2021年は23人のこども研究員が誕生!

2021年は23人のこども研究員が誕生!

『サンゴ礁サイエンスキャンプin喜界島』開催報告

2021年8月5日から12日間にわたり夏休みのフィールドワークプログラム「サンゴ礁サイエンスキャンプin喜界島」を開催しました。全国から様々な分野の研究者と、小中高校生23名が喜界島サンゴ礁科学研究所(以下、サンゴ研)に集いました。

ジュニアコースでは、5つの班にわかれ、調査、実習、研究を行い、最終日には各班ごとに成果をまとめた研究発表を行いました。アドバンスドコースでは、世界各地の研究者の講義を受けながら、参加者一人ひとりの関心があるテーマについて研究を行ないました。また、2021年は一部の講義や研究発表会をオンラインで配信するなど新たな形でも展開をしました。

23名のこども研究員が誕生した『サンゴ礁サイエンスキャンプ』の様子を、メンター補として全面的にサポートをした大学生・大学院生が報告します。

※サンゴ礁サイエンスキャンプの実施は、サンゴ研独自のガイドラインを作成し、参加者のみなさまにご協力をいただき、実施しています。

ジュニアコース

小学校3年生以上を対象としたジュニアコースでは、5つの班に分かれて調査、実習、研究を行い、最終日には各班ごとに成果をまとめた内容を発表しました。

■ 昔のサンゴ礁調査隊 メンター:駒越太郎
私たちは、「陸に上がった昔のサンゴ礁の当時の環境を想像してみる」をテーマに、サンゴ化石の調査を行いました。苦労して採取した化石には、それぞれ愛着も芽生えたようで、図鑑やインターネットでサンゴの種類の同定に熱中していました。過去の環境を予想するということには少し難しさを感じている様子でしたが、図鑑の説明文や地図、段丘の時代背景について組み合わせて考えることで、サンゴの種類や年輪幅などから縄文時代のサンゴ礁環境を考察することができました。発表直前にみんなで決めた発表タイトル「『時を駆ける』うみぼうずハンターズ」には、彼らが体験したタイムスリップの楽しい思い出が込められています。(文責:内山遼平(北海道大学大学院理学院))

■ What are the challenges of living on the reef? (サンゴ礁生態学班)
私たちのグループは、ハワイビーチや佐手久の海岸に行き、サンゴ礁の観察や調査、気になった生き物を採集し、研究所に持ち帰りました。調査後、自分達が描いた絵や図鑑、捕まえた実物を見て、ハワイビーチ(潮溜まり)と佐手久(入江)に棲む生き物の違いと環境の違いを議論しました。
私たちのポスターは、デジタルでの作成となったのでパソコンの使い方など苦戦する面もありましたが、最後には全員が納得のいくポスターが出来上がりました。キャンプの開講式のときは、静かでお互いに恥ずかしさが見えた子供達でしたが、キャンプが終わるころには年齢がバラバラなのにも関わらず、兄弟のように仲良く話していたり、先生や学生メンターとも楽しく会話をし、一体感が生まれました。(文責:吉田桃英(James Cook University)、山本リラ(国際基督教大学))

■ サンゴ礁にすむ生き物調査隊  メンター:白井厚太朗
白井厚太朗先生のご指導のもと、「サンゴ礁にはどのような生き物がいるのか調べてみよう!」というテーマについて5人の小学生、中学生、高校生が取り組みました。私たちは、ハワイビーチや塩道でスノーケルをして生き物を採集したり、ビーチで砂を採取したりしました。それらを持ち帰り、漂白剤で生き物を溶かして骨格を見たり、砂を顕微鏡で観察したりして、サンゴ礁の環境の違いによって棲んでいる生き物の種類がどのように違うのかを考察しました。海のフィールドでは無邪気に遊んでいるように見えた子供たちでしたが、研究所に戻って生き物を観察しているときには真剣な様子に変わっていていたことが驚きでした。ポスターに研究をまとめる際にも、みんなで分担して発表をしていたことからも良いチームワークだったと思います。(文責:島田姫由(立教大学)、伊藤広起(国際基督教大学))

■ サンゴの島の考古学調査隊 メンター:松原信之
考古学班は、喜界町埋蔵文化材センターにお邪魔し、喜界島の遺跡から出土した貝殻や遺物などを調べました。その後、手作り竿をもって実際に磯へ出かけて貝拾いと釣りを行い、当時の生活の再現と遺物との比較をしました。さらに自分たちで石器を作り、釣った魚をさばくところまで行いました。最終日の発表ではポスターの他に演劇で昔の生活を再現しました。演劇は、現代の考古学者が当時としては貴重だった鉄を古代に売りに行くという設定。しかし昔の人はそこにあるもので豊な暮らしをしていたことに気づかされます。発表を演劇にすることで学びをインプットでき、チームワークも高まり投票では見事優勝!喜界島の考古の魅力は尽きません。(文責:椛島賢斗(KIKAI College)

■ 喜界島のウナギの寝床調査隊  メンター:脇谷量子郎
「喜界島の淡水環境に生息する生き物を調べる」がテーマのさかな班。顔合わせでは緊張が漂い少し心配でしが、そんな心配が瞬く間に吹き飛びました。海洋実習では海を泳ぎ回り、「〇〇がいた!」と次々に魚やサンゴの名前が飛び交いました。午後は淡水に住む生き物を探しました。皆の目標は体長約1mの”オオウナギ”。炎天下の中探し回るも見つからず諦めかけたその時、貯水池からオオウナギが姿を現しました!これにはみんな大興奮。しかし、見つけただけで終わらないのが研究です。オオウナギに追跡調査を行うための処置をして放流したのち、今回発見した生き物の特徴について議論しました。脇谷先生や学生メンターのしつこい”なんで?”という質問にも喰らい付き、最後は自分たちで自信を持って”発見”と言えることを見つけ、力を合わせてポスターにまとめることができました。(文責:小山都熙(北海道大学大学院理学院))

アドバンスドコース

研究者が研究計画を用意したジュニアコースとは異なり、アドバンスドコースではメンターの講義を受け、参加者自らがテーマを考え、議論を交わし約1週間の期間で行う研究テーマを決め、調査、研究を1週間にわたり実施しました。

参加者は自身の興味関心を整理し、限られた期間の中でできる研究方法を検討しテーマを決め、喜界島のフィールドへと飛び出しました。研究テーマは、「喜界島の淡水魚・野草・ヤコウガイ・化石・サンゴ礁」といった自然から、「集落の湧水・お墓・島に伝わる妖怪」など、喜界島の特性を活かした多分野にわたる魅力的なテーマが生まれました。参加者たちは日々フィールドと研究所を行き来し、メンターの指導を受けながら研究を進めました。そしてコース6日目には研究成果のプレゼン発表会がありました。参加者達は研究の手法だけではなく、自ら研究テーマを決めてフィールド調査するには多くの時間が必要なこと、一つ疑問を解決するとまた次の疑問がうまれてくることなど、研究の醍醐味を体験できたようです。中学〜大学生までが熱く議論を交わしたアドバンスドコース。若者たちの成長が眩しい1週間でした。(文責:駒越太郎)

研究者の卵たち、学会発表に向けて邁進します!

