インターンシップ体験記(硯田 暉)

喜界島サンゴ礁科学研究所では、学生・社会人のインターンシップを受け入れています。あなたも研究所にインターンシップにきてみませんか!

インターンシップ生[profile]

●氏名:硯田暉
●年齢:22歳(インターン当時)
●出身:東京都
●インターン期間:2020年8/11〜9/8
●所属:酪農学園大学 4年
●普段学校でやっていること:環境保全、ボランティア
●所属サークル:バレーボール部

Q.喜界島サンゴ礁科学研究所をインターンシップ先に選んだきっかけは?

大学では湿地について学んでいましたが、就職活動中にサンゴ礁の研究がしたいと思い、研究できる場所がないか調べた結果、サンゴ礁科学研究所を見つけました。

Q.担当した業務を教えてください。

機材を使った水質分析と水槽のメンテナンス作業です。

Q.印象に残っている業務内容を教えてください。

過去の海水のサンプルには水質を変化させないために水銀が使われていたので少し怖かったです。

Q.インターンシップを通してどんな気付きがありましたか?

改めてサンゴや海が好きだということに気づくことができました。
研究にはあまり関係ありませんが、島の人達がとても親切でなじみやすかったです。

Q.今後の目標はなんですか?

今回のインターンシップでサンゴ礁について色々学ぶことができたので、これからもサンゴに関わる仕事に就きたいと思います。

Q.喜界島での休日は何をしましたか?

ハワイビーチではとても綺麗なサンゴやサカナをたくさん見ることができたのでとても印象に残っています。夜は星がとても綺麗で流星群が見れたことも印象に残っています。

Q.喜界島で印象に残ったことは?

ハワイビーチではとても綺麗なサンゴやサカナをたくさん見ることができたのでとても印象に残っています。夜は星がとても綺麗で流星群が見れたことも印象に残っています。

タロウさんが連れて行ってくれたジオツアーがとてもよかったです。仕事の後で疲れていた中でありがとうございました。

研究所のインターンに興味を持っている学生や社会人の皆さんにひとこと。

私がインターンシップに参加していた時は学生だけでなく社会人の方も参加していて色々な人と話し仲良くなることができました。インターンではなく、研究のために来ている学生さんもいましたが、皆サンゴや海が好きだという共通点があったのでとても楽しく過ごすことができました。インターンの時も周りの人たちが積極的に教えてくださるので安心して参加できると思います。サンゴ研究所のインターンに興味を持っている方がいましたら是非参加してみてください。

インターンシップ体験記(宮林 弘美)

喜界島サンゴ礁科学研究所では、学生・社会人のインターンシップを受け入れています。あなたも研究所にインターンシップにきてみませんか!

インターンシップ生[profile]

●氏名:宮林 弘美
●年齢:20歳(インターン当時)
●出身:兵庫県
●インターン期間:2020年8/23〜9/27
●所属:日本大学 生物資源科学部 海洋生物資源科学科 3年
●普段学校でやっていること
友人と大学付近の川でサンプリングをする、サークルのイベント企画
●所属サークル:スキューバダイビングサークル

Q.喜界島サンゴ礁科学研究所をインターンシップ先に選んだきっかけは?

幼少期からの趣味であるスキューバダイビングを通じてサンゴが好きになり、環境保全やサンゴに関わる仕事をしたいと考えるようになった。そんな矢先、研究所の情報を拝見していた際にインターンシップの募集を発見した。私は子供が好きであるため、サイエンスコミュニケーションや研究所が力を入れている環境教育活動に興味があった。また海外在住経験があるため、サイエンス英語の指導補助や教材作りは自分の能力を活かすことができそうと感じたため、実際の現場で挑戦したく応募を決めた。

Q.担当した業務を教えてください。

主に、喜界島サンゴ図鑑100年プロジェクトにおけるサンゴ骨格の写真撮影、KIKAI Collegeフィールドワークの準備・実施・片付け、サンゴ塾(サイエンス英語)の教材作成、蔵書点検、実験室のサンゴ化石サンプルの整理等。

Q.印象に残っている業務内容を教えてください。

・サンゴ図鑑プロジェクトにおけるサンゴ骨格の写真撮影
自分の撮影した骨格が図鑑に載り、その図鑑を手にした人がその写真を見るかもしれないということを考えると、自分のやってきた作業が書籍という形で残ることがとても嬉しい。私はインターンシップとしての参加であったが、研究所への帰属意識が高まった。

