2021年は23人のこども研究員が誕生!

2021年は23人のこども研究員が誕生!

『サンゴ礁サイエンスキャンプin喜界島』開催報告

2021年8月5日から12日間にわたり夏休みのフィールドワークプログラム「サンゴ礁サイエンスキャンプin喜界島」を開催しました。全国から様々な分野の研究者と、小中高校生23名が喜界島サンゴ礁科学研究所(以下、サンゴ研)に集いました。

ジュニアコースでは、5つの班にわかれ、調査、実習、研究を行い、最終日には各班ごとに成果をまとめた研究発表を行いました。アドバンスドコースでは、世界各地の研究者の講義を受けながら、参加者一人ひとりの関心があるテーマについて研究を行ないました。また、2021年は一部の講義や研究発表会をオンラインで配信するなど新たな形でも展開をしました。

23名のこども研究員が誕生した『サンゴ礁サイエンスキャンプ』の様子を、メンター補として全面的にサポートをした大学生・大学院生が報告します。

※サンゴ礁サイエンスキャンプの実施は、サンゴ研独自のガイドラインを作成し、参加者のみなさまにご協力をいただき、実施しています。

ジュニアコース

小学校3年生以上を対象としたジュニアコースでは、5つの班に分かれて調査、実習、研究を行い、最終日には各班ごとに成果をまとめた内容を発表しました。

■ 昔のサンゴ礁調査隊 メンター:駒越太郎
私たちは、「陸に上がった昔のサンゴ礁の当時の環境を想像してみる」をテーマに、サンゴ化石の調査を行いました。苦労して採取した化石には、それぞれ愛着も芽生えたようで、図鑑やインターネットでサンゴの種類の同定に熱中していました。過去の環境を予想するということには少し難しさを感じている様子でしたが、図鑑の説明文や地図、段丘の時代背景について組み合わせて考えることで、サンゴの種類や年輪幅などから縄文時代のサンゴ礁環境を考察することができました。発表直前にみんなで決めた発表タイトル「『時を駆ける』うみぼうずハンターズ」には、彼らが体験したタイムスリップの楽しい思い出が込められています。(文責:内山遼平(北海道大学大学院理学院))

■ What are the challenges of living on the reef? (サンゴ礁生態学班)
私たちのグループは、ハワイビーチや佐手久の海岸に行き、サンゴ礁の観察や調査、気になった生き物を採集し、研究所に持ち帰りました。調査後、自分達が描いた絵や図鑑、捕まえた実物を見て、ハワイビーチ(潮溜まり)と佐手久(入江)に棲む生き物の違いと環境の違いを議論しました。
私たちのポスターは、デジタルでの作成となったのでパソコンの使い方など苦戦する面もありましたが、最後には全員が納得のいくポスターが出来上がりました。キャンプの開講式のときは、静かでお互いに恥ずかしさが見えた子供達でしたが、キャンプが終わるころには年齢がバラバラなのにも関わらず、兄弟のように仲良く話していたり、先生や学生メンターとも楽しく会話をし、一体感が生まれました。(文責:吉田桃英(James Cook University)、山本リラ(国際基督教大学))

■ サンゴ礁にすむ生き物調査隊  メンター:白井厚太朗
白井厚太朗先生のご指導のもと、「サンゴ礁にはどのような生き物がいるのか調べてみよう!」というテーマについて5人の小学生、中学生、高校生が取り組みました。私たちは、ハワイビーチや塩道でスノーケルをして生き物を採集したり、ビーチで砂を採取したりしました。それらを持ち帰り、漂白剤で生き物を溶かして骨格を見たり、砂を顕微鏡で観察したりして、サンゴ礁の環境の違いによって棲んでいる生き物の種類がどのように違うのかを考察しました。海のフィールドでは無邪気に遊んでいるように見えた子供たちでしたが、研究所に戻って生き物を観察しているときには真剣な様子に変わっていていたことが驚きでした。ポスターに研究をまとめる際にも、みんなで分担して発表をしていたことからも良いチームワークだったと思います。(文責:島田姫由(立教大学)、伊藤広起(国際基督教大学))

■ サンゴの島の考古学調査隊 メンター:松原信之
考古学班は、喜界町埋蔵文化材センターにお邪魔し、喜界島の遺跡から出土した貝殻や遺物などを調べました。その後、手作り竿をもって実際に磯へ出かけて貝拾いと釣りを行い、当時の生活の再現と遺物との比較をしました。さらに自分たちで石器を作り、釣った魚をさばくところまで行いました。最終日の発表ではポスターの他に演劇で昔の生活を再現しました。演劇は、現代の考古学者が当時としては貴重だった鉄を古代に売りに行くという設定。しかし昔の人はそこにあるもので豊な暮らしをしていたことに気づかされます。発表を演劇にすることで学びをインプットでき、チームワークも高まり投票では見事優勝!喜界島の考古の魅力は尽きません。(文責:椛島賢斗(KIKAI College)

■ 喜界島のウナギの寝床調査隊  メンター:脇谷量子郎
「喜界島の淡水環境に生息する生き物を調べる」がテーマのさかな班。顔合わせでは緊張が漂い少し心配でしが、そんな心配が瞬く間に吹き飛びました。海洋実習では海を泳ぎ回り、「〇〇がいた!」と次々に魚やサンゴの名前が飛び交いました。午後は淡水に住む生き物を探しました。皆の目標は体長約1mの”オオウナギ”。炎天下の中探し回るも見つからず諦めかけたその時、貯水池からオオウナギが姿を現しました!これにはみんな大興奮。しかし、見つけただけで終わらないのが研究です。オオウナギに追跡調査を行うための処置をして放流したのち、今回発見した生き物の特徴について議論しました。脇谷先生や学生メンターのしつこい”なんで?”という質問にも喰らい付き、最後は自分たちで自信を持って”発見”と言えることを見つけ、力を合わせてポスターにまとめることができました。(文責:小山都熙(北海道大学大学院理学院))

アドバンスドコース

研究者が研究計画を用意したジュニアコースとは異なり、アドバンスドコースではメンターの講義を受け、参加者自らがテーマを考え、議論を交わし約1週間の期間で行う研究テーマを決め、調査、研究を1週間にわたり実施しました。

参加者は自身の興味関心を整理し、限られた期間の中でできる研究方法を検討しテーマを決め、喜界島のフィールドへと飛び出しました。研究テーマは、「喜界島の淡水魚・野草・ヤコウガイ・化石・サンゴ礁」といった自然から、「集落の湧水・お墓・島に伝わる妖怪」など、喜界島の特性を活かした多分野にわたる魅力的なテーマが生まれました。参加者たちは日々フィールドと研究所を行き来し、メンターの指導を受けながら研究を進めました。そしてコース6日目には研究成果のプレゼン発表会がありました。参加者達は研究の手法だけではなく、自ら研究テーマを決めてフィールド調査するには多くの時間が必要なこと、一つ疑問を解決するとまた次の疑問がうまれてくることなど、研究の醍醐味を体験できたようです。中学〜大学生までが熱く議論を交わしたアドバンスドコース。若者たちの成長が眩しい1週間でした。(文責:駒越太郎)

研究者の卵たち、学会発表に向けて邁進します!