喜界島で自然を感じながら様々な知識を吸収し、自分たちで問題意識を持って考えて行動する。子ども達の吸収力と行動力そして成長には驚かされる毎日でした。子ども達と一緒に過ごした私たちも、研究の楽しさと面白さを再確認する熱い1週間となりました。
今回のサイエンスキャンプでは新発見も多くありました。研究成果は2021年11月に開催される日本サンゴ礁学会で発表します。この夏、喜界島に集まった研究者の卵たち。彼らの成長と発見からまだまだ目が離せません。

最後に参加者および保護者の皆様、そして研究指導や講義を行なっていただいた研究者のみなさまに改めてお礼を申し上げます。

【実施概要】
サンゴ礁サイエンスキャンプin喜界島

<コース>
●ジュニアコース
期間:2021年8月5日〜9日
対象:小学校3年生から中学校3年生まで

●アドバンスドコース
期間:2021年8月5日〜16日
対象:高校生・サンゴ塾生

<ご協力をいただいたメンターのみなさま>

ジュニアコース メンター
駒越太郎(喜界島サンゴ礁科学研究所)
白井厚太朗(東京大学大気海洋研究所)
松原信之(喜界町埋蔵文化センター)
加藤博文(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)
脇谷量子朗(東京大学大気海洋研究所)
*研究サポート
Frederic Sinniger(琉球大学熱帯生物圏研究センター)

アドバンスドコース メンター
田中健太郎(東京大学大気海洋研究所)
樋口富彦(東京大学大気海洋研究所)
松田博貴(熊本大学大学院先端科学研究部)
山崎敦子(九州大学大学院理学研究院/喜界島サンゴ礁科学研究所)

レクチャー
渡邊剛(北海道大学理学研究院/喜界島サンゴ礁科学研究所)
「サンゴ礁地球環境学」

佐野有司(高知大学 海洋コア総合研究センター)
「魚類の耳石を用いた回遊履歴の復元」
「シャコ貝の殻を用いた海洋環境情報の復元」
「太古代の海洋堆積物から生命の起源を議論する」

松田博貴(熊本大学大学院先端科学研究部)
「喜界島はどうやってできたのか?〜喜界島の地質と地史〜」

田中健太郎(東京大学大気海洋研究所)
「サンゴ骨格を利用して海洋の環境変動を過去に遡って推定する研究」

樋口富彦(東京大学大気海洋研究所)
「サンゴ礁におけるプラスチックごみ問題」

後藤明(南山大学人文学部)
「ディズニーアニメからも学べる南太平洋の人類学」

山崎敦子(九州大学大学院理学研究院/喜界島サンゴ礁科学研究所)
「サンゴ礁は海のオアシスか?」

北野裕子 (国立環境研究所 生物多様性領域)
「イシサンゴの分子系統および集団遺伝」

Samuel Kahng (University of Hawai’i)
「Coral Reef Ecology」

主催:喜界島サンゴ礁科学研究所
後援:伊仙町、世論町教育委員会
協力:日本航空株式会社、日本エアコミューター株式会社、一般社団法人セブン・イレブン記念財団

もっと学びを深めたい方は・・・

サンゴ塾 〜地球環境リーダー育成塾〜 2021年度プログラム開講
2021年度から文部科学省・JSTのジュニアドクター育成塾の⼀環として、全国の大学・研究機関に所属するサンゴ礁研究者によるフィールドワークとレクチャーシリーズを実施します。

「珊瑚の唄が聴こえる2020」に出演しました!

「珊瑚の唄が聴こえる2020」に出演しました!

12月8日 珊瑚の唄が聴こえる2020 オンラインライブに出演しました!

「珊瑚の唄が聴こえる2020」が12月8日、オンラインで開催されました。“サンゴ“をテーマに豊かな未来について考え、全世界に発信していくために、サイエンティストとアーティストがタッグを組んだのが「珊瑚の唄が聴こえる」です。昨年、喜界島サンゴ礁科学研究所で第1回目が行われ、今年は第2回目となります。本来なら今年も喜界島サンゴ礁科学研究所で行われる予定でしたが、感染症拡大防止の観点からYoutubeで全国配信されました。

 

出演者は川崎のライブハウスCLUB CITTA’A’TTICと喜界島のライブハウスSABANIに集まり、2つの会場をオンラインでつなぎ、ライブ配信されました。研究所からは、川崎の会場に渡邊理事長と研究所インターン生、喜界島の会場に研究所スタッフが参加しました。

<第1部> トークセッション「縁日」

3名のゲストが「どうやって自分の居場所を見つけたか」をテーマに、それぞれの経験、思いを語りました。渡邊理事長はサンゴ礁という切り口から社会、そして居場所についてお話しされました。

・ゲスト

岡清華(アーユルヴェーダ専門家・管理栄養士)
中村美穂(水泳ジュニアオリンピックチャンピオン・トライアスロンコーチ)
渡邊剛(喜界島サンゴ礁科学研究所 理事長)

<第2部> 珊瑚の唄が聴こえる

喜界島のライブハウスSABANIとつなぎ、東郷さやかさん、安田ひろきさんによる島唄、時本茂花さんによるエイサーが披露されまれした。喜界島の風が全国に届けました!

■基調講演

“サンゴ礁“をテーマに、渡邊理事長とMCの大櫛エリカさんによる対談が行われました。

対談では、サンゴ礁、喜界島サンゴ礁科学研究所、そして「100年後に残す」という理念について渡邊理事長が語りました。

 

基調講演ではKIKAIカレッジの紹介もしました。KIKAIカレッジのサンゴ塾生、北海道大学の学生がZoomで出演しました。全国各地にいるサンゴ塾生、大学生が一堂に集まれたのもオンラインだからこそ!

出演してくださった皆さんありがとうございました!!

■スペシャルライブ

喜界島のシンガーソングライター 土岐宏大さんが喜界島の魅力を歌ったオリジナル曲を披露しました。喜界島の伝統行事「そうめんガブー」という曲で川崎の会場は大盛り上がり!

ミスフラジャパンユニットMiyuu & Sakiによるフラダンス。美しい踊りに会場はうっとりとした空気に包まれました。

今回が初出演となるシンガーソングライター eriさんによる演奏。2021年未来に向けて想いを届けました。

珊瑚の唄が聴こえる2020、出演アーティスト、実行委員、スタッフのみなさん
東在住の研究所インターン生が川崎に集結。スタッフとしてイベントをサポートしました!

~“サンゴ”をテーマに豊かな未来を考える~

視聴者の皆さんはサンゴをテーマにどんな未来を想像したのでしょうか?

同じ“サンゴ”でも、サイエンティストから見たサンゴ、アーティストから見たサンゴ、そのイメージは人それぞれです。それでも、“美しい”という共通のイメージがあるのだと思います。皆がその“美しさ”を語り、共有できる未来であってほしいと思いました。今後も、サンゴ、喜界島を通して、未来に何を残していくか皆さんと共に考えていこうと思います。

当日のYoutubeの視聴者は100人を越え、動画配信から一週間で再生回数は2000回を越えました。研究所でイベントを開催することはできませんでしたが、全国の皆さんに研究所について、そして喜界島について知ってもらえたと思います。このイベントを見て下さった皆さんが喜界島サンゴ礁科学研究所に遊びに来てくれたらうれしく思います!