・サンゴ塾(サイエンス英語)の教材作成
単元ごとに目的があり、それに沿って教材を作成することが難しかった。インドネシアで、英語でフィールドワークを行うという大きな目標を達成するにあたって必要な知識をどのように教えていくのかを考えさせられた。

・フィールドワーク関連業務
子供も大人も本気で研究を行っていたため、その意欲に応えられるよう準備や補助を行うことができたと感じる。例年のフィールドワークと違って口頭発表の準備期間が短い中で、子供たちが模造紙を完成させたのを見届けることができて達成感があった。それと同時に子供たちの発表は、最終的な目標である「現在から過去を考える」という点までは考えることができなかったため、そこまで補助できなかったことに対しては少し悔しさが残った。フィールドワーク全体としては、自然を科学することや知的好奇心の素晴らしさを学んだ。

Q.インターンシップを通してどんな気付きがありましたか?

まずは、自己分析をすることができたと感じる(物事への考え方や、価値観、行動の癖など)。インターンシップに来るまでは自己分析が上手く進まなかったが、幅広い業務を通して自分が仕事においてどんなことを重要視しているのか、どんなことにワクワクし達成感を感じるのか、以前より理想の将来像がはっきりしたと思う。またより良い物や体験を作り出すために試行錯誤を重ね追求することの楽しさに気がついた。また、その成果をサンゴ塾やイベントなどに還元し人に伝えるこのサンゴ研の仕事にとても魅力を感じた。

Q.今後の目標はなんですか?

人との繋がりの重要さを感じたため、苦手とするコミュニケーション力を高めたい。また、サンゴに関わる仕事に就くために、サンゴに関する知識を深めたい。そのために、学部の卒業研究ではサンゴに関する研究を行いたい。そして、また喜界島に来て研究所の仕事に携わりたい。来年は時間が合えばサンゴの産卵時期に来島しお手伝いをさせて頂けたら嬉しい。

Q.喜界島での休日は何をしましたか?

スキューバダイビングやシュノーケリングなどマリンスポーツを始め、島の観光や、研究所で企画されたイベントの参加、アオサンゴ調査の同行、ラジオの出演など。

Q.喜界島で印象に残ったことは?

・島の成り立ちや歴史
・島の方の、環境を守ることに対する考え方や行動(陸でも海の中でもゴミは気付いたら拾って持ち帰ること、島で起こっている出来事に対して敏感で情報収集をきちんとしていることなど)
・自然の豊かさ
・自然の特徴を理解し、上手い付き合い方をしていること。自然は生態系サービスを提供してくれると同時に時には怖い存在でもあることを誰もが理解していると感じた。台風前の用意周到な準備により、島では台風による死人が出ないことに納得だった。
・島の人の優しさやフレンドリーさが印象的だった。島の魚介類や野菜、果物などを差し入れして下さったり、一緒に家で飲んだりしたことが良い思い出だ。

同じインターンシップ生の仲間や、研究や実習で研究所に来ていた北大生や九大生と一緒に過ごしたことが良い思い出だ。朝研究所に向かう前に家の前の小野津ビーチや少し歩いた先にあるハワイビーチで泳いだり、一緒に自炊したり、飲み会をしたり、語り合ったりする何気ない日常が本当に楽しく貴重な経験となった。また、研究所で企画されたイベントや、オフの日、そして普段の生活でも島の人と関わることができて良かった。

研究所のインターンに興味を持っている学生や社会人の皆さんにひとこと。

このインターンシップでは、科学・環境教育を通じて幅広い業務に関わることができます!また、自分が得意とする分野の能力を活かしさらに伸ばすこともできるインターンシップでもあると思います。私の場合は、英語の教材作成に関わらせて頂いたのですが、思った以上に目的を意識した教材作成が難しく向上心が掻き立てられました!

喜界島は自然、文化、島の人の優しさなど魅力に溢れています!気になる方は、この喜界島でしか体験できない出来事を是非体験しに来て下さい!間違いなく世界観・人生観が変わると思います!

 

インターンシップ体験記(礒川将兵)

喜界島サンゴ礁科学研究所では、学生・社会人のインターンシップを受け入れています。あなたも研究所にインターンシップにきてみませんか!

インターンシップ生[profile]

●氏名:礒川 将兵
●年齢:29歳(インターン当時)
●出身:大阪府大阪市
●インターン期間:2020年8/10〜8/30
●経歴
法学部法学科卒業、ハワイ大学ロースクール修了、 現在東京の監査法人に勤務中
●趣味:スクーバダイビング、読書、旅行

Q.喜界島サンゴ礁科学研究所をインターンシップ先に選んだきっかけは?

