Author: kikaireefs
Strong winter dust storms may have caused the collapse of the Akkadian Empire
Recruiting interns!
Samuel Kahng 先生とサンゴ礁科学研究所の共同研究成果が南海日日新聞に掲載されました!
【オンライン科学英語】6/18初級中級クラス
【オンライン科学英語】6/16高校生上級クラス
【オンラインサンゴ塾】 6月19・20日サンゴ礁研究コース「研究相談」
6月19日は、小・中学生、20日は高校生のサンゴ塾生を対象にした「研究相談」でした。19日はサンゴ塾生のお住まいの地域は雨模様に対して喜界島は夏模様の蒸し暑い1日でした。
サンゴ礁研究コースでは、毎月隔週で「研究相談」をおこなっています。日頃新聞などで見かけた科学の記事など、気になることをお互いに話し合います。
サンゴ塾生からは、新聞でみたという「テルピオス」というサンゴに取り付いてしまう海綿の仲間の記事の話題や、実験をすすめている水の中の硝酸態窒素について話題にあがりました。みんなそれぞれに、意見や不思議に思ったことを話し合います。
この「研究相談」では、喜界島での最近の話題も紹介しています。今回は、先週喜界島で観察されたサンゴの産卵の話題でした。
このように、塾生たちの交流が深まっていくこともオンラインでサンゴ塾生があつまれる魅力だと思います。
(駒越)
NEW!! サンゴ礁博士に聞ける!オンライン科学相談室
地球の環境について調べ学習したい!サンゴって何?科学者になるにはどうしたらいいの?夏休みの自由研究を相談したい!
などなど・・・博士に気になることをたくさん聞いてみよう!
Surprising growth rates discovered in world’s deepest photosynthetic corals
【論文発表のお知らせ】世界最深の有藻性サンゴが驚異的な速度で成長することを発見
【サンゴ礁研究コース】 6月12・13日オンラインサンゴ塾「サンゴとは何か(生物学)」
オンラインセミナー6/5(金)「貝を用いた環境解析」
喜界島でトゲキクメイシ属のサンゴの産卵を確認しました
World Oceans Day 2020
今の地球に生きる君へ
インコボーイさんからのメッセージ
喜界島サンゴキャンプは、自分にとって非常にいい刺激になりました。今自分はとても怖いです。なぜなら、この前図工の時間にクラスメイトが、面白いものを作っていたんです。それ何?と聞いたらひどい世界だったんです。未来の地球を現した作品で、みずうみはゴミだらけでした。あっ、今からやんなきゃだめだと思いました。こんな恐怖はじめて感じました。こんなに怖い話しなのに、真面目に聞いてくれる人はいないのです。地球温暖化?というような人の多さにはビックリしました。でも、みんなの前でたくさん地球温暖化について話すようになって今 自分のクラスはエコになっています。とても嬉しいです。たった一人でこんなに変わるなんて!だれもが、地球温暖化という存在を忘れる日がくるといいなと思っています。
こんな日を作るためにも、サンゴの研究者に没頭してください。
自分はサンゴキャンプで研究者のかっこよさに心をうたれました。大きくなったら、生き物の研究者になります!
喜界島サンゴ研究キャンプ、とても楽しかったです。来年度もぜひ参加させてください。
インコボーイより。
渡邊先生からの返事
Re: インコボーイ君へ、
喜界島サンゴ礁科学研究所の渡邊です。
ハワイ調査の途中でインコボーイ君からのメッセージを見ました。ちょうど、海で必死になって目的のサンゴを探そうと潜って泳いでヘトヘトになって、それでも見つからないという辛い時期だったのでとても勇気づけられました。メッセージをありがとう。
インコボーイ君が今感じている怖いという気持ちを、どうか忘れないでください。それはとても大切な感覚なのだと僕は思います。大人になって余裕や感覚が鈍ると人や社会は、目の前のことをありのままに見ることが難しくなったり、自分の都合の良いように物事を解釈しようとしてしまいます。地球には、素晴らしい自然が沢山あって多くの生き物がそれぞれの環境に適応して生存しています。そしてそれぞれの生物には生きのびてきた歴史があります。人間も例外ではありません。人間は、長い地球の歴史の中ではほんの最近になって出てきた存在、数億年も前からいるサンゴに比べると新キャラです。そんな新キャラの人類は他の動物に比べて肉体的に弱かったので、必死に知恵を使って様々な環境にも適応してきました。森を切り開いて食べ物や住む場所を作ったり、分厚い服を身にまとってより寒いところにも住めるようになりました。夜の闇が怖いと感じて火を起こし、やがては電気を生み出しました。そして、今や地球上の色々な環境で人間は生活し、地球環境さえも変えてしまえる力を持っています。その人間が生きるために獲得してきた能力が、今、地球の自然と生物にとって良い方向に行っていないのは残念なことですね。