イベントはYoutubeで公開されています!当日見れなかった方はこちらから視聴いただけます。https://www.youtube.com/watch?v=-5Y-f7qLYhw

主催:珊瑚の唄が聴こえる2020実行委員会
共催:NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所 一般社団法人誰もが誰かのライフセーバーに
後援:喜界町 喜界町商工会 喜界島観光物産協会
協力:日本航空 日本エアコミューター クラブチッタアティック SABANI

(インターン生 田中萌奈)

シンリョクのシンリャクを開催しました!

このイベントは、喜界島の皆さんに国立公園をシンリャクしている外来植物を知ってもらうために企画しました!

イベントを企画した、鹿児島大学3年の田畠(左)です!

自分は水産学部で、普段は魚や海のことしかやっていませんが、島が好きなのでこのようなイベントを担当させていただきました!

さて、当日は残念ながら、真冬日でしたが…

その分、お茶が身にしみました。

この日は、喜界島にもともと住んでいるシマグワとオオイタビの葉をブレンドした桑茶を参加者に提供しました!

少し甘いお茶で、タンパク質が豊富なのだそうです。

このお茶は、完全手作りです。

まずきれいな葉を採取し…

よく水洗いし、乾かします。

試作時はクァバの葉も使いました。

太い葉脈(主脈、中肋といいます)を取り除き、約5㎜の千切りにします。

千切りにした葉を、焙じて…

茶葉の完成です!!

手前のシマグワは、焦がす直前です。こうなると香りも一段と高く、良い感じに仕上がりました!

20人分用意しましたが、前半の休憩には無くなってしまいました。

ご好評いただきありがとうございました!

【注意】食べると有害な葉もありますので、実践される場合は専門家立会いのもとか、ご自身でよく調べてから行なってください。

イベントの前半は、喜界島の在来植物と国立公園、発見した外来植物の紹介しました。

不慣れな分野の発表でしたが、想像以上の外来植物がシンリャクしていることを伝えられたと思います。

後半は実際に観察するために、シンリョクのフィールドへ!

まず一行が向かった先は、隆起サンゴ礁を登る坂道です。

フィールドを解説するのは、喜界島在住の高坂先生。

先生の本業は獣医師ですが、野草にとっても詳しい方で、今回のお茶も先生から教わりました。

さっそく外来植物のギンネム が目に付きました。

島中の道路脇に茂り、駆除し尽くすのが困難な外来植物の一つです。

もともと住んでいた植物も解説します。これはゲットウです。

葉をちぎるといい香りがします。これも茶葉として優秀で、沖縄ではお土産として販売されていたり、お餅を包んだりします。

坂道を登りきると、セイタカアワダチソウがいました。

セイタカアワダチソウは本土では厄介者扱いされており、周辺植物の生長を阻害します。喜界島にはいないと思っていた方もいました。

他にもホシアサガオ・ムラサキカタバミ・アメリカフウロなど、ここは外来植物の見本市と化していました。

ここでセイタカアワダチソウの駆除を行いました。

次に一行が向かった先は、隆起サンゴ礁の崖下です。

高坂先生が次々と解説していきます。

在来植物をいくつか紹介します。

左からハマイヌビワ、ハマビワ、イヌビワです。紛らわしい名前ですね。違いが分かりますか!?

サツマサンキライ。面白い名前ですね。

喜界島ではサンキラーと呼ばれています。この葉もお餅を包んでいました。

ゲットウの種子が見れました。齧ってみるとなんとも言えない辛みと渋みがあります。

さすがショウガの仲間です。

研究所のFacebookでもフィールドの様子が動画で視聴できるので、興味がありましたらご覧ください!

高坂先生によると、現代人はミネラル不足とのこと。

今はお金さえ払えば、食べ物には困りません。

しかし、食品を加工する段階で、ミネラルは真っ先に流出してしまいます。

骨粗しょう症や貧血は、そうしたミネラル不足が原因の場合もあります。

そんな現代人の問題に向き合えるほどの豊富なミネラルを、野草は持っているそうです。

身近な植物で健康になれるのなら、嬉しい限りですね。

結局、この場所にも多くの外来植物がいました。

100年後、この外来植物たちはどうなっているかとお聞きしたところ、今よりも増えていると答えた方がほとんどでした。

どの場所にも外来植物が繁茂しているので、そう感じてしまうのもいた仕方ないのかもしれません。

在来植物のように、効果的な利用法が見つかればシンリャク止められるかもしれませんね。

研修生の僕としては、異なるジャンルの研究を考える、良いきっかけになりました。ここまでご覧くださってありがとうございました!

みんなで知って守る!喜界島のアオサンゴ

みんなで知って守る!喜界島のアオサンゴ

喜界島サンゴ図鑑プロジェクトの目的の一つ。

日本でも類い稀なる喜界島の美しい海と、サンゴ礁生態系を100年後に生きる人に残したい!

喜界島では、琉球列島「最北端」のアオサンゴの群⽣が確認されています。

アオサンゴは、骨格の鮮やかな青色が特徴で国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト絶滅危惧2類に掲載されています。

喜界島で確認された琉球列島「最北端」となるアオサンゴ群⽣は地元のニュースから全国に広がりました。

(南海日日新聞2020年8月4日付)

これだけの規模の群生は珍しく、喜界島の海の豊かさを示すものです。わたしたち喜界島サンゴ礁科学研究所は、地域の皆さんとこの喜界島の「宝」をともに守っていきたいと考えています。

日増しに秋も深まってきた今週末、わたしたちは喜界島のアオサンゴを知り、今後どのように保全していくかを考えるため

アオサンゴカフェを開催しました!

このイベントのプレゼンターは宮崎大学大学院からインターンシップで研究所に来ているロマスジュニア貴さん。

アオサンゴは、研究対象として初めて取り組んだ種だそうです。綺麗で、まだまだ研究が進んでいない謎の多いアオサンゴ。2019年 CWMD国際会議でアオサンゴの研究成果を発表し手応えを感じ、大学の卒論もアオサンゴだったそうです。

将来国内外問わず環境保全系の仕事に就きたいと考えており、それを実行するにあたっての知識や考え方、伝え方などイベントを通し学べたら!ということでプレゼンターに抜擢されました。

地元小学校への案内や集落放送でこのイベントを知った、たくさんの方がアオサンゴカフェに来てくださいました。

前半は、アオサンゴや喜界島の国立公園を知っていただくためプレゼンターによる解説です。

こちらは、アオサンゴの骨です。

青い骨をもつ美しいサンゴです。

アオサンゴを知った後は、喜界島のアオサンゴを今後どう「保全」していくのかを考えます。「保全」とは人によって守ること、そして私たちが生活するために可能な範囲で利用していくことです。

喜界島のサンゴ礁と海、昔と今を比べてみるとどうでしょうか?そこから、将来どう残していくのか?

「過去から現在」「現在から未来」というスケールで考えるとどうか?