私は社会人のため、特にインターン先を探していたわけではありません。趣味のスクーバをきっかけに興味を持った海、サンゴ、自然、ゴミ問題についての本を読んでいるうちに「単なるバカンスではなく有意義な方法で長期休暇を過ごせないか」と、思うようになりました。そして研究所のWebサイトにたどり着いたのです。サンゴ礁で出来た島にあるサンゴ礁研究に特化した機関、そこでは”100年後に残すため”の様々なプロジェクトが進められている「これだ!」と直感しました。

Q.担当した業務を教えてください。

英語版Webサイトの原稿作成、環境省グリーンワーカー事業の企画等、企画・広報系の業務に携わらせていただきました。本業とはかけはなれた未経験の業務内容だったので最初は少し戸惑いましたが、”発信すること”の難しさと楽しさを知ることができました。

●担当した英語版Webサイト
https://kikaireefs-english.org/

Q.印象に残っている業務内容を教えてください。

環境省グリーンワーカー事業の企画です。出だしから蹴躓いた業務だったので、印象に残っています(笑) 環境省からの仕様書に則った当たり障りのない企画を上程して、理事長、所長に「もっと研究所のカラーを出してほしい」と一蹴されました。専門知識はないので苦し紛れに”遊び心”を採り入れた泣きの1回、所長の失笑を買いましたがなんとかOKをもらいました。広報担当のスタッフが素敵なチラシを作成してくださり、この”遊び心”が研究所や島の皆さんの間で好評となったようで、純粋に「嬉しいなぁ」と思えました。

Q.インターンシップを通してどんな気付きがありましたか?

モノ・コトの発信地がこれから都会から地方へ移りつつあるのではないか、と感じたことです。携わらせていただいた業務の多くは、研究所や島のことを、世界あるいは次世代にむけて発信するものでした。また、島の人達と関わることで、研究所の姿勢が周囲に少しずつ着実に伝播していることも実感できました。喜界島だけではありません。ゴミ分別27種類を実現した鹿児島県大崎町、日曜市の開催により観光誘致に成功した石垣島白保村— 等々、日本中の注目をさらっている他の自治体について、島民から聞く機会もありました。地方から発信者がたくさん現れたら面白いだろうな— 今そんな気持ちでワクワクしています。

Q.今後の目標はなんですか?

まだ具体的には決まっていませんが、日本中を回り、各自治体が抱えている問題や、SDGsのモデルケースとなるような取り組み、環境問題、地域振興等について、自分の目で見て、関わり、発信できるような人間になりたいと思っています。 そして、喜界島や研究所についても、3週間の滞在では到底知り尽くすことができなかったので、今後も何らかの形で関わせていただけたらと思っています。これからも宜しくお願い致します。

Q.喜界島での休日は何をしましたか?

とにかく喜界島のことを少しでもよく知りたい—そんな思いで、島中を自転車で必死に駆け回っていました。研究所のスタッフにお願いして、荒木〜浦原を案内していただいたり、アカショウビンを見るために監事のお店に押しかけたり(笑)…、研究所が開催する公民館講座や「サンゴの島の暮らし発見プロジェクトin喜界島」の打ち合わせにも積極的に参加しました。最終日の夜は、先生の一人が即興の”ナイトツアー・星”空教室に連れて行って下さり、最後に他のインターン生との素敵な思い出ができました。

Q.喜界島で印象に残ったことは?

人の温かさ、強さです。島では、沢山の人たちから助けの手を差し伸べてもらったり、優しい声をかけてもらったりしました。お陰様で、3週間ながら色々な体験をすることができました。また、コロナ禍、人口減少、ゴミ問題といった課題を抱えながらも、明るく、前向きに生きようとする姿勢に感銘を受け、自分もまた見習わなければならないなと思いました。

研究所のインターンシップ制度を利用して喜界島を訪れたおかげで、単なる旅行以上の体験をさせていただくことができました。「サンゴ研のインターンです」—そう身元を明かせば、島の人達は警戒心を解いて優しく接してくれます。研究所が信頼され島にとって大きな存在になっていることに、感銘を受けるとともに、インターン生としても「ありがたいなぁ」と思いました。願わくば、この関係が今後も続き、島と世界中の学生を結ぶ懸け橋となり続けていただけたら、インターン生として関わらせていただいた私も嬉しく思います。