喜界島で自然を感じながら様々な知識を吸収し、自分たちで問題意識を持って考えて行動する。子ども達の吸収力と行動力そして成長には驚かされる毎日でした。子ども達と一緒に過ごした私たちも、研究の楽しさと面白さを再確認する熱い1週間となりました。
今回のサイエンスキャンプでは新発見も多くありました。研究成果は2021年11月に開催される日本サンゴ礁学会で発表します。この夏、喜界島に集まった研究者の卵たち。彼らの成長と発見からまだまだ目が離せません。

最後に参加者および保護者の皆様、そして研究指導や講義を行なっていただいた研究者のみなさまに改めてお礼を申し上げます。

【実施概要】
サンゴ礁サイエンスキャンプin喜界島

<コース>
●ジュニアコース
期間:2021年8月5日〜9日
対象:小学校3年生から中学校3年生まで

●アドバンスドコース
期間:2021年8月5日〜16日
対象:高校生・サンゴ塾生

<ご協力をいただいたメンターのみなさま>

ジュニアコース メンター
駒越太郎(喜界島サンゴ礁科学研究所)
白井厚太朗(東京大学大気海洋研究所)
松原信之(喜界町埋蔵文化センター)
加藤博文(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)
脇谷量子朗(東京大学大気海洋研究所)
*研究サポート
Frederic Sinniger(琉球大学熱帯生物圏研究センター)

アドバンスドコース メンター
田中健太郎(東京大学大気海洋研究所)
樋口富彦(東京大学大気海洋研究所)
松田博貴(熊本大学大学院先端科学研究部)
山崎敦子(九州大学大学院理学研究院/喜界島サンゴ礁科学研究所)

レクチャー
渡邊剛(北海道大学理学研究院/喜界島サンゴ礁科学研究所)
「サンゴ礁地球環境学」

佐野有司(高知大学 海洋コア総合研究センター)
「魚類の耳石を用いた回遊履歴の復元」
「シャコ貝の殻を用いた海洋環境情報の復元」
「太古代の海洋堆積物から生命の起源を議論する」

松田博貴(熊本大学大学院先端科学研究部)
「喜界島はどうやってできたのか?〜喜界島の地質と地史〜」

田中健太郎(東京大学大気海洋研究所)
「サンゴ骨格を利用して海洋の環境変動を過去に遡って推定する研究」

樋口富彦(東京大学大気海洋研究所)
「サンゴ礁におけるプラスチックごみ問題」

後藤明(南山大学人文学部)
「ディズニーアニメからも学べる南太平洋の人類学」

山崎敦子(九州大学大学院理学研究院/喜界島サンゴ礁科学研究所)
「サンゴ礁は海のオアシスか?」

北野裕子 (国立環境研究所 生物多様性領域)
「イシサンゴの分子系統および集団遺伝」

Samuel Kahng (University of Hawai’i)
「Coral Reef Ecology」

主催:喜界島サンゴ礁科学研究所
後援:伊仙町、世論町教育委員会
協力:日本航空株式会社、日本エアコミューター株式会社、一般社団法人セブン・イレブン記念財団

もっと学びを深めたい方は・・・

サンゴ塾 〜地球環境リーダー育成塾〜 2021年度プログラム開講
2021年度から文部科学省・JSTのジュニアドクター育成塾の⼀環として、全国の大学・研究機関に所属するサンゴ礁研究者によるフィールドワークとレクチャーシリーズを実施します。

オンラインセミナー 7/3(金)魚の形からわかること

オンラインセミナー 7/3(金)魚の形からわかること

7/3にオンラインセミナー「魚の形からわかること」が開催されました!

そのセミナー後に受講者のみなさまから寄せられた質問に、
講師の東京大学大気海洋研究所の脇谷量子郎博士に答えていただきました!
興味深い質問と答えが盛りだくさんですので、ぜひご覧ください。

Q.深海に住む珍しいウナギを教えてください。

A. 深海もしくは外洋に棲むウナギ目(ウナギの仲間)はフウセンウナギ科、フクロウナギ科、シギウナギ科、タンガクウナギ科などなど実は数多くのグループと種がおりますが、どれも食用に利用されないので、一般的に見かける機会はほぼない魚ばかりです。面白いことに、我々に馴染み深い蒲焼のウナギは、沿岸に棲んでいるアナゴ類よりも、これらの外洋に棲む「ウナギらしくないウナギ目の魚」の方が血筋としては近いことが近年わかりました。

Q. アカムツの口の中に大きな虫がいるのはなぜですか。

A.アカムツの口の中にいたりするのは、ダンゴムシやフナムシと同じ等脚類に分類されるウオノエ科の寄生動物だと思われます。これは魚にとっては体液を吸われるだけの迷惑な存在と考えられますが、大抵は魚がそれで弱り切ってしまうこともないようです。口の中にあんなに大きな寄生虫がいて、気にならないのか、私も気になります‥笑。ただ、魚には口から寄生虫を摘み出す手がないので、我慢しているのかもしれません。

Q. 住む環境に応じて、魚の口の位置が異なっているのはなぜですか。

A. 少しでも他の個体より餌を食べるのが上手い魚は、結果的により多くの子孫を残す確率が増えます。そうすると、その親の持っていた口の特徴が子孫でより広まる、という一連の流れが何世代も積み重なった結果、現在の様々な形があるという風に考えられているようです。

Q.ウナギはどのように陸上の生物を捕食するのですか。

A. 私も、どの様に陸生動物を捕食しているのか興味がありまして、今まさにその研究をしております。またいずれ、その辺の話もお話できるといいなと思います。

Q. うなぎのどのような所に一番魅力を感じますか。

A. 野生のウナギの「魚っぽくない」偉そうな顔が一番魅力を感じます。また、何年も、時として数十年も、川の中で群れずに単独で生きる生態も「川の主」的な独特の存在感を感じて魅力です。

KIKAI college 開設!

2020年9月、喜界島サンゴ礁科学研究所の教育プログラムを再編し、KIKAI college を開設しました!
通年でサンゴ礁研究と科学英語を学ぶサンゴ塾コースや、研究者によるセミナー、サマーキャンプ、島留学など、サンゴ礁科学研究所の豊富なプログラムが受講できます!
未来の研究者の卵のみなさん!KIKAI collegeでお待ちしています!
KIKAI college ウェブサイトはこちら!

