためには,まずはそれらの関係性を調べる必要があります.
例えば,その貝が温かい年に良く育つのか,寒い年に育つのか,雨がふるほど育つのか,など,良く育つ環境についてまずは調べる必要があります.
その関係を明らかにしたうえで,知りたい場所や時代の貝がらを調べることで,やっと気候変動の歴史を解明することが可能になるのです.

Q.白井先生は、ムラサキガイのマンガンの濃度で津波の影響が分かるとおっしゃっていましたが、マンガンの濃度の違いで環境のどういった面が変化しているのですか。 また、マンガンの濃度が濃くなると何がいけないのですか。 そして、泥の中にはもともとマンガンが含まれているのですか。

白井博士の回答

マンガンは海水に含まれる濃度が低いのですが,海底の泥の中や陸上の土砂の中には高濃度で含まれています.そのため,海底泥が巻き上がったり土砂が流れ込んだりすると,海水中の濃度が上昇して,その結果貝がらに取り込まれる量が増加します.
このような仕組みから,貝がらのマンガンの濃度の変化を調べることで,陸から海に運ばれる土砂の量や,海底の泥がどれだけ巻き上がったかがわかります.
マンガンの濃度が濃くなること自体はそれほど大きな問題ではありません.
ただ,陸から土砂が大量に入ってきたり,海底の泥が巻き上がったりすると,それと一緒に陸や海底土に閉じ込められていた環境汚染物質が入ってきた可能性が心配されます.
一方,陸や海底土にはプランクトンの栄養が含まれているのですが,津波によって放出されてプランクトンの成長を助けた可能性もあります.
マンガンが増えたことが良い悪いという訳ではなく,貝がらのマンガンの変化からどういう環境変化が読み取れるのかという点が重要なポイントになるのです.

講義で白井先生と杉原先生が紹介してくれた貝の津波記録に関する論文はこちら!
詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。
Murakami-Sugihara, N., Shirai, K., Hori, M., Amano, Y., Fukuda, H., Obata, H., et al. (2019). Mussel Shell Geochemical Analyses Reflect Coastal Environmental Changes Following the 2011 Tohoku Tsunami. ACS Earth and Space Chemistry, 3(7), 1346–1352.

https://doi.org/10.1021/acsearthspacechem.9b00040

受講者のみなさん、白井先生、質問とご回答をありがとうございました!

サンゴ塾オンラインセミナーの次回のご案内と過去開催のセミナーは、こちらからご覧ください。
https://kikaireefs.org/experience-online/

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喜界島でトゲキクメイシ属のサンゴの産卵を確認しました

喜界島でトゲキクメイシ属のサンゴの産卵を確認しました

2020年6/9(火)23:00頃 喜界町坂嶺の海中の様子です。(撮影:駒越太郎 博士)

【駒越先生コメント】
枝状のミドリイシの産卵が見つからず、他のサンゴはどうかなと探していた時にたまたま目に止まりました。喜界島をつくっているサンゴたちが誕生する瞬間を目撃することができて感動しました。

World Oceans Day 2020

World Oceans Day 2020

Taking action from the small coral reef island, Kikaijima!

We have started a new project to promote sustainability and care for coral reefs and our oceans.

Japan has beautiful coral reefs that extend latitudinally from the tip of Okinawa to the southern edge of Honshu, the main island of Japan. Kikaijima, or “Kikai Island,” is one of the Amami Islands located north of Okinawa and south of Kyushu. Kikaijima is a raised coral island, the land continuously expanding with the uplifting of coral reef terraces. The climate of Kikaijima borders between tropical and temperate ocean and is classified as a humid subtropical climate. The coral reef ecosystem responds sensitively to changes in the climate. Kikaijima is a small island without river discharge and runoff to disturb the reef environment, a common source of damage to coral. A healthy coral reef ecosystem has been maintained for a long time, making Kikajima one of the best locations to detect ecological shifts as a response to change in global climate and ocean environment in the northwestern Pacific Ocean.

The KIKAI Institute has created education programs about coral reefs and the beautiful nature of Kikaijima. Many children visit our island from all over the world to learn about coral reef research. We could not meet them this year due to COVID-19. Japanese coral reef researchers belonging to our institute started an online seminar (webinar) for school students in March 2020. Since then, over 200 children have joined us to learn about the science of coral reefs, animals that use coral reefs as their homes (such as reef fish, bivalves, etc.), carbon and nutrient cycles within coral reefs, and so on. These programs will continue at least until next March. We are eagerly waiting for these future scientists to work with us!