研究所のインターンに興味を持っている学生や社会人の皆さんにひとこと。

研究所のインターンシップで学べることは無限です。サンゴ礁や海のこと、郷土文化、動植物、地域振興、SDGs— 1回の滞在では到底学びきれないほどです。こちらが「学びたい」という姿勢を見せれば、スタッフはもちろん、快く歓迎して受け入れてくれる島民の温かさも、喜界島でインターンをするメリットです。自分の目で見る、知る、触る、体験することが好きな人、そのために潮や土や汗にまみれることを厭わない人(笑)、島のことへ積極的に関わり発信したいと思っている人へ— 喜界島へ、研究所へ飛び込んでみませんか?

体験記番外編「ターイモについて」

礒川 将兵

 今、この体験記を読まれている皆さんは、研究所や喜界島に何かしらの興味を抱かれている人ではないかと思います。サンゴ礁研究所、喜界島と聞いて、皆さんは何を連想しますか?一面のサトウキビ畑?満天の星空?喜界島特有のサンゴ礁段丘?オオゴマダラやアカショウビンといったユニークな動物?エメラルドグリーンの海と多種多様なサンゴ礁?それとも最近発見されたアオサンゴの群生でしょうか?この中には、私が喜界島に3週間滞在して見ることができなかったものも、見ることができたものもあります。そして、見ることができたもの全てが今住んでいる東京にはないもので、私の中の貴重な思い出となりました。ですが、この体験記にはターイモのことを書こうと思います。なぜなら、浦原(うらばる)集落で見た美しいターイモ(田芋)水田の景色が、私の島での滞在の中で最も印象に残ったものだからです。

 島での滞在も折り返しを過ぎた頃、中央公民館で研究所主催の公民館講座に出席する機会がありました。講師は薩摩硫黄島に住む玩具花火研究所の大岩根尚さん。「地球に遊んでもらう」というテーマのもと、自然の中で遊ぶことや、私たちの生活と地球環境との関わりについてお話しいただきました。ターイモの話が持ち出されたのは、講座の一環で行われたグループディスカッションの発表時でした。「喜界島で地産地消をどのように実践できるか?」という大岩根さんの問い掛けに、「ターイモ!」と元気よく答えたお年寄りの男性が私の隣のグループにいました。昔島民はよく食べていて、葉・茎も食べることができる、男性はそう説明していました。島民の伝統に根付いた食材で、採った全てのパーツを余すことなく利用ができるターイモに私は興味を持ちました。

 早速研究所のスタッフにお願いして、翌日夕方案内していただいたのが浦原のターイモ畑でした。目の前の水田にびっしりと並んだターイモの苗 – 茎を高く伸ばし、大きく広げた葉の上では、昼間降った雨が水玉となってキラキラと輝いています。その青々として瑞々しい姿は、それまで毎日のように見ていたサトウキビと対照的をなしとても印象的でした。集落を奥に湧水源から引いた貯水池があり、そこから冷たく綺麗な水が各々の田圃に分配されていきます。また、集落が一望できる山手の高台には保食神社、水神社があり、御神前には今は使われず雑草だらけになった土俵があります。昔は、「村遊び」と称して、子供たちによる相撲試合が御祭神に捧げられていたとのことです。自然から恵まれた水を利用し食物を栽培し、神事を通して食物神、水神に感謝する – 当時の人たちにとって田イモ栽培、水がとても大切だったことがうかがえます。

浦原は島最大のターイモ産地です。この作物の生育には水利の良さが絶対条件であり、栽培域は島北東部の伊実久に始まり百之台段丘を沿って南西部の上嘉鉄に渡り分布しています。半世紀前には嘉鈍、志戸桶でも栽培されていたとのことで、島での消費を主目的として栽培されていたようです。採った芋はウムムッチー、ウムデンガクといった島の郷土料理の食材となり、フワリと呼ばれる葉茎部は調理して食べることも苗として再利用することもできる優れた作物です。今回の滞在では、ウムムッチーやウムデンガクを食べる機会はありませんでしたが、幸いにも浦原でターイモ農家の方からフワリの一部を譲り受けることができ、湯掻いて酢味噌和えとしていただきました。簡素で朴訥とした味ですが、繊維が豊富で歯ごたえがあります。島で消費するための食糧を島民自らが栽培し、収穫物を余すことなく消費する – 世界中でSDGsが叫ばれはじめた現代から遡って50年前もの話ですが、かつての喜界島のターイモ栽培にSDGsのモデルケースを見出すことはできないものでしょうか?