KIKAIカレッジ〜オープンラボウィーク〜開催報告

KIKAIカレッジ〜オープンラボウィーク〜開催報告

オンラインと現地の喜界島で国内外から合計301名の皆さんに参加をいただきました!参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

サイエンスキャンプは例年のように開催できませんでしたが、オンラインで皆さんと再会できたり、この機会に新しい皆さんと出会えたことを大変嬉しく思います。

皆さんとの時間を振り返りながら、KIKAIカレッジ〜オープンラボウィーク〜の開催報告をさせていただきます。

KIKAI college 開講式

こちらはKIKAIカレッジ開講式の様子です。久しぶりに皆さんと会えて笑顔になる渡邊理事長、山崎所長、駒越先生です。

オンラインで皆さんを拝見していると研究所の6周年記念のTシャツを来てくださったり、後ろに飾ってくれている皆さんがいらっしゃり、研究所一同とても嬉しくなりました!Tシャツに書かれているメッセージは、The future has an ancient heart.「未来は、古代の心を持っている」です。

サンゴ図鑑博士と一緒に「生きているサンゴを見分けよう!」

サンゴ図鑑博士グループがつくったフィールド図鑑は、研究所ホームページ「喜界島サンゴ図鑑100年プロジェクト」から誰でも無料でダウンロードできます!

■ダウンロードはこちら!
https://kikaireefs.org/kikaireefs-project/

2020年2月の調査で発見されたサンゴ14科48属130種を掲載しています。大人から子供まで幅広い年代が簡単に利用でき、サンゴに親しみが持てるように工夫を凝らして作成しました!是非ご覧ください!WEB版なのでスマホやタブレットからでも見ることができるので、フィールドでも気軽に見ることできます。

オンラインでの授業の様子です。

この答えは、ダウンロードできるフィールド図鑑に載っていますよ!

■ダウンロードはこちら!
https://kikaireefs.org/kikaireefs-project/

サンゴ図鑑イベントに参加いただいた方からは「生きた珊瑚の見分け方が分かって、今後海に行った時探してみたいと思います」というコメントがありました!ぜひ、このフィールド図鑑で生きてるサンゴの種類を見つけてください。

オフライン(現地の喜界島)で受講した皆さんもサンゴ図鑑をじっくり見ていました。

サイエンスキャンプ ホームカミング DAY

「みんな久しぶりー!元気〜!?」一年ぶりの再会に皆さん嬉しそう!

参加した小学生はインタビューでこのように答えていました。

「去年のサイエンスキャンプでは喜界島の湧水や海水にもカルシウムが含まれていることを知った。今、小学校の卒業論文にサンゴのことを書こうと思っている。将来の夢は喜界島のサンゴ土壌を活かした農業方法を考えたい」

聞きたいことや、卒業論文で調べたいことがあったらいつでも研究所にきてください!

夜の海で撮影した喜界島の長生きハマサンゴ!参加した皆さんいかがでしたか?神秘的な映像でした!

サンゴ礁×サイエンス×島留学!? プロジェクト説明会

喜界島に留学して喜界高校に通いながら、放課後や週末はサンゴ塾で学ぶ留学プログラムを実施しているサンゴ塾生が研究成果を発表しました。

日吉慎太郎くん(喜界高校3年生)「ハマサンゴ属の骨格内部の形態は種同定に使えるのか」

津田和忠くん(喜界高校3年生)「喜界島におけるハワイビーチと小野津港の海水の炭酸系と サンゴの分布」

研究所の会場には2人の発表を聞きに飛び入り参加のお客さんがいらしゃいました。

発表のあとは渡邊理事長からのフィードバックがありました。KIKAIカレッジ喜界島本校ではこうして相談やフィードバックを直に受けることができます。

島留学プロジェクト説明会では、サンゴ塾生の発表を聴きに来場していた喜界高校の教頭先生がその場で出演いただきました!(突然でしたが、ありがとうございます)

喜界島に留学中の塾生の保護者もZoomで参加し、喜界島への留学経緯や大変だったことを教えていただきました。その中でも喜界島へ留学したのは、ここに真の学びがあるからだと仰っていました。本物を知りたい、挑戦したいと思っている人はサンゴ礁科学研究所へ。そして喜界高校の皆さんはとても暖かいこと、島の方と触れ合うことが留学生にとって良い刺激になたことを教えてくれました。

サンゴ塾生の発表がその成果が最も現れた結果です。

喜界島への留学に興味のある方へ、個別相談会をおこなっています。以下より申込ができますので、直に話を聴いてみたいという方はお気軽にお申し込みください。

【島留学相談会】喜界島サンゴ礁科学研究所
https://kikaicollege-consultation.peatix.com/

進路が気になるみんなへ!大学生と話そう!

様々なジャンルに興味がある子供達が参加し、レベルや年齢によってオンライン上で部屋を分けました。「大学生と話せてよかった!満足な内容でした!」と参加した高校生のコメントがありました。各チーム盛り上がっていたようで、大学生も有意義な時間だったそうです。

喜界島からもサンゴ塾生が参加しました。

喜界島から元気をみんなに!喜界島うるまエイサー 生ライブ配信

昨年のサイエンスキャンプでも喜界島に来てくれた子ども研究員の皆さんのために踊ってくれました。太鼓の叩き方や踊り方を教えてもらったこと、喜界島うるまエイサーの皆さんから元気をもらってキャンプの研究を乗り切ったこと、キャンプに参加した子ども研究員の皆さんと、喜界島うるまエイサーの皆さんの素晴らしい交流ができたこと!私たちにとっても大切な思い出です!

今年のサイエンスキャンプは例年通り喜界島で開催できませんでしたが、日本中の皆さんに喜界島から元気を配信したいという私たちの願いが叶って今回出演いただきました!!

エイサーの動画はこちらからみれます!
https://youtu.be/8RNYu1l7gk4

喜界島うるまエイサーの皆さん!ありがとうございました!

重点プロジェクト発進!「MIRAIプロジェクト」の紹介

100年後に残る時空を超える価値とは何か。私たちは研究を通じて、サンゴから地球環境の変化を教えてもらっています。そしてサンゴが築き上げたサンゴ礁の上に私たち人間は住んでいます。サンゴが記録してきた海洋環境と人間が生み出してきた歴史や文化の関係を紐解き、未来に向けた時空を超える価値の創造を目指すプロジェクトです。

喜界島の会場では、23名の皆さんが参加しました。

MIRAIプロジェクトを喜界島の皆さんにお伝える初めての機会となりましたが、たくさんの情報・意見を交換することができました。

皆さんからの情報をまとめたホワイトボード。

KIKAIカレッジ~オープンラボ ウィーク~のライブイベントが終了となりますが、サンゴ塾やKIKAIカレッジ島留学相談会は引き続き開催いたします!