喜界島で実際に海を見続け、サンゴ礁生態系の恩恵を受けている会場の皆さんに伺いました。

「昔」と「今」たくさんの情報をいただきました。

皆さんからの情報をピックアップしてお伝えします。

「みかん!?」これは、面白い意見です。

また、喜界島に住む皆さんがサンゴ礁から受けてきた恩恵の一つとして、黒糖を作るときに石灰を加えるのですが、サンゴは石灰質の骨を作ります。昔の喜界島の人々はサンゴの骨を石灰代わりに黒糖を作っていたという話もありました。

この海の恵を100年後に残すために、私たちができることは具体的にどのような取り組みでしょうか?

「未来のために」なにができるか、会場の皆さんに考えていただきました。

「未来のために」たくさんの「できること」がでました。

喜界島でアオサンゴカフェに参加いただいた皆さん、

オンラインで参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

アオサンゴカフェで皆さんからいただいた大切な声は、報告という形でまたお伝えします!(たくさんの情報だったので、情報整理をして改めてお伝えします)

さて、会場のサンゴCAFEではこの日だけの特別メニューとして、九州大学からの研究生とプレゼンターのロマスさんが考案した

「ブルーコーラル」を提供しました!

夏の終わりに爽やかな青。アオサンゴをイメージしたそうです。

一言で「保全」と言ってもムズカシイ…。

私たち喜界島サンゴ礁科学研究所は、地域の皆さんと一緒に喜界島のアオサンゴをどう守っていくか?どう関わっていくか、たくさんお話をしながら考えていきます。

ビーチクリーン&生き物観察会を開催しました♫

ビーチクリーン&生き物観察会を開催しました♫

9/26(土)に喜界島の国立公園の自然を知り、守っていく活動をしました!

この自然イベントでは、ビーチクリーンの後の綺麗になったハワイビーチ で生き物観察会をしました。喜界島の海の生き物博士の卵たちと、その親御さんを対象に呼びかけました。

このイベントを企画したのは研究所インターンシップ生の宮崎大学大学院の髙田健司さん。

海洋保全に興味があり、現在大学でサンゴの分子生態学を学んでいることから、喜界島の子供たちが環境保全に興味を持ち、楽しく学べるイベントを考えて実施してくれました。

このイベントには、42名の親⼦連れの皆さんが参加しました。

まずは、ハワイビーチ (喜界島の言葉で「あんなどぅまい」)をビーチクリーンします。

この日の案内人は、研究所のサンゴ博士 山崎敦子先生・シャコガイ博士の駒越太郎先生、そして生き物大好きダイバー髙田健司さん・魚釣名人のロマスジュニア貴さん(宮崎大学大学院)です。

説明後、ビーチクリーン。

「こっちにたくさんゴミがあるよー!」という声の方向に行ってみると…

大きな漁具がモンパノキに引っかかっていました。

モンパノキは喜界島の海岸部に生育する特徴的な植物です。

声を掛け合ってビーチクリーンをする皆さん。

ビーチクリーンの後は、「サンゴ礁奇想天外!海の生き物博士になろう!」という企画で海が大好きな案内人から参加者の皆さんに海の生き物に関するクイズが出題されました。

さすが喜界島に住んでいる皆さんです。

正解率が高い!

このブログを見ている皆さんにも出題です。

うつぼの変わった特徴とはなんでしょう?

1.実は目が3つ

2.実は口が2つ

3.実は鼻が6つ

答えはこのブログの最後でお伝えします。

ビーチを綺麗にして、海の生き物博士になった後は、お楽しみの生き物観察会!

皆さん思い思いのポイントでタイドプールにいる生き物を捕まえました。

どんな生き物が見つかったでしょうか?

↓こちらは、ユムシです。これで真鯛が釣れるそうです。

このイベントのアンケートでは以下の回答をいただきました。

「日々の生活の中でゴミを出さない工夫や確実な分別を行うことがすぐにでもできることだと思いました」

「ゴミはゴミ箱へ!自然を大切に!」

「エコ洗剤の利用、ゴミを増やさないようにする」

また、この日回収した漂着ゴミは110kgにもなりました!

参加いただいた皆さん!ありがとうございました。わたしたち喜界島サンゴ礁科学研究所は、今後も自然を知り守っていく活動を行なっていきます。

私たちのこうした活動はインターン生の力で支えられています。

この日、活動したのは髙田さん、ロマスさん、宮林さん。

喜界島サンゴ礁科学研究所はインターンシップ生を募集しています。

詳細はこちら↓

最後に、クイズの答え合わせです。

うつぼの変わった特徴とはなんでしょう?

1.実は目が3つ
2.実は口が2つ
3.実は鼻が6つ

答えは…「実は口が2つ」あります!でした!

国⽴公園の動植物を知るイベントを開催!親⼦連れ43名が参加

国⽴公園の動植物を知るイベントを開催!親⼦連れ43名が参加

8/29(土)に「荒木・中里遊歩道 自然お散歩ツアームラサキオカヤドカリ探検隊」を荒木・中里遊歩道で開催しました!

この自然ツアーイベントは、環境省グリーンワーカー事業で行われており、喜界島の皆さんに国立公園に生息する希少な動植物を知っていただくために企画しました。

荒木・中里遊歩道は、階段状の隆起サンゴ礁が発達しています。海岸には昔からの植物が生育しており、喜界島特有の景観があります。

この自然ツアーイベントの案内人は
喜界島サンゴ礁科学研究所 研究員 駒越太郎博士

そして、地元の自然ガイド冨 充徳 氏がつとめました。

当日は親子連れなど43名の方に参加をいただき、

荒木・中里遊歩道の住人ムラサキオカヤドカリになりきるべく、紫色のアイテムを身に付け

探検スタート!

出会いました。ムラサキオカヤドカリ

オカヤドカリは口笛をふくと殻から出てくるそうです。

途中、遊歩道に落ちているゴミを拾いながら

探検隊はすすみました。

ツアーの折り返し地点で休憩を挟んだ後、皆さんで荒木・中里遊歩道に対する思いや、ツアーの感想をダンボールに書いていただきました。

そして、こんな傑作も!
ここでは、トカゲ(アオカナヘビ)がいたり、

ハマユウ(毒草)の実を食べるムラサキオカヤドカリたちがいたり、

こちらは、ガジュマルの実だそうです。イチジクのようですね。

普段のお散歩だと見逃してしまう動植物を発見することができました。

親子グループで参加した女性からは、

「見たことがあっても素通りする動植物もガイドから教えてもらうと面白い。久々に童心にかえることができました。トカゲ(アオカナヘビ)がいてびっくりした」というコメントをいただきました!

夏休みの最後に皆さんと思い出を作ることができてよかったです!

皆さんの応援が私たちの力です♫

このイベントは研究所のインターン生が企画し、

実施にもスタッフとしてインターン生が活動しました!

喜界島サンゴ礁科学研究所は今後も、こうした環境保全啓蒙活動を継続していきますので、応援よろしくお願いします!

喜界島サンゴ礁科学研究所 6th Anniversary 【#100年後に残す】

7月8日は、2014年に喜界島サンゴ礁科学研究所を設立し、研究調査活動を始めた、研究所のお誕生日です。

設立から6年目を迎える今年は私たちにとってちょっと特別な節目です。六射サンゴの「6」は、私たちにとって特別な数字です。研究所のミュージアム・カフェ・ロッジが詰まった”サンゴの家”も上から見ると6角形!