As a new project this year, we have started making an encyclopedia of symbiotic reef corals in Kikaijima. KIKAI Institute is working with the National Institute for Environmental Studies to conduct and support this project. The coral ecologist team, Prof. Hironobu Fukami, Prof. Naoko Isomura, Dr. Takuma Fujii, and Dr. Yuko Kitano, have started a field survey to collect coral specimens and DNA samples for species identification. The process of the making the encyclopedia is open and always available in our newsletter, so everyone can join in to provide editorial and financial support. Kikajima’s high school students have also joined to help us take photos of the beautiful, white coral skeletons for the encyclopedia.

We hope that the encyclopedia will be a letter to the future oceans and the people who take care of them. The last record of the number of reef coral species in the Amami Islands was done 25 years ago. We want to make a record of modern ecosystem conditions in our encyclopedia, and want to continue to update it in the coming decades and centuries. At the end of this project we want to send our encyclopedia to school libraries as a gift of education. We hope the next generation and many generations after that will be interested in coral reefs, and will continue to observe and conserve our wonderful home– the ocean. Please join us to support this project and preserve our precious ocean far into the future.

Please see more details on our website and in our newsletters:
https://kikaireefs.org/

Atsuko Yamazaki and Tsuyoshi Watanabe
KIKAI Institute for Coral Reef Sciences

Special thanks to Katrina Little.

今の地球に生きる君へ

渡邊 剛

インコボーイさんからのメッセージ

喜界島サンゴキャンプは、自分にとって非常にいい刺激になりました。今自分はとても怖いです。なぜなら、この前図工の時間にクラスメイトが、面白いものを作っていたんです。それ何?と聞いたらひどい世界だったんです。未来の地球を現した作品で、みずうみはゴミだらけでした。あっ、今からやんなきゃだめだと思いました。こんな恐怖はじめて感じました。こんなに怖い話しなのに、真面目に聞いてくれる人はいないのです。地球温暖化?というような人の多さにはビックリしました。でも、みんなの前でたくさん地球温暖化について話すようになって今 自分のクラスはエコになっています。とても嬉しいです。たった一人でこんなに変わるなんて!だれもが、地球温暖化という存在を忘れる日がくるといいなと思っています。
こんな日を作るためにも、サンゴの研究者に没頭してください。
自分はサンゴキャンプで研究者のかっこよさに心をうたれました。大きくなったら、生き物の研究者になります!

喜界島サンゴ研究キャンプ、とても楽しかったです。来年度もぜひ参加させてください。

インコボーイより。


渡邊先生からの返事

Re: インコボーイ君へ、

喜界島サンゴ礁科学研究所の渡邊です。

ハワイ調査の途中でインコボーイ君からのメッセージを見ました。ちょうど、海で必死になって目的のサンゴを探そうと潜って泳いでヘトヘトになって、それでも見つからないという辛い時期だったのでとても勇気づけられました。メッセージをありがとう。

インコボーイ君が今感じている怖いという気持ちを、どうか忘れないでください。それはとても大切な感覚なのだと僕は思います。大人になって余裕や感覚が鈍ると人や社会は、目の前のことをありのままに見ることが難しくなったり、自分の都合の良いように物事を解釈しようとしてしまいます。地球には、素晴らしい自然が沢山あって多くの生き物がそれぞれの環境に適応して生存しています。そしてそれぞれの生物には生きのびてきた歴史があります。人間も例外ではありません。人間は、長い地球の歴史の中ではほんの最近になって出てきた存在、数億年も前からいるサンゴに比べると新キャラです。そんな新キャラの人類は他の動物に比べて肉体的に弱かったので、必死に知恵を使って様々な環境にも適応してきました。森を切り開いて食べ物や住む場所を作ったり、分厚い服を身にまとってより寒いところにも住めるようになりました。夜の闇が怖いと感じて火を起こし、やがては電気を生み出しました。そして、今や地球上の色々な環境で人間は生活し、地球環境さえも変えてしまえる力を持っています。その人間が生きるために獲得してきた能力が、今、地球の自然と生物にとって良い方向に行っていないのは残念なことですね。