■サンゴ塾

サンゴ礁という学びの場をオンラインで体験する探求学習です。単月のお試し入塾プログラムや、入塾希望者向けの体験をご用意いたしました!

サンゴ塾【入塾申込】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSekqRhwE21R1ecgJXwM-2ZRlX6Y2lR8NdzP1GiKWOm32aHDLw/viewform

サンゴ塾【単月のお試し入塾プログラム】
https://peatix.com/event/1578178

サンゴ塾【入塾希望者向けの体験】
https://kikaireefs-college-experience08.peatix.com/

■KIKAIカレッジ島留学【相談会】

喜界島サンゴ礁科学研究所・喜界町・喜界中学校・喜界高校がチームを組んで、離島留学プログラムの実施を進めています。未来の研究者の卵たちへ!世界でも類稀なサンゴ礁研究のフィールドである喜界島に留学して私たちと一緒に研究をしましょう!

KIKAIカレッジ島留学【相談会・個別相談の申込】
https://kikaicollege-consultation.peatix.com/

■オンデマンド授業 配信中!

「サンゴロジー ~サンゴが語る地球環境変動~」
講師:渡邊 剛 博士(サンゴ礁地球環境学)
申込はこちら
https://kikaireefs-ondemand-01.peatix.com/

「海と私たちを巡る“栄養”」
講師:山崎 敦子 博士(サンゴ礁物質循環学)
申込はこちら
https://kikaireefs-ondemand-02.peatix.com/

サンゴ塾・KIKAIカレッジ島留学のお問い合わせは
喜界島サンゴ礁科学研究所(電話:0997-66-0200)まで!
https://kikaireefs.org/

オンラインセミナー7月3日(金)「魚の形からわかること」

オンラインセミナー7月3日(金)「魚の形からわかること」

7月3日のサンゴ塾オンラインセミナーは「魚の形からわかること」講師は、東京大学大気海洋研究所の脇谷量子郎博士で開催しました!私たちの暮らしにも身近なお魚をテーマに、体の作りや形に注目することで、お魚の生態を調べ、どのように生息環境に適応しているのかをお話しいただきました。

 

魚の口のつき方と大きさ。お魚ごとに口のつき方が異なるのがわかります!

 

みんな大好きウナギの生態のお話には、子どもたちもとても目を輝かせていました。

 

脇谷博士が専門とされるウナギの生態にも、参加者の注目が集まりました。
特にウナギが何を捕食しているかといった話では、意外な生き物をたくさん食べていることに反響が大きかったです。
セミナーのアンケートには「やっぱり、ウナギがOOOOを食べているののがショックでした。今年の土曜の丑の日はウナギなしになりそうです。」「うなぎは大好きだったのですが。。。暫く食べたくないです。←って言っても食べると思います。」といった声が届いていました。

セミナーの最後に脇谷博士は子どもたちに、「スーパーなどで見かける魚の形を観察して、どんな生活をしているのか、推測してみてください」とお話ししていました。ネットや図鑑で調べる前に、魚の形に注目して、妄想してみてみると楽しいよ、と子どもたちに語る姿が印象的でした。

脇谷博士のお話を伺う中で、ネットで調べると多くの情報が簡単に得られてしまう今の時代、そのものに向き合って想像力を働かせることの楽しさを感じることの大切さに気付かされた思いです。またサンゴ塾生たちには、これを課題として出題していますので、どんなレポートが仕上がるのかとても楽しみです。これも後日ブログでご紹介できたら…と思います!

(駒越)

みなさんからたくさんのご要望をいただいた「サンゴ塾の無料体験」と「オンライン科学相談室」の申し込み受付を開始しました!

詳細は下記からご覧になれます。ぜひ、ご参加ください!

サンゴ塾の無料体験

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サンゴ礁博士に聞ける!オンライン科学相談室

地球の環境について調べ学習したい!サンゴって何?科学者になるにはどうしたらいいの?夏休みの自由研究を相談したい!
などなど・・・博士に気になることをたくさん聞いてみよう!

【オンライン科学英語】6/25 初級中級クラス

【オンライン科学英語】6/25 初級中級クラス

アカショウビン(Ruddy Kingfisher)の美声が響き渡る喜界島からです!

今月から、「the Blue Planet ~世界の海~」のトピックに入りました。
太平洋・大西洋・北極海・カリブ海や海に住む生き物も学習していきます!

海の生き物に詳しいサンゴ塾生は、生き物の不思議についてたくさん教えてくれて、授業がとてもいきいきしています。
世界の海を比べて、どんな違いがあるかこれから航海していきましょう🚢

(佐々木)

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【オンラインサンゴ塾】   サンゴ礁研究コース「サンゴとはなにか(生物学)」

【オンラインサンゴ塾】 サンゴ礁研究コース「サンゴとはなにか(生物学)」

今月は「サンゴとは何か」をテーマにして生物学の視点から迫る、オンラインサンゴ塾研究コースです。
サンゴの産卵や幼生の成長など、喜界島で今まさに起こっていることを題材に、何がサンゴをサンゴたらしめているのか一緒に考えました。

北大の渡邊先生も登場!
高校生クラスでは、渡邊先生・山崎先生も一緒に「サンゴとは何か」真剣に考えました!
研究所で飼育実験中のサンゴの赤ちゃんの成長をみんなで観察しました
一斉に産卵されたサンゴの卵、2〜3日後には動き出します!

サンゴの赤ちゃんプラヌラ幼生は、産卵から2日ほどで自力で泳ぎ始めます。そして1週間も経つころには、小さなサンゴ(ポリプ)に変態して骨を作り始めます。
たった10日ほどの短い期間にこれだけ劇的な変化が起きて、そして、これから何十年何百年とサンゴは成長を続けていくと考えると、その始まりはとても衝撃的に感じます。
今回はサンゴ塾生の子どもたちにもこの感動が伝わればと思い、授業を進めました。
「サンゴは死んでも骨が残る、でも人間は後に何が残るだろう?」という高校生からの意見もあり、改めて生き物のすごさを考えさせられました。

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【オンライン科学英語】6/18初級中級クラス

【オンライン科学英語】6/18初級中級クラス

ご参考までにダイトウウグイス(昨年5月喜界島で撮影)

ウグイスは春の鳥かと思っていたのに、先週もまだ鳴き声が聞こえた喜界島からです🐤先週の初級中級クラスの様子をお伝えします!

