みんなで知って守る!喜界島のアオサンゴ 2020年10月4日2020年11月6日kikaireefs 喜界島サンゴ図鑑プロジェクトの目的の一つ。 日本でも類い稀なる喜界島の美しい海と、サンゴ礁生態系を100年後に生きる人に残したい! 喜界島では、琉球列島「最北端」のアオサンゴの群⽣が確認されています。 アオサンゴは、骨格の鮮やかな青色が特徴で国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト絶滅危惧2類に掲載されています。 喜界島で確認された琉球列島「最北端」となるアオサンゴ群⽣は地元のニュースから全国に広がりました。 (南海日日新聞2020年8月4日付) これだけの規模の群生は珍しく、喜界島の海の豊かさを示すものです。わたしたち喜界島サンゴ礁科学研究所は、地域の皆さんとこの喜界島の「宝」をともに守っていきたいと考えています。 日増しに秋も深まってきた今週末、わたしたちは喜界島のアオサンゴを知り、今後どのように保全していくかを考えるため アオサンゴカフェを開催しました! このイベントのプレゼンターは宮崎大学大学院からインターンシップで研究所に来ているロマスジュニア貴さん。 アオサンゴは、研究対象として初めて取り組んだ種だそうです。綺麗で、まだまだ研究が進んでいない謎の多いアオサンゴ。2019年 CWMD国際会議でアオサンゴの研究成果を発表し手応えを感じ、大学の卒論もアオサンゴだったそうです。 将来国内外問わず環境保全系の仕事に就きたいと考えており、それを実行するにあたっての知識や考え方、伝え方などイベントを通し学べたら!ということでプレゼンターに抜擢されました。 地元小学校への案内や集落放送でこのイベントを知った、たくさんの方がアオサンゴカフェに来てくださいました。 前半は、アオサンゴや喜界島の国立公園を知っていただくためプレゼンターによる解説です。 こちらは、アオサンゴの骨です。 青い骨をもつ美しいサンゴです。 アオサンゴを知った後は、喜界島のアオサンゴを今後どう「保全」していくのかを考えます。「保全」とは人によって守ること、そして私たちが生活するために可能な範囲で利用していくことです。 喜界島のサンゴ礁と海、昔と今を比べてみるとどうでしょうか?そこから、将来どう残していくのか? 「過去から現在」「現在から未来」というスケールで考えるとどうか? 喜界島で実際に海を見続け、サンゴ礁生態系の恩恵を受けている会場の皆さんに伺いました。 「昔」と「今」たくさんの情報をいただきました。 皆さんからの情報をピックアップしてお伝えします。 「みかん!?」これは、面白い意見です。 また、喜界島に住む皆さんがサンゴ礁から受けてきた恩恵の一つとして、黒糖を作るときに石灰を加えるのですが、サンゴは石灰質の骨を作ります。昔の喜界島の人々はサンゴの骨を石灰代わりに黒糖を作っていたという話もありました。 この海の恵を100年後に残すために、私たちができることは具体的にどのような取り組みでしょうか? 「未来のために」なにができるか、会場の皆さんに考えていただきました。 「未来のために」たくさんの「できること」がでました。 喜界島でアオサンゴカフェに参加いただいた皆さん、 オンラインで参加いただいた皆さん、ありがとうございます。 アオサンゴカフェで皆さんからいただいた大切な声は、報告という形でまたお伝えします!(たくさんの情報だったので、情報整理をして改めてお伝えします) さて、会場のサンゴCAFEではこの日だけの特別メニューとして、九州大学からの研究生とプレゼンターのロマスさんが考案した 「ブルーコーラル」を提供しました! 夏の終わりに爽やかな青。アオサンゴをイメージしたそうです。 一言で「保全」と言ってもムズカシイ…。 私たち喜界島サンゴ礁科学研究所は、地域の皆さんと一緒に喜界島のアオサンゴをどう守っていくか?どう関わっていくか、たくさんお話をしながら考えていきます。