地球温暖化の主な原因になっている二酸化炭素は、人間が石炭や石油などの化石燃料と言われるものを燃焼してできたものです。地球には、水と生命が存在し、その生物が長い間かかって大気中の二酸化炭素を地殻に閉じ込めて来ました。その一部が我々が電気を作ったり車に乗るときに使っている石炭や石油です。因みに、地球上の最大の炭素の貯蓄庫となっているのがサンゴを始めとした海洋生物が関与して生成された炭酸塩岩という岩石です。人間は、せっかく長い時間をかけて生物が地球に閉じ込めて来たものをわずかな時間で再び大気中に放出をしてしまっています。その二酸化炭素は地球の温暖化をもたらし、海洋表層に溶けだし、炭酸カルシウムの骨を作っているサンゴに大きなストレスを与えています。サンゴはサンゴ礁を形成して実に多くの生物を育み、海洋生物の多様性を支えています。大気中の二酸化炭素がこのまま増えていってサンゴ礁の海に溶けていったら、今後サンゴ礁はどのようになってしまうのでしょうか。

もちろん、今すぐにすべての人間が二酸化炭素を放出するのをやめることができれば、一番良いのかもしれません。ただ、今それはとても難しい状況になっていますね。理屈ではわかっていても、人間は、一度手にした快適さはなかなか手放すことはできません。そしてこれまでに多く二酸化炭素を排出して来た国とこれから発展するために沢山化石燃料を使いたい国とが対立をしています。そんな中で我々はどうしたら良いでしょうか。どうしたら素晴らしい自然や環境をインコボーイ君の世代が大人になっても、さらに、その次の世代にも残せていくのでしょうか。残念ながら僕にはまだ良くわかりません。でも、インコボーイ君やお友達がクラスの中でやったように、僕も考え続けてできることをやりたいと思います。ある大きな国の大統領が化石燃料の使用が温暖化をもたらしたとは限らない、と言った時、それに猛烈に反対や抗議をする人たちがいました。声を上げることはとても大事なことだと思います。でも、なぜ誰も「化石燃料の使用が温暖化をもたらした」と言い切れないのでしょうか。二酸化炭素が増えると温室効果によって地球が温暖化する、と誰もが思っていると思います。ですが、人間が化石燃料の使用を開始してから現在までの大気中の二酸化炭素の量の変化と気温の関係を示す直接的なデータはないというのが大きな原因の一つです。大気中の二酸化炭素の濃度を継続的に測り続けているのは、ハワイにおける過去60年間のものが最も長い記録で、海の中の二酸化炭素の観測はもっと短いものしかありません。えっと思うかもしれませんがそれが現実です。もちろん、コンピューターを使って計算して予測することはできます。だけれど、二酸化炭素は、大気や海洋、生物、のどれも関係する複雑な系の中で動いています。そして、それを排出する人間の挙動もまた複雑なのです。現在、人間の活動がどの程度、関わっているかを正確に見積もるために、まずは、直接的なデータを示すことができれば、と我々は考えています。

この夏のサイエンスキャンプで、僕が皆さんにお話しした研究者にとって大事なこと、感じること、見つけること、伝えること、残すこと、のうちインコボーイ君は、既に、その多くを実践していますね。素晴らしいです。きっとそんなインコボーイ君のような人たちが将来を切り開いて行くのだと思うととても心強く感じます。そして、僕たちの世代もまだまだ諦めずに、やれることをひとつづつやって、少しでもやがて訪れる将来のことを考えられるヒントになることを残せていけたら、そして、一緒に未来を語り合いたいなと思います。今回は、素敵メッセージと応援をありがとうござます。また、来年お会いしましょう。

駒越先生がMBCテレビ「かごしま4」に出演しました

駒越先生がMBCテレビ「かごしま4」に出演しました

MBCテレビ「かごしま4」は平日の夕方鹿児島県内で放送される、地域の話題や暮らしの情報を伝える番組です。

今回はリモートでの生中継で駒越太郎先生が出演しました!

喜界島の紹介に始まり

喜界島から世界へ発信する研究成果

サンゴ塾

 

喜界島のサンゴ礁文化

喜界島の荒木沖に生息する441歳以上のハマサンゴ!

盛りだくさんな内容でした!

最後に、駒越先生は

オンラインサンゴ塾では、全国の科学が好きな子供たちと繋がることができるので、より交流を活発にさせること

そして、社会情勢が落ち着いたら、本物のサンゴ礁がある喜界島にきてもらい一緒に調査や研究を体験してもらいたいと思います!