4月から気候変動について学習してきました。

  • 地球温暖化の原因や影響
  • 温室効果ガスとは何だろう?
  • どこの国が多く排出しているだろう?
  • 地球温暖化が進むと天気は将来的にどう変化していくだろう?

など文章を読み取りながら、塾生のみなさんの意見も聞いていきました。

Do you think the global warming is ongoing?

👇動画をご覧ください!

塾生のみなさんが書いてくれた意見も、これまで学習してきたことのポイントをつかめています!

「地球温暖化の問題を解決するためにどのようなことが必要ですか?」

「英語にしてみよう!」

次のトピックは、「世界の海洋」です!
みんなで、太平洋から北極南極まで、海にすむ生き物やその環境をみていきます🐟

(佐々木)

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【オンライン科学英語】6/16高校生上級クラス

【オンライン科学英語】6/16高校生上級クラス

梅雨に入ってすでに1ヶ月以上過ぎた喜界島からです!
今回は高校生上級クラスの様子をお伝えしたいと思います。

高校生は論文の要約発表とこれまでサンゴ塾で調査してきた自分の研究の要約発表の準備をしています。

4月から、海底火山のあるトンガのサンゴ礁への影響を理解しながら、英語の論文の文の作りや特徴を学習してきました。
先週からそれを要約してまとめていっています。

また、本校生の2人は昨年までにそれぞれのテーマで調査・研究を進めてきました。
学会やイベントで発表した内容を、これから英語で発表する準備をしていきます。

日本語でも自分の伝えたいことを分かりやすくまとめるのは難しいですよね…
この能力が身につけば、人に伝わりやすくなって、人にもっと伝えたくなって、それを聞いた人もさらに質問したくなって、と、どんどん輪が広がっていくと思います!

一緒にがんばっていきましょう☺

(佐々木)

みなさんからたくさんのご要望をいただいた「サンゴ塾の無料体験」と「オンライン科学相談室」の申し込み受付を開始しました!

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などなど・・・博士に気になることをたくさん聞いてみよう!

【オンラインサンゴ塾】 6月19・20日サンゴ礁研究コース「研究相談」

【オンラインサンゴ塾】 6月19・20日サンゴ礁研究コース「研究相談」

6月19日は、小・中学生、20日は高校生のサンゴ塾生を対象にした「研究相談」でした。19日はサンゴ塾生のお住まいの地域は雨模様に対して喜界島は夏模様の蒸し暑い1日でした。

ある晴れた日の喜界島 サンゴ礁段丘の平らな地形が広がります

サンゴ礁研究コースでは、毎月隔週で「研究相談」をおこなっています。日頃新聞などで見かけた科学の記事など、気になることをお互いに話し合います。

小学生のサンゴ塾生、この日のTシャツは「I♡段丘」です
高校生からは鋭い質問もとびだしました!

サンゴ塾生からは、新聞でみたという「テルピオス」というサンゴに取り付いてしまう海綿の仲間の記事の話題や、実験をすすめている水の中の硝酸態窒素について話題にあがりました。みんなそれぞれに、意見や不思議に思ったことを話し合います。

サンゴの産卵を動画でも確認!

この「研究相談」では、喜界島での最近の話題も紹介しています。今回は、先週喜界島で観察されたサンゴの産卵の話題でした。

このように、塾生たちの交流が深まっていくこともオンラインでサンゴ塾生があつまれる魅力だと思います。

(駒越)


NEW!! サンゴ礁博士に聞ける!オンライン科学相談室

地球の環境について調べ学習したい!サンゴって何?科学者になるにはどうしたらいいの?夏休みの自由研究を相談したい!
などなど・・・博士に気になることをたくさん聞いてみよう!

【サンゴ礁研究コース】 6月12・13日オンラインサンゴ塾「サンゴとは何か(生物学)」

【サンゴ礁研究コース】 6月12・13日オンラインサンゴ塾「サンゴとは何か(生物学)」

6月に入り、喜界島も梅雨の蒸し蒸しとした日々が続いています。

全国から集まったサンゴ塾生のお住いの地域も続々と梅雨入りだそうです。

4月は「海水の性質」、5月は「熱帯の海と気候」というテーマで進めてきたサンゴ礁研究コースですが、6月は生物学の視点から「サンゴとは何か」を、塾生のみなさんと学習を進めています。

今月も全国のサンゴ塾生とつながります!

6月といえば、奄美群島ではサンゴの産卵の季節です。サンゴ礁科学研究所では今年、喜界島でのサンゴの産卵の様子を観察することができたので、観察の様子(夜の海の中の様子)も講義の中で紹介しました。

2020年6月9日 トゲキクメイシ属のサンゴの産卵

「石(炭酸カルシウム)の骨を作る」「産卵する」「光合成する」と様々な特徴を持つサンゴたちの生物学的な特徴を学習していきます。塾生たちには、ただ伝えるだけでなく、都度不思議に思ったことはどんどん考えて・質問もらっています。

サンゴの暮らしを解説します。

また、サンゴ礁研究コースでは、先月のテーマに合った水の栄養塩(硝酸)を測定する水質調査を進めています。塾生それぞれに、どんな試料を測定するのか考えてもらい、結果をまとめて、塾生同士で発表する予定です。どんな結果になるのか楽しみにしています!

水の栄養塩(硝酸塩)調査セット!全国の塾生のみんなで調査します。

小中高生のみなさん、サンゴ塾で一緒に学ぼう!
https://kikaireefs.org/college-3/

オンラインセミナー6/5(金)「貝を用いた環境解析」

オンラインセミナー6/5(金)「貝を用いた環境解析」

6/5(金)にサンゴ塾オンラインセミナーとして「貝を用いた環境解析」を開催しました。 講師は、東京大学大気海洋研究所の白井厚太朗博士でした!

オンラインセミナーの受講者のみなさんに、アンケートにご協力いただきました。
ご回答ありがとうございました。

セミナー後に白井先生に受講者のみなさんからいくつか質問が寄せられました。
その質問にご回答いただきましたので、ぜひご覧ください!

Q.世界で一番長生きするアイスランド貝は実際何歳まで生きれると思いますか?

白井博士の回答

この質問はまだ誰も答えを知らない質問ですが,ぼくの単純な予想では1000年くらいが限界じゃないかなと考えています.
細胞が分裂できる回数には限りがあります.アイスランドガイは代謝が少なくて細胞分裂が遅いことが長生きな理由の一つと考えられていますが,さすがに1000年も生きれば限界を越えてしまうのではないかと思います.

Q.貝の成長は貝のしま模様で観察することができるそうですが、 貝殻の断面にある、年輪はどうしたら見れますか? やはり、専門的な器具がないと無理ですか? 年輪の数=その貝の年齢ですか?

