5年生のサンゴ総合学習のスタートアップに駒越太郎先生が出張授業をおこないました。
喜界町立早町小学校は研究所から一番近い小学校です。
サンゴ礁科学研究所は、早町小学校5年生の総合的な学習の時間の中で、海洋教室やサンゴの増殖活動、サンゴの調査・観察のサポートをおこなってきました。
今回の出張授業は、今年度のサンゴ総合学習の初回で喜界島の成り立ちや、サンゴがどんな生き物なのか駒越先生が新小学5年生に解説しました。
「駒越先生のお話一方通行ではなくて、皆さんわからないことがあったら、すぐに質問しましょう!」
駒越先生の、サンゴってなんなんだろう?サンゴと聞いて思い出すことはありますか?という問いかけに対して
早速、手が上がりました
「サンゴは固いイメージがあります!」
その固いイメージはこれ!サンゴの標本(骨格)です。
石のようですね。隆起サンゴ礁でできた喜界島にはいたるところにサンゴの骨が落ちています。(喜界島では石を探す方が難しいんですよ!)
実は、サンゴはイソギンチャクの仲間の動物です。
喜界島の皆さんがよく見かける(石のような固いイメージ)はサンゴが作り出す石灰質の骨なんです。そして、サンゴは体の中に植物を住まわせていて、その光合成からエネルギーをもらうことで生きています。
サンゴは動物でもあり、植物でもあり、石でもあります。
サンゴって不思議な生き物ですね…!
先生からも質問が、「喜界島にはとっても大きなサンゴがいますが、魚を食べたりするんですか?」
「魚の生まれたばかりの稚魚だったら食べるかもしれません。食べられて口に入るものだったらなんでも食べちゃいます。砂やゴミはは食べませんが、食べて美味しいものだったら食べちゃうんですよ」
と駒越先生。
あっという間に時間が過ぎ、
数年前から早町小学校にあるサンゴラボへ。
ここでは、小学5年生がサンゴを育てています!
サンゴラボには、歴代の小学5年生たちが残してきた、たくさんの記録があります。
駒越先生のサンゴの育て方を聴きながら、皆さんサンゴを見つめます。
夏に台風の通り道になる喜界島では、台風の影響で長い時には2〜3日停電が続くこともあります。
そんな時、水槽の水温が上がりサンゴにとってよくない環境が続いてしまうと、サンゴにとって危機的な状況になります。
対策をレクチャーしていると、チャイムが鳴り初回の出張授業は終了です。
皆さん、これからのサンゴ総合学習でたくさんサンゴのこと、喜界島のことを知ってくださいね!