というメッセージを発信していました。

サンゴ塾や放送中に登場した内容のお問い合わせはこちら

喜界島サンゴ礁科学研究所
TEL:0997-66-0200
オンラインサンゴ塾:https://kikaireefs.org/college-3/

喜界町立早町小学校との連携

喜界町立早町小学校との連携

5年生のサンゴ総合学習のスタートアップに駒越太郎先生が出張授業をおこないました。

喜界町立早町小学校は研究所から一番近い小学校です。

サンゴ礁科学研究所は、早町小学校5年生の総合的な学習の時間の中で、海洋教室やサンゴの増殖活動、サンゴの調査・観察のサポートをおこなってきました。

今回の出張授業は、今年度のサンゴ総合学習の初回で喜界島の成り立ちや、サンゴがどんな生き物なのか駒越先生が新小学5年生に解説しました。

「駒越先生のお話一方通行ではなくて、皆さんわからないことがあったら、すぐに質問しましょう!」

駒越先生の、サンゴってなんなんだろう?サンゴと聞いて思い出すことはありますか?という問いかけに対して

早速、手が上がりました

サンゴは固いイメージがあります!」

 

その固いイメージはこれ!サンゴの標本(骨格)です。

石のようですね。隆起サンゴ礁でできた喜界島にはいたるところにサンゴの骨が落ちています。(喜界島では石を探す方が難しいんですよ!)

実は、サンゴはイソギンチャクの仲間の動物です。

喜界島の皆さんがよく見かける(石のような固いイメージ)はサンゴが作り出す石灰質の骨なんです。そして、サンゴは体の中に植物を住まわせていて、その光合成からエネルギーをもらうことで生きています。

サンゴは動物でもあり、植物でもあり、石でもあります。

サンゴって不思議な生き物ですね…!

先生からも質問が、「喜界島にはとっても大きなサンゴがいますが、魚を食べたりするんですか?」

「魚の生まれたばかりの稚魚だったら食べるかもしれません。食べられて口に入るものだったらなんでも食べちゃいます。砂やゴミはは食べませんが、食べて美味しいものだったら食べちゃうんですよ」

と駒越先生。

あっという間に時間が過ぎ、

数年前から早町小学校にあるサンゴラボへ。

ここでは、小学5年生がサンゴを育てています!

サンゴラボには、歴代の小学5年生たちが残してきた、たくさんの記録があります。

駒越先生のサンゴの育て方を聴きながら、皆さんサンゴを見つめます。

夏に台風の通り道になる喜界島では、台風の影響で長い時には2〜3日停電が続くこともあります。

そんな時、水槽の水温が上がりサンゴにとってよくない環境が続いてしまうと、サンゴにとって危機的な状況になります。

対策をレクチャーしていると、チャイムが鳴り初回の出張授業は終了です。

皆さん、これからのサンゴ総合学習でたくさんサンゴのこと、喜界島のことを知ってくださいね!

奄美大島住用湾のサンゴ調査結果が南海日日新聞・奄美新聞に掲載されました。

奄美大島住用湾のサンゴ調査結果が南海日日新聞・奄美新聞に掲載されました。

奄美新聞2020年5月17日付
南海日日新聞2020年5月18日付

■詳細はこちら
北海道大学 プレスリリース(研究発表)

■論文はこちら

■NaNature Research Ecology & Evolution Community記事
Influence of local industrial changes on reef coral calcification

【論文発表のお知らせ】人為起源によるサンゴ礁の撹乱の変遷をサンゴ骨格から検出 ~奄美大島住用湾における産業発展・土地利用変遷に対するサンゴの応答~

【論文発表のお知らせ】人為起源によるサンゴ礁の撹乱の変遷をサンゴ骨格から検出 ~奄美大島住用湾における産業発展・土地利用変遷に対するサンゴの応答~

奄美大島住用湾のサンゴ骨格記録
持続可能なサンゴ礁と産業発展に向けて

喜界島サンゴ礁科学研究所 渡邊剛 理事長の研究グループは、奄美大島住用湾の造礁サンゴの骨格から、過去46年間の産業発展と集中豪雨・洪水がもたらす土砂の流出が、サンゴの生息環境と骨格成長へ影響を与えることを明らかにしました。