白井博士の回答

貝殻の断面の年輪は頑張れば身近なものを使って観察することもできます.
貝殻を切るときはダイヤモンドカッターというものを使いますが,頑張ればノコギリでも切れます.
次に断面をピカピカになるまで紙やすりでけずります.傷が無くなってピカピカになると,断面の成長線を観察することができます.成長線が細かすぎる場合は顕微鏡が必要になりますが,デジタルカメラやスキャナーで撮影して,パソコンで拡大しても観察することができます.
ただし,見えるしましま模様が必ず1年に1本できる年輪という訳ではありません.
1年に1本できる年輪のしま模様の特徴を明らかにした上で,その特徴をもつ年輪だけを数える必要があります.
少し難しいかもしれませんが,2017年に水産学会紙という雑誌にのっている「茨城県鹿島灘産チョウセンハマグリの年齢形質と年齢推定法」という論文に詳しい方法がのっています(インターネットで検索すれば読むことができます).

「茨城県鹿島灘産チョウセンハマグリの年齢形質と年齢推定法」(水産学会紙2017年)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan/83/2/83_16-00038/_article/-char/ja/

Q.貝の年輪から貝の成長による変化と気候変動による変化はどのように見分けるのでしょうか。

白井博士の回答

貝の年輪による成長と気候変動の影響を見分けるためには,まずはそれらの関係性を調べる必要があります.
例えば,その貝が温かい年に良く育つのか,寒い年に育つのか,雨がふるほど育つのか,など,良く育つ環境についてまずは調べる必要があります.
その関係を明らかにしたうえで,知りたい場所や時代の貝がらを調べることで,やっと気候変動の歴史を解明することが可能になるのです.

Q.白井先生は、ムラサキガイのマンガンの濃度で津波の影響が分かるとおっしゃっていましたが、マンガンの濃度の違いで環境のどういった面が変化しているのですか。 また、マンガンの濃度が濃くなると何がいけないのですか。 そして、泥の中にはもともとマンガンが含まれているのですか。

白井博士の回答

マンガンは海水に含まれる濃度が低いのですが,海底の泥の中や陸上の土砂の中には高濃度で含まれています.そのため,海底泥が巻き上がったり土砂が流れ込んだりすると,海水中の濃度が上昇して,その結果貝がらに取り込まれる量が増加します.
このような仕組みから,貝がらのマンガンの濃度の変化を調べることで,陸から海に運ばれる土砂の量や,海底の泥がどれだけ巻き上がったかがわかります.
マンガンの濃度が濃くなること自体はそれほど大きな問題ではありません.
ただ,陸から土砂が大量に入ってきたり,海底の泥が巻き上がったりすると,それと一緒に陸や海底土に閉じ込められていた環境汚染物質が入ってきた可能性が心配されます.
一方,陸や海底土にはプランクトンの栄養が含まれているのですが,津波によって放出されてプランクトンの成長を助けた可能性もあります.
マンガンが増えたことが良い悪いという訳ではなく,貝がらのマンガンの変化からどういう環境変化が読み取れるのかという点が重要なポイントになるのです.

講義で白井先生と杉原先生が紹介してくれた貝の津波記録に関する論文はこちら!
詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。
Murakami-Sugihara, N., Shirai, K., Hori, M., Amano, Y., Fukuda, H., Obata, H., et al. (2019). Mussel Shell Geochemical Analyses Reflect Coastal Environmental Changes Following the 2011 Tohoku Tsunami. ACS Earth and Space Chemistry, 3(7), 1346–1352.

https://doi.org/10.1021/acsearthspacechem.9b00040

受講者のみなさん、白井先生、質問とご回答をありがとうございました!

サンゴ塾オンラインセミナーの次回のご案内と過去開催のセミナーは、こちらからご覧ください。
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World Oceans Day 2020

World Oceans Day 2020

Taking action from the small coral reef island, Kikaijima!

We have started a new project to promote sustainability and care for coral reefs and our oceans.

Japan has beautiful coral reefs that extend latitudinally from the tip of Okinawa to the southern edge of Honshu, the main island of Japan. Kikaijima, or “Kikai Island,” is one of the Amami Islands located north of Okinawa and south of Kyushu. Kikaijima is a raised coral island, the land continuously expanding with the uplifting of coral reef terraces. The climate of Kikaijima borders between tropical and temperate ocean and is classified as a humid subtropical climate. The coral reef ecosystem responds sensitively to changes in the climate. Kikaijima is a small island without river discharge and runoff to disturb the reef environment, a common source of damage to coral. A healthy coral reef ecosystem has been maintained for a long time, making Kikajima one of the best locations to detect ecological shifts as a response to change in global climate and ocean environment in the northwestern Pacific Ocean.

The KIKAI Institute has created education programs about coral reefs and the beautiful nature of Kikaijima. Many children visit our island from all over the world to learn about coral reef research. We could not meet them this year due to COVID-19. Japanese coral reef researchers belonging to our institute started an online seminar (webinar) for school students in March 2020. Since then, over 200 children have joined us to learn about the science of coral reefs, animals that use coral reefs as their homes (such as reef fish, bivalves, etc.), carbon and nutrient cycles within coral reefs, and so on. These programs will continue at least until next March. We are eagerly waiting for these future scientists to work with us!

As a new project this year, we have started making an encyclopedia of symbiotic reef corals in Kikaijima. KIKAI Institute is working with the National Institute for Environmental Studies to conduct and support this project. The coral ecologist team, Prof. Hironobu Fukami, Prof. Naoko Isomura, Dr. Takuma Fujii, and Dr. Yuko Kitano, have started a field survey to collect coral specimens and DNA samples for species identification. The process of the making the encyclopedia is open and always available in our newsletter, so everyone can join in to provide editorial and financial support. Kikajima’s high school students have also joined to help us take photos of the beautiful, white coral skeletons for the encyclopedia.

We hope that the encyclopedia will be a letter to the future oceans and the people who take care of them. The last record of the number of reef coral species in the Amami Islands was done 25 years ago. We want to make a record of modern ecosystem conditions in our encyclopedia, and want to continue to update it in the coming decades and centuries. At the end of this project we want to send our encyclopedia to school libraries as a gift of education. We hope the next generation and many generations after that will be interested in coral reefs, and will continue to observe and conserve our wonderful home– the ocean. Please join us to support this project and preserve our precious ocean far into the future.

Please see more details on our website and in our newsletters:
https://kikaireefs.org/

Atsuko Yamazaki and Tsuyoshi Watanabe
KIKAI Institute for Coral Reef Sciences

Special thanks to Katrina Little.

