喜界島サンゴ礁科学研究所ハワイ支部調査報告2

喜界島サンゴ礁科学研究所ハワイ支部調査報告2

サンゴダイブ、ハワイ島沖その2

もしも、この世界にサンゴがいなければ、陸上に生物はいなかったかもしれない。最近、僕はそういうことを子供や大人達に話をすることがあります。いくつかの大人たち、専門家や研究者は、何を大げさな、この人サンゴが好きすぎておかしくなったのかも、と眉をひそめるかもしれません。

 

でも、広大な世界の海のいたるところ、砂漠地帯の沿岸から熱帯の孤島に至るまで、サンゴが造り出すサンゴ礁という生物多様性の基盤(サンゴの家)を確認するとき、僕はそう思ったりするのです。そして、それは、ハワイ島沖の水深1キロの世界に、噴出してからそう時間の経ってない火山岩の上にポツリポツリと育ち始めるサンゴを認めた時にもやはり思ったことでした。マグマという生物にとっての死の世界から様々な生き物に溢れる生の世界への変換点。仲の悪いハワイの火の神さまと海の神さまの間には、サンゴ(ハワイ語でコア)という生物の神様がいるのかもしれないと思いました。

 

渡邊

早町小学校と共同研究を始めました!

早町小学校と共同研究を始めました!

サンゴ水槽設置!

早町小学校にサンゴ飼育水槽ができました。サンゴが育つ環境ができあがるのをゆっくり見守りながら、飼育するサンゴの種類を増やしていきたいと思います。早町小のみなさんと一緒に、サンゴがどんな生き物か、どのように大きくなっていくのか、そしてサンゴが喜界島を作るにはどれくらいの時間がかかりそうかなど観察から考えていきたいです。

 

協力: Dr. Intan Suti Nurhati (LIPI, Indonesia)

サンゴダイブ、ハワイ島沖その1

サンゴダイブ、ハワイ島沖その1

水深1000メートルの世界はいきなり巨大サメとのご対面でした。普段サンゴ以外はあまり目に入らないことになっている僕の目にも否応なく飛び込んできました。

 

Thinking of the uplifting island, Kikai-jima, from the sinking islands of Hawaii; 沈みゆくサンゴ礁(ハワイ諸島)から浮き続けるサンゴ礁(喜界島)を考える

 

という命題を抱えてのハワイ生活ですが、ハワイ島沖での深海サンゴ探索ダイブ。狭い潜水艇の小さな窓の外に広がる未知の深海の世界、マグマの出口であるホットスポットのほぼ直上のハワイ島の海底にはマグマと海の交わりの歴史が造る壮大な眺めがありました。そしてそこに負けずに生息している種々のサンゴ。考えさせられるものがありました。少々ハワイを侮っていたかもしれません。

 

ハワイに古くから伝わる、火の神さまペレと海の神さまナマカオカハイの戦い、その物語の意味と続きを考えてみたいと思いました。続きはまた後日。

 

渡邊

ハワイ調査!!!

ハワイ調査!!!

2015/12/20

日本には世界のサンゴ分布の北限があります。それは暖かい海流が南の海からサンゴを運ぶからです。私達はこれまで黒潮流域のサンゴを南から北まで調査し、黒潮と気候変動の関係について調査してきました。今回は黒潮の元を遡っていけば、海流と北太平洋の気候変動の関係が分かるのではないか…ということでハワイまで辿り着きました。今回はオアフ島にてボーリング調査をおこないました。貿易風が常に吹くハワイはサーフィンにはいい場所ですが、掘削するには波が高すぎて、作業後、体はボロボロになりました…。

 

ハワイ調査は今後も続きます!

 

Special thanks to

Dr. Samuel Kahng, Hawaii Pacific University

Ms. Kaho Tisthammer, University of Hawaiʻi at Mānoa

喜界島を空から支える日本航空株式会社の皆様が来所されました!

喜界島を空から支える日本航空株式会社の皆様が来所されました!

2015/11/9 

九州・山口地区支配人 柏頼之 様

鹿児島支店 支店長 二川直人 様

鹿児島支店 奄美営業所 営業所長 山口良明 様

そして、いつもお世話になっている日本エアコミューター() 東高司 様

 

楽しい時間をありがとうございました。なんと、柏支配人は北海道大学の先輩でした。ご活躍されている先輩にお会いできるのはとても嬉しいですね!

喜界島や奄美群島を空から観察するジオツアーなんてしてみたいですね。サンゴ礁の上を飛ぶのはいつもワクワクします。

またのご来所、お待ちしております!

伊藤祐一郎鹿児島県知事が喜界島サンゴ礁科学研究所の視察にいらっしゃいました!

伊藤祐一郎鹿児島県知事が喜界島サンゴ礁科学研究所の視察にいらっしゃいました!

2015/10/28

伊藤祐一郎鹿児島県知事が喜界島サンゴ礁科学研究所の視察にいらっしゃいました!

 

その後、喜界町で開催された鹿児島県町村会でも研究所の紹介のお時間をいただき、鹿児島各地からいらした町村長の皆様にお会いできました。調査に行きたい地域がたくさん増えたので、これから各地へ伺うのが楽しみです!

 

Central Caribbean Marine Institute

Central Caribbean Marine Institute

2015/7/23

喜界島サンゴ礁科学研究所はCentral Caribbean Marine Instituteと共同研究をおこなっています。

キューバの南60kmほどに位置するリトルケイマン島は喜界島と同じく、離島で河川がなく、海の透明度は抜群です。この人口130人ほどの小さな島であるリトルケイマン島には、Central Caribbean Marine Institute(CCMI) という海洋研究所があります。喜界島サンゴ礁科学研究所はCCMIと共同研究をおこなっています。

CCMIにはアメリカを中心に世界各国の研究者がおとずれ、サンゴや魚の調査、気象、海洋観測をおこなっています。カリブ海では1999年にサンゴの大規模白化が起こり、その後、2005年にも白化現象が続いて起こったため、サンゴ礁が消滅する恐れもあると危惧されてきました。ところが、CCMIの過去15年間の調査によると、リトルケイマン島では1999年から2004年にかけて、サンゴの被覆率は半分に減少したものの、7年後の2011年には1999年よりも被覆率が増加したということです。この結果からカリブ海のサンゴのたくましさが感じられます。これからも健康なサンゴ礁がこの美しい海で見られると良いです。

喜界島サンゴ礁科学研究所を開設するにあたり、CCMIから多くのヒントをもらいました。CCMI所長のCarrie Manfrino博士、CCMIと引き合わせてくれたGEOMARのSteffen Hetzinger博士に感謝いたします。

Central Caribbean Marine Institute ウェブサイト

https://reefresearch.org/