研究所のお誕生日を祝うのは、実は今年が初めて…!

2014年に喜界島を拠点に活動を始めてから、人種や世代、国境、立場を超えて、あらゆる方との出会いがありました。
私たちの活動や喜界島の尊い自然・サンゴ礁文化をもっとたくさんの方に届けたいと考えています。

合言葉は #100年後に残す

そこで、研究所のお誕生日の特別企画を開催します!7月6日〜12日、1週間限定でチャリティーコラボTシャツをつくりました!(Tシャツはキッズサイズもございます)エコバッグやパーカーもあります。いつも応援していただいているみなさん、Tシャツを来て、「#100年後に残す」を合言葉にSNSで、一緒にお誕生日をお祝いしてください!

販売は、7/6(月)~12(日)の1week限定

Tシャツの売り上げのうち¥700がチャリティーとして研究所の活動(サンゴの調査・研究のための資金、海洋観測・リーフチェック・海岸清掃)に使わせていただきます。

6th Anniversaryチャリティーグッズの購入はこちら

〜喜界島から世界へ!〜 Coral CO2プロジェクト報告会開催

2020年2月23日、喜界町図書館にてCoral CO2プロジェクト報告会開催を開催しました。

Coral CO2プロジェクト概要

【プロジェクト概要】
弊所は2015年より、地球環境変動の将来予測の鍵となるCoral CO2プロジェクトの準備を 進めてきました。プロジェクトの⽬的は、サンゴの年輪を⽤いて、産業⾰命(18世紀後 半)から現在までの海洋の⼆酸化炭素吸収量を解明し、地球環境変動の将来予測に貢献す ることです。本プロジェクトは、クラウドファンディングで昨年費⽤の⼀部を募集し、⽀援総額1,706,000円となりプロジェクトが成⽴しました。ハワイで掘削したサンゴ⾻格の解析が現在、北海道⼤学で進められています。

Coral CO2プロジェクトのクラウドファンディング ページ

【報告会概要】
報告会では、ハワイでの掘削動画や弊所 渡邊理事⻑・⼭崎所⻑によるトークセッション・実際のサンゴ掘削装備での掘削実演や、北海道⼤学 ⼤学院理学院⽣による解析報告、質疑応答が⾏われました。

【報告内容と今後の期待】
ハワイで掘削したサンゴは累計118年の⾻格を形成していました。(2019年〜1902年)この⾻格は、20世紀を通じた海洋の⼆酸化炭素濃度の変動の記録が残されてる可能性があり、分析を進めるにあたり期待されます。今後は、累計118年の⽔温の復元と、⾻格の炭素同位体⽐を分析・解析し、サンゴが記憶する過去117年間の⼆酸化炭素濃度から⼈類が排出してきた⼆酸化炭素の推移を読み出します。また、ハワイで観測された60年間の⼤気のデータと突き合わせより精度の⾼い気候変動の将来測が期待されます。

【喜界島での今後の展開】
ハワイでの研究成果を⽣かして、喜界島・奄美群島でのサンゴの解析も進め、⽇本近海において⼆酸化炭素濃度がどのように変動してきたかを調べたいと考えています。喜界島サンゴ礁科学研究所は、サンゴ礁研究の「聖地」である喜界島を拠点に世界へ研究成果を発信していくとともに、今後もその過程を報告してまいります。

「知りたいが」未来をつくる!「喜界島のサンゴについて」開催

「知りたいが」未来をつくる!「喜界島のサンゴについて」開催

2020年1⽉23⽇、
島内の児童を対象に、喜界島サンゴ礁科学研究所のサンゴ塾⽣(※1)・こども研究員(※2)による発表と、特別展⽰「科学道100冊」に合わせ九州⼤学・北海道⼤学の学⽣による図書紹介を⾏いました。(喜界島サンゴ礁科学研究所・喜界町図書館共催)

このイベントには島内の児童多数と⼤⼈28名が参加し、参加者は科学と図書のコラボレーションを楽しみました。参加者を対象におこなったアンケートでは「島に住んでいながら 知らないことが多いので勉強になった」「次回、楽しみにしています」という回答がありました。

なお、喜界町図書館ではサンゴ塾⽣・こども研究員が発表したポスターや科学に関する図書の展⽰を3/31まで⾏っています。

【⾏ったプログラム】

■九州⼤学・北海道⼤学院の学⽣による図書の紹介
幼少期に感銘を受けた図書を九州⼤学・北海道⼤学院の学⽣4名が紹介しました。

■サンゴ塾⽣による喜界島での研究発表
・津⽥和忠くん(喜界⾼校2年)「サンゴ礁内の海⽔の炭酸系の解析」
・⽇吉慎太郎くん(喜界⾼校2年)「ハマサンゴ属およびハナガササンゴ属の⾻格形質計測」

■こども研究員によるポスターセッション
喜界町在住のこども研究員(6名)が昨年のサイエンスキャンプのポスターを発表しました。説明と質問を交互にするトーク形式でおこない、こども研究員は最初緊張していましたが、参加者から質問が投げかけられ、その質問に対して⾃分の⾔葉で答えていました。

喜界島ハワイビーチ(国立公園内)のペットボトルの原産国調査結果

喜界島ハワイビーチ(国立公園内)のペットボトルの原産国調査結果

先日行ったクリーンアップ&マイクロプラスチック セミナーでは、ペットボトルの原産国調査を行いました。参加した喜界高校・喜界中学校の皆さんが集計してくれました。

駒越博士からのレクチャー

皆さん協力して集計します

バーコードから原産国を割り出します

今回の調査結果がこちらです。

2020年1月19日:喜界島ハワイビーチ

モンスーンや海流により、この割合が変動します。同じ喜界島でも調査場所や季節によって結果が変わります。こうした地道な集計や調査が喜界島の気候や海流の変化を解く鍵になるかもしれません。

サンゴ礁科学研究所は、今後もペットボトルの原産国調査結果やクリーンアップイベントを、皆さんとともに続けていきます。1人の一歩が100人の一歩になるよう、一緒に考えていきましょう。

クリーンアップイベント報告

クリーンアップイベント報告

海洋ゴミを拾って海を守ろう〜 マイクロプラスチック知ろう・探そう!〜(2020年1月19日)

39名の皆さんにお集まりいただきました。駒越先生のマイクロプラスチックセミナーにウミンチュ冨さんの漂着物講座があり、海洋ゴミが環境に与える影響や、私たちができることを考えながらハワイビーチをクリーンアップしました。

今回、回収した漂着ゴミは230kg!皆さんお疲れ様でした。プラスチックは陸に上がり日光に当たることで劣化が進みマイクロプラスチック になりやすい面があります。ビーチクリーンはマイクロプラスチック になる可能性がある海洋ゴミを除去し、自然に与えるインパクトを軽減するという目的もあります。

クリーンアップの後には砂に混じっているマイクロプラスチック を浮力を利用し抽出する実演がありました。こうして、抽出すると結構混じっているんだな、と実感します。実演に夢中になっている間に満ちてきた潮からビッグウェーブが到達し、お尻までベチョベチョになってしまった方もいましたが、この日はそんなことも笑い飛ばせる楽しい時間でした。

そして、今回集めたプラスチックは金沢のカエルデザインさんに送りアクセサリーにアップサイクルされます。出来上がるのが楽しみです^ ^
1人の一歩よりも100人の一歩で、海のこと、地球のこと、未来のことを考えていけたら良いですね。(安田)

追伸:今回調べたペットボトルの原産国調査結果は後日公開します。

【イベントレポート】 サンゴ礁エコミュージアムガイド育成講座①

【イベントレポート】 サンゴ礁エコミュージアムガイド育成講座①

サンゴ礁エコミュージアムガイド育成講座①
ジオエコツアー「巡検!喜界島〜 地質学視点で見る喜界島 〜」を開催しました!
佐々木 圭一 博士(金沢学院大学 准教授)、駒越 太郎 博士(喜界島サンゴ礁科学研究所 研究員)の解説で児童から大人まで、喜界島の「面白さ」を実際に見て、触れて、学びました。当日は多くの質問が出て、あっという間の3時間のジオエコツアーとなりました!

