インターンシップ体験記(宮林 弘美)

喜界島サンゴ礁科学研究所では、学生・社会人のインターンシップを受け入れています。あなたも研究所にインターンシップにきてみませんか!

インターンシップ生[profile]

●氏名:宮林 弘美
●年齢:20歳(インターン当時)
●出身:兵庫県
●インターン期間:2020年8/23〜9/27
●所属:日本大学 生物資源科学部 海洋生物資源科学科 3年
●普段学校でやっていること
友人と大学付近の川でサンプリングをする、サークルのイベント企画
●所属サークル:スキューバダイビングサークル

Q.喜界島サンゴ礁科学研究所をインターンシップ先に選んだきっかけは?

幼少期からの趣味であるスキューバダイビングを通じてサンゴが好きになり、環境保全やサンゴに関わる仕事をしたいと考えるようになった。そんな矢先、研究所の情報を拝見していた際にインターンシップの募集を発見した。私は子供が好きであるため、サイエンスコミュニケーションや研究所が力を入れている環境教育活動に興味があった。また海外在住経験があるため、サイエンス英語の指導補助や教材作りは自分の能力を活かすことができそうと感じたため、実際の現場で挑戦したく応募を決めた。

Q.担当した業務を教えてください。

主に、喜界島サンゴ図鑑100年プロジェクトにおけるサンゴ骨格の写真撮影、KIKAI Collegeフィールドワークの準備・実施・片付け、サンゴ塾(サイエンス英語)の教材作成、蔵書点検、実験室のサンゴ化石サンプルの整理等。

Q.印象に残っている業務内容を教えてください。

・サンゴ図鑑プロジェクトにおけるサンゴ骨格の写真撮影
自分の撮影した骨格が図鑑に載り、その図鑑を手にした人がその写真を見るかもしれないということを考えると、自分のやってきた作業が書籍という形で残ることがとても嬉しい。私はインターンシップとしての参加であったが、研究所への帰属意識が高まった。

・サンゴ塾(サイエンス英語)の教材作成
単元ごとに目的があり、それに沿って教材を作成することが難しかった。インドネシアで、英語でフィールドワークを行うという大きな目標を達成するにあたって必要な知識をどのように教えていくのかを考えさせられた。

・フィールドワーク関連業務
子供も大人も本気で研究を行っていたため、その意欲に応えられるよう準備や補助を行うことができたと感じる。例年のフィールドワークと違って口頭発表の準備期間が短い中で、子供たちが模造紙を完成させたのを見届けることができて達成感があった。それと同時に子供たちの発表は、最終的な目標である「現在から過去を考える」という点までは考えることができなかったため、そこまで補助できなかったことに対しては少し悔しさが残った。フィールドワーク全体としては、自然を科学することや知的好奇心の素晴らしさを学んだ。

Q.インターンシップを通してどんな気付きがありましたか?

まずは、自己分析をすることができたと感じる(物事への考え方や、価値観、行動の癖など)。インターンシップに来るまでは自己分析が上手く進まなかったが、幅広い業務を通して自分が仕事においてどんなことを重要視しているのか、どんなことにワクワクし達成感を感じるのか、以前より理想の将来像がはっきりしたと思う。またより良い物や体験を作り出すために試行錯誤を重ね追求することの楽しさに気がついた。また、その成果をサンゴ塾やイベントなどに還元し人に伝えるこのサンゴ研の仕事にとても魅力を感じた。

Q.今後の目標はなんですか?

人との繋がりの重要さを感じたため、苦手とするコミュニケーション力を高めたい。また、サンゴに関わる仕事に就くために、サンゴに関する知識を深めたい。そのために、学部の卒業研究ではサンゴに関する研究を行いたい。そして、また喜界島に来て研究所の仕事に携わりたい。来年は時間が合えばサンゴの産卵時期に来島しお手伝いをさせて頂けたら嬉しい。

Q.喜界島での休日は何をしましたか?

スキューバダイビングやシュノーケリングなどマリンスポーツを始め、島の観光や、研究所で企画されたイベントの参加、アオサンゴ調査の同行、ラジオの出演など。

Q.喜界島で印象に残ったことは?

・島の成り立ちや歴史
・島の方の、環境を守ることに対する考え方や行動(陸でも海の中でもゴミは気付いたら拾って持ち帰ること、島で起こっている出来事に対して敏感で情報収集をきちんとしていることなど)
・自然の豊かさ
・自然の特徴を理解し、上手い付き合い方をしていること。自然は生態系サービスを提供してくれると同時に時には怖い存在でもあることを誰もが理解していると感じた。台風前の用意周到な準備により、島では台風による死人が出ないことに納得だった。
・島の人の優しさやフレンドリーさが印象的だった。島の魚介類や野菜、果物などを差し入れして下さったり、一緒に家で飲んだりしたことが良い思い出だ。

同じインターンシップ生の仲間や、研究や実習で研究所に来ていた北大生や九大生と一緒に過ごしたことが良い思い出だ。朝研究所に向かう前に家の前の小野津ビーチや少し歩いた先にあるハワイビーチで泳いだり、一緒に自炊したり、飲み会をしたり、語り合ったりする何気ない日常が本当に楽しく貴重な経験となった。また、研究所で企画されたイベントや、オフの日、そして普段の生活でも島の人と関わることができて良かった。

研究所のインターンに興味を持っている学生や社会人の皆さんにひとこと。

このインターンシップでは、科学・環境教育を通じて幅広い業務に関わることができます!また、自分が得意とする分野の能力を活かしさらに伸ばすこともできるインターンシップでもあると思います。私の場合は、英語の教材作成に関わらせて頂いたのですが、思った以上に目的を意識した教材作成が難しく向上心が掻き立てられました!

喜界島は自然、文化、島の人の優しさなど魅力に溢れています!気になる方は、この喜界島でしか体験できない出来事を是非体験しに来て下さい!間違いなく世界観・人生観が変わると思います!

 

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