【英語でサイエンス授業紹介】地球で最も若い火山の島「フンガトンガフンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha’apai)」

【英語でサイエンス授業紹介】地球で最も若い火山の島「フンガトンガフンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha’apai)」

サンゴ塾「英語でサイエンス」を担当している佐々木です! オンラインサンゴ塾が始まり2ヶ月目に入りました。

今回は、島内在住の高校生と県外の高校生が受講している上級クラスを紹介します!
サンゴ塾には、喜界島本校生とオンライン生の2パターンありますが、
現在はみなさんオンラインで受講中です。

現在は、トンガの海底火山の英語論文を用いて学習しています。
地球で最も若い火山の島、フンガトンガフンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha’apai)のサンゴ礁への影響やサンゴの回復力を調べた研究を見ていきます!

論文を読解するためのワークシートの一部です。

学校の授業で習得した英語と、サンゴ塾で学ぶアカデミックでサイエンスな英語を組み合わせて、英語を学習しています!

読めば読むほど、実際にトンガに行きたくなってきます…!

(佐々木)

フンガトンガフンガハアパイはここの位置にあります。

フンガトンガフンガハアパイは、2014年、海底火山噴火によりできた新しい島です

こちらの記事では、フンガトンガフンガハアパイについて紹介されています。

■トンガ沖に出現した新島、火星での生命探査の手掛かりに? NASA

https://www.afpbb.com/articles/-/3155322

オンラインセミナー「サンゴ礁科学の探求」が開催されました

オンラインセミナー「サンゴ礁科学の探求」が開催されました

第一回セミナー講師の渡邊 剛 博士

 第1回目のオンラインセミナー「サンゴ礁科学の探求」の講師は、北海道大学理学研究院 サンゴ礁地球環境学の渡邊剛先生です。
今日のセミナーのために、北海道大学から喜界島に、全国につながります!

 セミナー第1部には、全国から70名を超える参加者が集まってくれました。
本日のテーマは「サンゴロジー サンゴが語る地球環境変動」。渡邊先生も講演にいつも以上に力が入った様子です。
予定時間を少し超えてしまうほどの盛り上がりでした!
一方で大人数でもあり、子どもたち一人一人はもっと聞きたいこと、質問したいことが残ったかもしません…

サンゴ塾生たちによる セミナー第2部

 そこで、 サンゴ礁科学研究所では、より深く・より広く研究者と繋がるためのプログラム 【サンゴ塾】 をご用意しております。

実は、公開セミナー終了後に、現役【サンゴ塾生】(*サンゴ塾の参加者の愛称)たちによる、セミナー第2部が開催されていたのです…!
【サンゴ塾】の魅力の一つ、研究者との1対1での質問会、議論も白熱します!
高い志を持ったサンゴ塾生同士のコミュニケーションの場にもなりました。
オンラインではありますが、顔を合わせてコミュニケーションでき、サンゴ塾生、講師やスタッフも充実した時間を過ごすことができました。

 そして、セミナーの内容に関する議論では、大学生顔負けの鋭い質問が次々に飛び出し、渡邊先生も指導に熱が入りました!
「なぜ海の砂漠と言われるところにサンゴは住むのか?」
「サンゴのポリプ1匹1ひきはどのようなスピードで増えるの?」

「世界で一番キレイな海はどこ?」
「なんでサンゴは動けなくなるのに、炭酸カルシウムの骨を作るの?」

などなど、深く・鋭い質問が続きました。

 最後に渡邊先生からサンゴ塾生へ、課題も出題されました。
「1. 地球の気温が今より3度上がると地球環境はどのようになりますか?」
「2. その時にサンゴが生き残るにはどうしたらいいでしょうか?」

 渡邊先生、サンゴ塾生たちの回答をとても楽しみにしているそうです。
みなさまでしたら、どのような答えが思いつくでしょうか?
ぜひ、一度一緒に考えてみてください!

(駒越)

☆☆☆現在、一緒に研究を進めてくれるサンゴ塾生を新規募集しております!
詳細は以下のURLから是非 ご確認ください。☆☆☆

■オンラインサンゴ塾の詳細
https://kikaireefs.org/college-3/
お電話でのお問い合わせ:0997-66-0200

オンラインサンゴ塾が始まりました。

オンラインサンゴ塾が始まりました。

先週4月8日から、3月のモニター開講で好評をいただいた【オンラインサンゴ塾】が本格スタートしました!
オンラインサンゴ塾「サンゴ礁研究コース」の様子を、講師の駒越がレポートします。

喜界島からパソコンでサンゴ塾生とオンライン授業!

4月10日(金)は、オンラインサンゴ礁研究コースの第1回目でした。
今月は、サンゴ礁科学の理解を深める上で大切な基礎ということで「海水の性質」をテーマに授業を進めています。
まずは、海やサンゴ礁と関わる「水」を物質という観点に着目して、化学の内容です。

4月10日の授業の内容 「水」の性質を化学・物理的な側面から学習しました。

現在の参加者(サンゴ塾生)は、小学5年生から高校2年生と年齢に幅がありますが、少人数制を活かして、それぞれの理解度に合わせて授業を進めています。
サンゴ塾生にも、小中高校の授業とは違う、自分からノートを作っていく姿勢を学んでほしいと思っています。

「静電気を帯びた棒の静電気で、水道の水が引き寄せられ曲がる実験」を動画で紹介!

また、授業の中では動画資料を活用した、目で見てわかる・生活の経験と科学が結びつく授業を目指しています。

オンラインサンゴ塾「サンゴ礁研究コース」では、基礎講座ののちサンゴ塾生たちに研究学習を進めてもらえるようをカリキュラムを作成しています。
全国から集まるサンゴ塾生たちとどのようなテーマで一緒に研究ができるか(参加されるサンゴ塾生の地域や興味に合わせて設定します)、私たちもとても楽しみにしています!
(駒越)

☆☆☆現在、一緒に研究を進めてくれるサンゴ塾生を新規募集しております!
詳細は以下のURLから是非 ご確認ください。☆☆☆

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オンラインサンゴ塾が南海日日新聞・奄美新聞に掲載されました。

オンラインサンゴ塾が南海日日新聞・奄美新聞に掲載されました。

南海日日新聞2020年4月8日
奄美新聞2020年4月10日

駒越先生(サンゴ礁研究コース)・佐々木先生(科学英語コース)の写真は3月のオンライン授業の時に撮影したものです。(駒越先生が手にしているのは、アザミサンゴの標本です!)

奄美群島の皆様もオンラインで身近なサンゴや海洋環境を一緒に研究しませんか?