■塩道の北方
島尻層群早町層・知念層・琉球群層が連続して確認できるポイント。(2017年の記録的豪雨の影響で崖崩れが起こり地層が露出しました)実際に、コケムシの化石も確認することができました。
170~140万年前に堆積した知念層は、初めて沖縄本島以外で発見され、重要な研究対象のひとつとなっています。

■志戸桶~佐手久の外周道路から海岸にかかけて
喜界島で最も典型的なサンゴ礁地形を観察することができます。当日は天候によりバス車内からの観察になりましたが、実際に散策して平坦面ごとに異なるサンゴの化石を観察してみるのもよいでしょう。

■志戸桶海水浴場の北方
喜界島で唯一、サンゴ礁以外でできた完新世の段丘地形を観察できます。3段に分かれた階段状の地形では、40万年前より古い石灰岩(ロドリゲス石灰岩)が確認できる。この段丘面は波食面にあたり、急激な隆起により階段状の地形が形成されたと考えられている。
割れた石灰岩の断面からロドリゲス石灰岩を観察することができました。

■花良治(おまけ)
40万年前の岩礁が上で、7,000年前の岩礁が下にある不思議なスポットです。近くにはオオゴマダラが優雅に舞っていました。

当日は雨で開催を心配する声をいただいていましたが、無事に開催することができ、多くの方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございます!
今後も、実際に現地で見て・触れて・学ぶツアーを企画しますので、どうぞお楽しみに!

(安田)

新棟完成&タラ号来島!!

新棟完成&タラ号来島!!

2017.4.7-8

鹿児島県サンゴ礁科学研究基盤整備事業により喜界島サンゴ礁科学研究所に新棟が完成しました!この新棟は上から見ると造礁サンゴ(六射サンゴ)をモチーフにした六角形をしています。研究者が昼夜問わず研究できる休憩室のほか、展示やカフェスペースを併設する予定です。みなさんにサンゴ礁に親しんでいただけるようなワクワクをこれからいっぱい詰め込みたいと思います!

4月7日に行われた落成式では大島支庁喜界事務所所長 柳田様、喜界町長川島様、喜界町議会議長外内様よりお祝いの言葉をいただきました。喜界島のみなさん、そして喜界島を訪れるみなさんに愛される建物になりますように。

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そして!喜界島にあの素敵なお客様がやってきました!!!

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タラ号は4月6日の朝から喜界島沿岸で調査を行い、7日の夕方、早町港に入港しました。完成した新棟のウッドデッキで、はじめてのサイエンスカフェを開催!ゲストはタラ号キャプテンのSamuel Audrainさん、タラ号乗船中のシルバン・アゴスティーニ先生(筑波大学)と北野裕子先生(宮崎大学)でした。サンゴの不思議やサンゴの研究をするようになったきっかけ、タラ号と太平洋プロジェクトの使命をお話ししていただきました。こども研究員や島のみなさんからたくさんの質問が出ました。当日は風もなく穏やかな気温で野外でのサイエンスカフェは大成功。

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サイエンスカフェのメニューはお馴染みのサンゴカレーと喜界島サンゴ礁科学研究所に縁のあるハワイやドイツのビール。タラ号のクルーの皆さんにも楽しんでいただけて良かったです!今後もこの“サンゴのいえ”でサイエンスカフェを開催していきたいと思います。

そして次の日はこどもたちとタラ号を見学。早町小、喜界小、喜界中、喜界高からのメッセージもお届けしました!喜界島の子供達からのメッセージはタラ号と共に旅した後、フランスのタラ財団に飾られるとのことでした。

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船内で子供達はアートプロジェクトに参加。海のイメージをドローイングしました。子供達が真剣に絵を描く様子はタラ号のウェブサイトでも紹介されていますので、ぜひごらんください!

https://oceans.taraexpeditions.org/en/media-library/photos/

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そしてタラ号は喜界島のみなさんかの応援メッセージが書かれた旗をはためかせて出港しました!また世界の海のどこかでタラに会えると良いですね!!!

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投稿: 山崎敦子 写真: 藤崎咲子

喜界島サンゴフェス開催!!!

喜界島サンゴフェス開催!!!

2017.2.11-12

『喜界島サンゴフェス』を開催しました!

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サンゴ礁に親しみを持ってもらえますように…。全国各地でサンゴ礁保全に取り組んでいらっしゃるみなさんが来島し、喜界島サンゴフェスが開催されました!

主催: 環境省、鹿児島県、喜界町、喜界島サンゴ礁科学研空所、奄美群島サンゴ礁保全協議会

協力: WWF白保サンゴ村、NPO法人夏花、オーガニックアイランド喜界島、フラダンス「アヌエヌエ」のみなさん、喜界島観光物産協会

ステージでは環境省が取り組んでいるサンゴ礁生態系保全行動計画2016-2020についての紹介と3人の先生による講演がありました。上村真仁先生(筑紫女子学院大学)による石垣島白保集落のみなさんが行った地域でのサンゴ礁保全の活動、岩瀬文人先生(四国 海と生き物研究室)の四国でのサンゴ研究と保全の取り組み、土屋誠先生(琉球大学名誉教授)によるサンゴ礁保全の重要性と沖縄での保全の取組、各地での地域とサンゴ礁の関わり方から、喜界島のサンゴを見守るための重要なヒントをたくさんいただいました。

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また会場には喜界島のサンゴを守る無農薬野菜の販売や、展示、星砂探しなど、ご家族で楽しんでもらえるコーナーがたくさん!

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研究所の看板も来場者のみなさんにサンゴを貼り付けてもらって完成しました!ありがとうございました!

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最後には喜界島のフラダンスチーム「アヌエヌエ」のみなさんにフラダンスを披露していただきました!とても可愛く、美しかったです。

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当日は約200名のみなさんにご来場いただき、とても賑やかなイベントになりました。ありがとうございました!

今後もサンゴに親しみを持っていただけるように、サンゴをみなさんと見守っていけるように、研究所は活動していきます。

どうぞよろしくお願いします。

(山崎)

サンゴフェスに関する報道

南海日日新聞(2月12日)

http://www.nankainn.com/weather/喜界島でサンゴフェス

奄美新聞(2月11日)

http://amamishimbun.co.jp/?QBlog-20170211-1&mode=archives&date=201702

南日本新聞(2月23日紙面)

タラ号太平洋プロジェクト2016-2018

タラ号太平洋プロジェクト2016-2018 youtube link

2017.4.6-8 喜界島にタラ号がやってくる!