地球温暖化の主な原因になっている二酸化炭素は、人間が石炭や石油などの化石燃料と言われるものを燃焼してできたものです。地球には、水と生命が存在し、その生物が長い間かかって大気中の二酸化炭素を地殻に閉じ込めて来ました。その一部が我々が電気を作ったり車に乗るときに使っている石炭や石油です。因みに、地球上の最大の炭素の貯蓄庫となっているのがサンゴを始めとした海洋生物が関与して生成された炭酸塩岩という岩石です。人間は、せっかく長い時間をかけて生物が地球に閉じ込めて来たものをわずかな時間で再び大気中に放出をしてしまっています。その二酸化炭素は地球の温暖化をもたらし、海洋表層に溶けだし、炭酸カルシウムの骨を作っているサンゴに大きなストレスを与えています。サンゴはサンゴ礁を形成して実に多くの生物を育み、海洋生物の多様性を支えています。大気中の二酸化炭素がこのまま増えていってサンゴ礁の海に溶けていったら、今後サンゴ礁はどのようになってしまうのでしょうか。
もちろん、今すぐにすべての人間が二酸化炭素を放出するのをやめることができれば、一番良いのかもしれません。ただ、今それはとても難しい状況になっていますね。理屈ではわかっていても、人間は、一度手にした快適さはなかなか手放すことはできません。そしてこれまでに多く二酸化炭素を排出して来た国とこれから発展するために沢山化石燃料を使いたい国とが対立をしています。そんな中で我々はどうしたら良いでしょうか。どうしたら素晴らしい自然や環境をインコボーイ君の世代が大人になっても、さらに、その次の世代にも残せていくのでしょうか。残念ながら僕にはまだ良くわかりません。でも、インコボーイ君やお友達がクラスの中でやったように、僕も考え続けてできることをやりたいと思います。ある大きな国の大統領が化石燃料の使用が温暖化をもたらしたとは限らない、と言った時、それに猛烈に反対や抗議をする人たちがいました。声を上げることはとても大事なことだと思います。でも、なぜ誰も「化石燃料の使用が温暖化をもたらした」と言い切れないのでしょうか。二酸化炭素が増えると温室効果によって地球が温暖化する、と誰もが思っていると思います。ですが、人間が化石燃料の使用を開始してから現在までの大気中の二酸化炭素の量の変化と気温の関係を示す直接的なデータはないというのが大きな原因の一つです。大気中の二酸化炭素の濃度を継続的に測り続けているのは、ハワイにおける過去60年間のものが最も長い記録で、海の中の二酸化炭素の観測はもっと短いものしかありません。えっと思うかもしれませんがそれが現実です。もちろん、コンピューターを使って計算して予測することはできます。だけれど、二酸化炭素は、大気や海洋、生物、のどれも関係する複雑な系の中で動いています。そして、それを排出する人間の挙動もまた複雑なのです。現在、人間の活動がどの程度、関わっているかを正確に見積もるために、まずは、直接的なデータを示すことができれば、と我々は考えています。
この夏のサイエンスキャンプで、僕が皆さんにお話しした研究者にとって大事なこと、感じること、見つけること、伝えること、残すこと、のうちインコボーイ君は、既に、その多くを実践していますね。素晴らしいです。きっとそんなインコボーイ君のような人たちが将来を切り開いて行くのだと思うととても心強く感じます。そして、僕たちの世代もまだまだ諦めずに、やれることをひとつづつやって、少しでもやがて訪れる将来のことを考えられるヒントになることを残せていけたら、そして、一緒に未来を語り合いたいなと思います。今回は、素敵メッセージと応援をありがとうござます。また、来年お会いしましょう。
渡邊 剛
南日本新聞(2020年5月10日付)にオンラインサンゴ塾が掲載されました
南日本新聞2020年5月10日2面掲載
駒越先生がMBCテレビ「かごしま4」に出演しました
喜界町立早町小学校との連携
奄美大島住用湾のサンゴ調査結果が南海日日新聞・奄美新聞に掲載されました。
【論文発表のお知らせ】人為起源によるサンゴ礁の撹乱の変遷をサンゴ骨格から検出 ~奄美大島住用湾における産業発展・土地利用変遷に対するサンゴの応答~
【英語でサイエンス授業紹介】地球で最も若い火山の島「フンガトンガフンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha’apai)」
南海日日新聞 2020年5/6付に掲載!
【Yahoo!ニュースにサンゴ礁科学研究所が掲載されました】
記事はこちら!
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00010002-nankainn-l46
喜界島の豊かな自然、次世代へ
国立公園冊子発行、固有・希少種も紹介 環境省
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喜界島に生息する希少な植物や、外来種・海洋ゴミ問題を啓蒙するリーフレットを、国立公園等民間活用特定自然環境保全活動(グリーンワーカー)事業」の一環で環境省と行った調査をもとに作成しました。
このリーフレットは喜界空港、喜界町役場、喜界町図書館、喜界島観光物産協会などで配布しています。
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このリーフレットのお問い合わせは
TEL:0997-66-0200 までお電話ください。
オンラインセミナー「サンゴ礁科学の探求」が開催されました
第1回目のオンラインセミナー「サンゴ礁科学の探求」の講師は、北海道大学理学研究院 サンゴ礁地球環境学の渡邊剛先生です。
今日のセミナーのために、北海道大学から喜界島に、全国につながります!