そんな島の食文化を支えてきたターイモですが、水利の悪さ、サトウキビを中心とする農政への転向、生産者の高齢化、大手小売業の進出に伴う食文化の変遷などにより、年々栽培面積は減少し、現在は半分以下となってしまったそうです。「雑草を手作業で除去するのにとてつもない時間と労力がかかる。異常な自然現象や除草剤で苗が枯れてしまうこともある。」 — そう教えてくれた最前のターイモ農家の方は、還暦を過ぎていることが伺えました。また、収穫されて店頭に並ぶものはいずれも高価で、島民にとっては容易に手を出せない代物となってしまったといいます。将来、この喜界島で島民がターイモを栽培することをやめ、ターイモを食べることをやめてしまう日が来てしまうのでしょうか?

 喜界島サンゴ礁化学研究所は、「100年後に残す」という理念のもと、2014年にこの島に設立されました。100年後に残したいサンゴ図鑑、人類が排出した二酸化炭素量のデータ、国立公園 – 研究所に携わる(もしくは携わった)様々な人の「残したい」想いが、プロジェクトやイベントとして形になっています。また、次世代の科学者、教育者を育成することを目標として、子供達に「感じる」「見つける」「伝える」「残す」ことの大切さを教えています。私は島での3週間で、一面のターイモ水田が造り出す浦原の景色の美しさに「感」動しました。島の郷土料理の材料となり、葉・茎・芋全てを利用できる持続可能な作物としての可能性を「見つけ」ました。そして今、私は研究所のデスクに座って、この体験記の原稿を書きながら、「どうすれば田イモの素晴らしさを世界へ発信することができるだろう?」と、頭を悩ませています。なぜかというと、この素敵な作物のことを一人でも多くの人に「伝える」ことが、喜界島での田イモ栽培を「100年後に残す」ために今の私ができる精一杯のことだからです。
 
 読者の皆さん。皆さんにとっての「100年後に残したい」モノは何でしょうか?浦原の美しいターイモ水田を見るため、そして皆さん自身の「100年後に残したい」モノを見つけるため、喜界島・研究所を訪れてみませんか?

科学研究費補助金等について

特定非営利活動法人喜界島サンゴ礁科学研究所は、令和元年8月30日付で文部科学省から研究機関指定(科学研究費補助金取扱規定第2条第4項に規定する研究機関)を受け、研究機関として登録されました。

喜界島サンゴ礁科学研究所に所属する研究者が科研費に申請し、研究を推進することが可能となりました。詳細につきましては、お問い合わせページにて、ご質問を受け付けております。

喜界島サンゴ礁科学研究所が皆様のご研究の発展に、貢献できれば幸いです。

  

 

特定非営利活動法人喜界島サンゴ礁科学研究所における研究活動上の不正行為の防止及び対応に関する規程 

 

 

研究費の不正使用および研究活動における不正行為の告発に係る通報窓口

「研究費の不正・不適切使用」に関する告発は、次のところで受け付けています。

「研究活動における不正行為」に関するご相談・告発もこちらで受け付けます。

■通報窓口

  特定非営利活動法人喜界島サンゴ礁科学研究所・運営管理部門
     住 所 〒891-6151 鹿児島県大島郡喜界町大字塩道1508 
     電 話 (0997) 66-0200
     E-mail tuho@kikaireefs.org   ※メールを送信する際には@を半角に修正してください。

■通報に当たっての留意事項

  1. 原則として顕名によること。なお、通報者は、悪意に基づく通報であると認定されない限り、単に通報したことを理由に不利益な取扱いを受けることはありません。
  2. 通報するに足りる合理的な理由又は根拠を示してください。
  3. 通報者は、不正使用の調査に対し、誠実に協力してください。
  4. 悪意に基づく通報であると認定された場合には、原則として当該通報した者の氏名等を公表します。
  5. 悪意に基づく通報など行為の悪質性が高いことが判明した場合は、刑事告発や民事訴訟などの法的措置を講じることがあります。

<参考:不正使用と認定された者に対する処分>

  • 競争的資金への申請及び応募資格の制限、研究費の返還、研究者本人の弁償責任
  • 機関内での人事処分(懲戒解雇、諭旨解雇、出勤停止、減給、戒告等)
  • 個人の氏名を含んだ調査結果の公表
  • 悪質性が高い場合は、刑事告発や民事訴訟等の法的措置

最終更新日:2020年2月18日