フランスの科学探査船タラ号は2016年5月にフランス・ロリアン港を出発し、サンゴ礁を調査しながら大西洋・太平洋を横断して、今月ついに、日本に到着しました。

タラ号太平洋プロジェクト2016-2018 ウェブサイト

喜界島サンゴ礁科学研究所はタラ号の日本航海のパートナーとして、喜界島でタラ号を迎えます。地球環境変動と広い太平洋のサンゴ礁の中で、喜界島のサンゴにはどんな特徴があるのか、調査の結果が楽しみです。

また喜界島サンゴ礁科学研究所では、タラ号の歓迎イベントを企画しました。こちらもぜひ、ご参加ください!

イベント1: タラ号に手紙を書こう!

期限: 2017年3月中

タラ号へのお手紙ポストを各学校と喜界島サンゴ礁科学研究所に設置します。タラ号の旅の応援やサンゴ礁に関する質問を書いてみよう!みんなの手紙はタラ号の乗船研究者のみなさんに届けます。

イベント2: タラ号の乗船研究者と話そう!サイエンスカフェ&バー

タラ号に乗船しているサンゴの研究者の方に、研究内容やタラ号のプロジェクトについて紹介してもらいます。

2017年4月7日(金) 18:00-19:00

場所: 喜界島サンゴ礁科学研究所 (旧早町小学校)

トーク: シルバン・アゴスティーニ先生(筑波大学)・深見裕伸先生(宮崎大学)

参加費: 500円(ドリンク1杯付き)

研究所のカフェは21:00までオープン予定です。

問い合わせ: 0997-66-0200 (喜界島サンゴ礁科学研究所)

集中講義を開講しました!

集中講義を開講しました!

2017.2.8 –10

北海道大学大学院共通科目『地球環境史概論』を喜界島にて開講しました。遠く札幌から4名の大学院生が喜界島にやってきました。早朝4時にフェリーではるばるやってくる受講生のみなさんを待っている時間がワクワクしました。

昨年度まで『地球環境史概論』は札幌で開講されており、講義室で講義を聞いてディスカッションを行うものでした。喜界島に拠点ができたので、地球環境変動が作った地形を、学生のみなさんと実際に体感しながら議論できたら面白いだろうな…ということで、今年は初めての学外での開講になりました。

午前中は研究所でコーヒーを飲みながら、講義とディスカッションでサンゴと地球環境の関係について考えたのち、午後は喜界島のサンゴとサンゴ礁地形を実際に観察しながら、地球環境に対するサンゴ礁の実際の応答を見てもらう…という理想の講義が実現しました。

受講生のみなさんはそれぞれ専門がバラバラで、サンゴという生き物について今回、初めてじっくり考えてくれたと思います。そんな中で、分野が違っていても共通する考え方があったり(もちろん、お互いに違いを発見したり)、サンゴ礁の研究に活かせそうなアイディア、研究手法を提案してくれました。さすが大学院生です。少人数だったので、じっくり話をする時間が取れて、私たちも面白かったです。

天気がすぐれなかったですが、ちょっとでもチャンスがあればフィールドワーク!というアクティブな受講生のみなさんでよかったです。(写真を撮った時は本当に風が強かったですね。)

次回は海に入れる季節に開講したいなと構想中です。

『地球環境史概論』は聴講生・科目履修生として一般の方の参加も可能です。喜界島のサンゴと地球環境について考えてみたい方は是非、来年度の参加をご検討ください。詳細は下記をごらんください。お待ちしております。

(山崎)

北海道大学大学院共通授業科目『地球環境史概論』

担当: 渡邊剛・山崎敦子(北海道大学理学研究院)

言語: 日本語と英語のバイリンガル授業

地球は、過去の地質時代において様々な環境の変化や事変を伴うダイナミックな変動を繰り返し、生物は、絶滅と進化を繰り返し現在に至っている。サンゴ礁は、造礁性サンゴを始めとする生物が石灰化を行うことにより形成され、その中に多種多様な生物と豊かな生態系を保持している。以下の命題について、それぞれのキーワードと簡単な解説・喜界島でのフィールドワークをもとにディスカッションとディベートを行い、様々な分野や問題が複合的に絡み合う地球環境史を学ぶための基礎力を養う。

  1. 現在の地球は温暖化しているか?

キーワード: 第四紀と地球史、人類活動と二酸化炭素濃度、IPCC、観測記録、古気候指標

  1. 温暖化するとエルニーニョは活発化するか、消滅するか?

キーワード: エルニーニョ現象、過去のエルニーニョ記録、パーマネントエルニーニョとクールエルニーニャ説、エルニーニョの内因および外的フォーシング

  1. “サンゴ”は二酸化炭素の放出源か吸収源か?

キーワード: 石灰化と二酸化炭素、炭素循環、有機生産と無機生産、風化プロセス

  1. 温暖化すると北海道にサンゴは到達するか?

キーワード: 地球温暖化と海洋酸性化(大気二酸化炭素濃度と炭酸塩飽和度)、高水温線の北上と低炭酸塩飽和度線の南下、サンゴの適応、過去の水質記録

  1. 温暖化するとサンゴは方解石を作るようになるのか?

キーワード: 海洋酸性化、アラゴナイトシーとカルサイトシー、海洋組成変化、化石記録

  1. 富栄養化(海洋汚染)が進行するとサンゴ礁は藻場に交代するか?

キーワード: 栄養塩とサンゴ礁、フェーズシフト、ローカルストレスとグローバルストレス、人類活動とサンゴ生態系

  1. サンゴと共生藻類の共生関係は将来も続くか?

キーワード: サンゴの適応戦略と進化、過鞭毛藻との共進化、白化現象と過鞭毛藻グレード

  1. 人間とサンゴは共生すべきなのか?

キーワード: サンゴ礁の資産(水産、観光、居住地)、開発と保護、生物多様性とサンゴ礁

北海道大学理学院 聴講生・科目履修生募集のご案内

http://www.sci.hokudai.ac.jp/graduateschool/entrance/examinee/

サンゴ礁サイエンスキャンプ2016にご参加くださった皆様へ

サンゴ礁サイエンスキャンプ2016にご参加くださった皆様へ

今年もサンゴ礁サイエンスキャンプにご参加、応援を頂き、ありがとうございました。

 

無事に全ての日程が終了し、こども研究員のみなさんと笑顔で解散できたことを本当に嬉しく思います。

 

今回は昨年の夏に続いて、研究所に再び訪れてくれたこども研究員も多く、よりお兄さん、お姉さんらしく成長し、調査や研究発表をする姿を見て感動しました、また、今年新たに、こども研究員となったみなさんとの出会いも大変素晴らしいものでした。今年は島外からの参加者が約半数となり、遠い喜界島まで飛行機や船でやってきただけでも大冒険だったと思います。海外から駆けつけてくれた方々もいました。全国のこども研究員がまた喜界島に、研究所に帰ってきてくれるのを楽しみに待っています。

 

また、こども研究員をキャンプへ送り出してくださった、ご家族のみなさん、ありがとうございました。お子さんたちのたくさんの笑顔と一生懸命研究に取り組む姿は私たち研究者にとっても大変、励みになりました。サンゴ礁サイエンスキャンプがお子さんたちの良き思い出、記憶に残り、キャンプ中の出来事が一つでもお子さんたちの将来に役立つ時が来たら、とても嬉しいです。

 

今回も、サンゴ礁サイエンスキャンプはとても多くの人に支えられて開催することができました。

研究所に各地から終結した大学の先生方・学生のみなさん、遠く北海道から運営をサポートしてくれたみなさん、キャンプ中に応援に駆けつけてくださった海洋実習及び調理ボランティアのみなさん、後援してくださったみなさん、そしてキャンプの運営スタッフおよび研究所のスタッフ&スタッフのOGのみなさん、本当にありがとうございました!!!!!