奄美大島住用湾は造礁サンゴの生息域であり、マングローブ林が広がる住用川と役勝川の河口域に位置しています。住用湾沿岸域では過去46年間にわたり、大島紬の生産や農業など様々な産業が発展してきました。この地域では、集中豪雨・洪水がもたらす土砂の流出による造礁サンゴへの影響が懸念され、これまで、リーフチェックや白化現象のモニタリングにより明らかにされてきました。

しかし、奄美大島住用湾のように河川や湾における定期的な水質モニタリングが実施されていない地域では、集中豪雨・洪水や産業発展がサンゴに対応する長期的かつ定量的なサンゴの成長の詳細はあまり明らかになっていませんでした。そこで研究グループは、奄美大島住用湾の造礁サンゴ骨格を用い、骨格成長の記録と過去の洪水および湾沿岸域の産業史を詳細に比較しました。サンゴの骨格には樹木のように年輪が刻まれており、過去の海洋環境の変動が1週間~1ヶ月間程度の細かい精度で記録されています。

比較の結果、サンゴの骨格成長は土砂流量を反映している可能性が示唆され、住用湾内の土砂流量はサンゴの骨格成長を制御する要因の一つであることがわかりました。過去46年間におけるサンゴ骨格の化学組成の変化は河口域の海水温や海水中の土砂流量・集中豪雨・洪水による海洋環境の変化を記録していました。これらの結果と住用川流域の産業の変遷から,産業の発展は海水中の土砂流量を変化させ、造礁サンゴ骨格はそれに応答する形で成長していることがわかりました。

サンゴ骨格の柱状試料

本研究結果は、気候変動による局地的な豪雨の頻発や人類活動の増加が予想される将来の熱帯・亜熱帯域において、サンゴ礁と人間社会が持続的な相互関係を築いていくための重要な知見となることが期待されます。

なお、本研究成果は,2020年5月12日(火)公開のScientific Reports誌に掲載されました。

詳細はこちら
北海道大学 プレスリリース(研究発表)

NaNature Research Ecology & Evolution Communityの記事
Influence of local industrial changes on reef coral calcification

【英語でサイエンス授業紹介】地球で最も若い火山の島「フンガトンガフンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha’apai)」

【英語でサイエンス授業紹介】地球で最も若い火山の島「フンガトンガフンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha’apai)」

サンゴ塾「英語でサイエンス」を担当している佐々木です! オンラインサンゴ塾が始まり2ヶ月目に入りました。

今回は、島内在住の高校生と県外の高校生が受講している上級クラスを紹介します!
サンゴ塾には、喜界島本校生とオンライン生の2パターンありますが、
現在はみなさんオンラインで受講中です。

現在は、トンガの海底火山の英語論文を用いて学習しています。
地球で最も若い火山の島、フンガトンガフンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha’apai)のサンゴ礁への影響やサンゴの回復力を調べた研究を見ていきます!

論文を読解するためのワークシートの一部です。

学校の授業で習得した英語と、サンゴ塾で学ぶアカデミックでサイエンスな英語を組み合わせて、英語を学習しています!

読めば読むほど、実際にトンガに行きたくなってきます…!

(佐々木)

フンガトンガフンガハアパイはここの位置にあります。

フンガトンガフンガハアパイは、2014年、海底火山噴火によりできた新しい島です

こちらの記事では、フンガトンガフンガハアパイについて紹介されています。

■トンガ沖に出現した新島、火星での生命探査の手掛かりに? NASA

https://www.afpbb.com/articles/-/3155322

南海日日新聞 2020年5/6付に掲載!

南海日日新聞 2020年5/6付に掲載!

【Yahoo!ニュースにサンゴ礁科学研究所が掲載されました】

記事はこちら!
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00010002-nankainn-l46

喜界島の豊かな自然、次世代へ
国立公園冊子発行、固有・希少種も紹介 環境省

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喜界島に生息する希少な植物や、外来種・海洋ゴミ問題を啓蒙するリーフレットを、国立公園等民間活用特定自然環境保全活動(グリーンワーカー)事業」の一環で環境省と行った調査をもとに作成しました。

このリーフレットは喜界空港、喜界町役場、喜界町図書館、喜界島観光物産協会などで配布しています。

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このリーフレットのお問い合わせは
TEL:0997-66-0200 までお電話ください。