■オンラインサンゴ塾の詳細
https://kikaireefs.org/college-3/
お電話でのお問い合わせ:0997-66-0200

また、4/17(金)には全国の科学者の卵たちへ向けて、オンラインセミナー「サンゴ礁科学の探求」を公開します。

こんな方は、ぜひ参加してみてください!

・海洋環境に興味がある
・科学が好き!
・地球環境について知りたい
・海の生き物が好き!
・調べ学習をしたい
・海や自然が大好き
・親子で受講したい

■お申込みはこちら!
オンラインセミナー「サンゴ礁科学の探求」
https://kikaireefs.org/experience-online/

サンゴ塾スプリングカレッジ後半

サンゴ塾スプリングカレッジ後半

サンゴ塾スプリングカレッジin喜界島の後半は、それぞれの研究テーマの設定と発表です。

渡邊理事長と山崎所長、駒越先生によるガイダンス。

喜界島本校で学ぶサンゴ塾生の二人は、この一年間を振り返りつつ、自身の興味と探究心が向く方向へステップアップしていきます。

今回、じっくりと時間を取り話し合うことができました。

合間に、サンゴ塾オンライン体験版の最終回がありました。

喜界島本校の塾生2人もオンラインで参加!

ガイダンスのあとは、発表にむけて準備を開始。

前半のフィールドワークで砂を採取した白水のタイドプールは2018年のサイエンスキャンプで採水をおこなったポイントです。

タイドプール内の12ヶ所で採取したサンプルを塩濃度・pH・全アルカリ度・全炭酸を測定しており、そのデータから得た結果と考察を塾生がまとめ、今後の展開を導きだします。

先生からのたくさんの質問が…!今回は大学生と同レベルで厳しい問いかけが繰り返されました。

渡邊理事長からの総評です。

「自然界、特にサンゴ礁は複雑で、複雑の科学です」

「一気に解けることは、多分ありません。いろいろなことが実は動いている、あるいはいろいろなことが絡み合っているというのが少しずつわかっていくと良いと思います。
マクロでみても、ミクロでみても、色々なレベルで、例えば微生物もあるしそのレベルで動いているかもしれない。でもそれは小さいのでその全体の海水にどれくらい影響しているか、その量もわからなくてはいけない」

「今回調査した白水の自分達でも泳げるくらいのタイドプールは非常に良い素材です。小さなタイドプールを調べていますが、いろいろな事を知っていないと解けないパズルです。
そして、研究はアイデアだけではすすみません。アイデアにアクションがないと研究はすすみません。
でも、ここ喜界島にいるのであればすぐにアクションができる。その中で考える力・解決する力が身についてくると良いかな、と思います」

発表後の合間に、前半採取した砂を粒子のサイズごとにわけていきます。

よく見ると有孔虫(星の砂)が入ってるそうですが・・・

最後のガイダンスです。

サンゴ礁の価値を「過去」「現在」「未来」の時間軸で考えます。

隆起サンゴ礁でできた喜界島ならではのサンゴ礁文化から、地球を取り巻く項目までサンゴ礁がもたらす変化を議論しました。

研究所にいらっしゃった研究所会員の井伊さんとサンゴポーズ

今回のスプリングカレッジは、新型コロナウイルスの感染の影響で開催を見合わせることになりました。

スプリングカレッジを楽しみにしていたこども研究員のみなさんにまた会える日を、研究所一同楽しみにしています。

4月よりサンゴ塾のオンライン版をスタートします!

サンゴ塾 新年度塾生 募集はこちらから!

 

今週のサンゴ塾は喜界島でスプリングカレッジです!

今週のサンゴ塾は喜界島でスプリングカレッジです!

新型コロナウイルスの感染の影響で開催を見合わせることになったスプリングカレッジですが、喜界島在住の喜界島本校のサンゴ塾生(高校生2名)を対象におこなっています!

サンゴ塾 スプリングカレッジ初日〜冬の海でサンプル採取!〜
初日のスプリングカレッジの様子を動画にまとめました。

喜界島の北側にある白水集落付近のポイントへ向かいます。

このポイントは、左右の入江でサンゴの生育状況が異なります。

初日のフィールドワークは、分析のための砂を採取します。

亜熱帯に属する喜界島も風が強いとスノーケルするには気合が必要。

渡邊理事長と塾生二人は入水前に気合を入れます!

いざ、サンプルの採取へ!

現地でフィールドワークを行なうことに慣れている喜界島本校の塾生は、スノーケリング技術も上々です。

海中の様子はぜひ、動画でご覧ください。

初日の最後は、オンラインサンゴ塾「英語でサイエンス!」を現地で受講しました。画面にはサイエンスキャンプの有志たちがいて終始和やかなムードに。

サンゴ塾スプリングカレッジは3/26〜3/28の3日間にわたり行われます。

2日目はサンプルの分析をすすめる予定とのこと!お楽しみに!

(今回は、新型コロナウイルスの感染の影響で喜界島本校の塾生限定です)

今週のサンゴ塾

今週のサンゴ塾

全国的に晴れた今週、喜界島も暖かくこの日のサンゴ塾は駒越博士の喜界島ミニジオツアーとなりました。

まずは、喜界島の成り立ちを知ることができる塩道北方の露頭を観察します

ここでは、沖縄本島で見られる島尻層によく似た地層が発見されており、重要な研究対象になっています。140〜165万年前に蓄積した泥からサンゴ礁への転換期となる層と考えられています。よく見るとコケムシの化石を発見することができます。

また、島尻層の上には40〜85万年前の百之台層と、4〜15万年前の湾層を観察することができます。

小さなホタテの化石です。喜界島は島全体がフィールドの場。

 

続いて、伊砂の峡谷です。ここは2017年夏の台風と集中豪雨の影響で崖崩れが起き現れた喜界島が泥の海だった時代の地層を観察できます。

さらに場所を変え、こちらは喜界島のやや北部に位置するポイント。

石灰岩の中のロドリスの化石です。

この後、駒越先生と塾生は島の南部のサイトへ移動し、夕暮れまでジオツアーをしていたようです。

島全体が隆起サンゴ礁ででいている喜界島は、「すぐそこ」がフィールドの場です。

今週は、好奇心と探究心に身を委ねた現地でのサンゴ塾をお伝えしました🎵

今週のサンゴ塾

ハワイビーチのハマサンゴがビーチ内の生息位置によって成長速度に違いがあるのかを調べるため、採取したハマサンゴを岩石カッターで裁断し、レントゲン撮影をしました。さて、どのような結果になるのでしょうか?

■サンゴ塾とは?
中学生・高校生・一般の方を対象としたサンゴ礁研究プログラムです。
【1年コース、1週間コース、3日間コース】
詳しくはサンゴ塾ホームページをご覧ください。
http://college.kikaireefs.org/