 

サンゴ礁サイエンスキャンプはまた来年も開催する予定です。

日程は2017731() ~ 84()を予定しております。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

 

喜界島サンゴ礁科学研究所

理事長 渡邊剛

所長 山崎敦子

 

サンゴ礁サイエンスキャンプ成果発表in日本サンゴ礁学会第18回大会

2015/11/29  

サンゴ礁サイエンスキャンプの成果ポスターを日本サンゴ礁学会第18回大会コーラルカフェ会場に展示させていただきました!

 

予想以上の大きなスペースをいただき、内容をじっくり読んでくださっている方もいました。こども研究員のするどい観察、実験結果が伝わったとおもいます。来年のキャンプの成果もぜひ発表したいですね。ご覧頂いた皆様、ありがとうございました!

 

今回、展示したポスターは引き続き、研究所のセミナー室で展示致します。ご来所の際にはぜひご覧ください!

喜界島サンゴ礁科学ウィーク2015にご協力頂いた皆様へ

2015/9/7

喜界島サンゴ礁科学ウィークにご協力、ご参加頂き大変ありがとうございました。お陰様で大成功でした。

子供達、講師の皆様、参加者の皆様、ボランティアの皆様、総ての方々の笑顔を見ることができ、僕自身はとてもよかったと勝手に大満足をしております。皆さんもさぞお疲れだったでしょうけれども、子供達のあふれる完成と飛行場で小西先生に頂いた満面の笑顔で疲れが取れてくれたと願っております。総てがとてもよい勉強になりました。来年も是非やらせてください。我々もようやく北海道大学に戻り、現在、海外の大学院生向けのサマー大学なるものをやっております。今後は、喜界島でも、国内外の大学生や大学院生向けの企画などもやっていければと思っております。

今回のような、時期も悪い、台風は来る、軍資金も不十分、とにかくやってみよう、の中で、皆様にご協力頂いたことは生涯忘れません。おこがましいですが、勝手に同志のようなものだと思い込んでしまっており、そのような仲間に出会えたことを嬉しく思っています。今後そのような仲間が皆さんの周りから少しずつ増えていってくれればと期待しています。

皆さんに頂いた貴重なご意見やご感想は今後、少しずつでも確実に反映していければと思っております。シンポジウムのパネルディスカッションなどでもいろいろ話をさせて頂きましたように、今後、諸々なことを皆様と共にどしどしやっていきたいと考えております 。今後とも喜界島サンゴ礁科学研究所をどうぞよろしくお願い致します。

渡邊 剛

サンゴ礁サイエンスキャンプin 喜界島を開催しました!

サンゴ礁サイエンスキャンプin 喜界島を開催しました!

2015/8/19-23

サンゴ礁サイエンスキャンプin喜界島は全国から集まったこども研究員がサンゴ礁研究者と一緒に、喜界島全域をフィールドとして調査をおこなうというものです。今回は小中学生16名が参加し、サンゴ礁地球環境学、地質学、生物学、生態学の4分野の研究チームに分かれ、45日で調査をおこないました。

 

調査隊のこどもたちは、はじめてのシュノーケルをつけて海を泳ぐ子も多く、サンゴ礁に棲む生物の観察に夢中になり、なかなか海からあがってこないほどでした。またそれぞれ好きなサンゴ礁の生き物をみつけたり、サンゴの蛍光物質の抽出や、サンゴの年輪計測したりなど、本物の研究者さながら4日間に渡り調査をおこない、喜界島サンゴ礁研究所のオープニングセレモニーに島内外あわせて約100名が参加しました。セレモニーに参加したみなさんからは、とてもレベルの高い発表だったと講評をいただきました。

 

最後にサンゴ礁サイエンスキャンプの参加者は、喜界島サンゴ礁科学研究所のこども研究員として認定され、認定証が渡されました。こども研究員認定証は講師の所属である、北海道大学、東京大学、東邦大学、金沢学院大学、鹿児島大学、琉球大学のサンゴ礁研究室および喜界島サンゴ礁科学研究所への見学・利用のパスポートとなります。この中から未来のサンゴ礁研究者が誕生したら嬉しい限りです。

 

また来年もスケールアップをして開催したいと思っております!また新たなこども研究員の誕生と今年参加したベテラン研究員のみなさんにお会いできるのを楽しみにしております。

喜界島サンゴ礁科学研究所のオープニングセレモニーを開催しました!

喜界島サンゴ礁科学研究所のオープニングセレモニーを開催しました!

2015.8.22

昨年、多くの素晴らしいサンゴ礁研究を生み出してきた喜界島にはじめて訪れた私達は圧倒的な離水サンゴ礁の景観に一目で魅了されました。この日本が、世界に誇る離水サンゴ礁とサンゴをはじめとする奄美群島の素晴らしい自然を生かし、研究活動をさらに加速させるための拠点を設置したいと考え、昨年から多くの方々の協力のもと準備を進めてきました。そして喜界島サンゴ礁科学研究所は、ついに822日開所を迎えました。

 

オープニングセレモニーには島内外あわせて約100名が参加し、代表理事・所長挨拶、喜界町副会長嶺義久様の祝辞、サイエンスキャンプの研究成果発表、そして金沢大学名誉教授小西健二先生の開所記念講演がありました。開所にあたり、皆様に多くのご支援・ご協力をいただきました。今後とも私達の喜界島での研究成果を喜界町の皆様に還元できるように努めて参ります。

 

喜界島サンゴ礁科学研究所をどうぞよろしくお願い致します。

喜界町立早町小学校で出張授業をおこないました!

喜界町立早町小学校で出張授業をおこないました!

2015/5/6 

早町小学校にて出張授業をさせていただいました!「夢育て月間」の一環として、「わたしが科学者になるまで」と「サンゴの研究」についてお話させていただきました。

 

緊張して前の日から寝られませんでしたが、早町小のみなさんのキラキラした目と素直な反応にパワーをもらって楽しくお話することができました。質問もたくさんいただき、みなさんのは頭の回転の速さと想像力に圧倒さてれ帰ってきました。そして、授業後には全校生徒のみなさんから、お手紙をいただきました。色とりどりのサンゴと似顔絵、科学者になりたいと書いてくれた方もいて、嬉しかったです。

 

早町小学校のみなさん、貴重な機会をいただきありがとうございました!

 

(山崎敦子)