セミナー第1部には、全国から70名を超える参加者が集まってくれました。
本日のテーマは「サンゴロジー サンゴが語る地球環境変動」。渡邊先生も講演にいつも以上に力が入った様子です。
予定時間を少し超えてしまうほどの盛り上がりでした!
一方で大人数でもあり、子どもたち一人一人はもっと聞きたいこと、質問したいことが残ったかもしません…
そこで、 サンゴ礁科学研究所では、より深く・より広く研究者と繋がるためのプログラム 【サンゴ塾】 をご用意しております。
実は、公開セミナー終了後に、現役【サンゴ塾生】(*サンゴ塾の参加者の愛称)たちによる、セミナー第2部が開催されていたのです…!
【サンゴ塾】の魅力の一つ、研究者との1対1での質問会、議論も白熱します!
高い志を持ったサンゴ塾生同士のコミュニケーションの場にもなりました。
オンラインではありますが、顔を合わせてコミュニケーションでき、サンゴ塾生、講師やスタッフも充実した時間を過ごすことができました。
そして、セミナーの内容に関する議論では、大学生顔負けの鋭い質問が次々に飛び出し、渡邊先生も指導に熱が入りました!
「なぜ海の砂漠と言われるところにサンゴは住むのか?」
「サンゴのポリプ1匹1ひきはどのようなスピードで増えるの?」
「世界で一番キレイな海はどこ?」
「なんでサンゴは動けなくなるのに、炭酸カルシウムの骨を作るの?」
などなど、深く・鋭い質問が続きました。
最後に渡邊先生からサンゴ塾生へ、課題も出題されました。
「1. 地球の気温が今より3度上がると地球環境はどのようになりますか?」
「2. その時にサンゴが生き残るにはどうしたらいいでしょうか?」
渡邊先生、サンゴ塾生たちの回答をとても楽しみにしているそうです。
みなさまでしたら、どのような答えが思いつくでしょうか?
ぜひ、一度一緒に考えてみてください!
(駒越)
☆☆☆現在、一緒に研究を進めてくれるサンゴ塾生を新規募集しております!
詳細は以下のURLから是非 ご確認ください。☆☆☆
■オンラインサンゴ塾の詳細
https://kikaireefs.org/college-3/
お電話でのお問い合わせ:0997-66-0200
オンラインサンゴ塾が始まりました。
先週4月8日から、3月のモニター開講で好評をいただいた【オンラインサンゴ塾】が本格スタートしました!
オンラインサンゴ塾「サンゴ礁研究コース」の様子を、講師の駒越がレポートします。
4月10日(金)は、オンラインサンゴ礁研究コースの第1回目でした。
今月は、サンゴ礁科学の理解を深める上で大切な基礎ということで「海水の性質」をテーマに授業を進めています。
まずは、海やサンゴ礁と関わる「水」を物質という観点に着目して、化学の内容です。
現在の参加者(サンゴ塾生)は、小学5年生から高校2年生と年齢に幅がありますが、少人数制を活かして、それぞれの理解度に合わせて授業を進めています。
サンゴ塾生にも、小中高校の授業とは違う、自分からノートを作っていく姿勢を学んでほしいと思っています。
また、授業の中では動画資料を活用した、目で見てわかる・生活の経験と科学が結びつく授業を目指しています。
オンラインサンゴ塾「サンゴ礁研究コース」では、基礎講座ののちサンゴ塾生たちに研究学習を進めてもらえるようをカリキュラムを作成しています。
全国から集まるサンゴ塾生たちとどのようなテーマで一緒に研究ができるか(参加されるサンゴ塾生の地域や興味に合わせて設定します)、私たちもとても楽しみにしています!
(駒越)
☆☆☆現在、一緒に研究を進めてくれるサンゴ塾生を新規募集しております!
詳細は以下のURLから是非 ご確認ください。☆☆☆
■オンラインサンゴ塾の詳細
https://kikaireefs.org/college-3/
お電話でのお問い合わせ:0997-66-0200
オンラインサンゴ塾が南海日日新聞・奄美新聞に掲載されました。
お知らせ
新型コロナウイルス感染症の対策として、明日から以下のサービスをお休みすることを決定しました。
・サンゴミュージアム・カフェ・ロッジ
・ジオツアー・サンゴ塾3日間&一週間コース
・研究所の見学
今後は、社会情勢を踏まえて再開を判断をしてまいります。
なお、研究所の事務所は通常通り営業していますので、ご安心くださいませ。
皆様にはご不便とご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
問合せTEL:0997-66-0200
https://kikaireefs.org/
サンゴ塾スプリングカレッジ後半
今週のサンゴ塾は喜界島でスプリングカレッジです!
今週のサンゴ塾
〜喜界島から世界へ!〜 Coral CO2プロジェクト報告会開催
2020年2月23日、喜界町図書館にてCoral CO2プロジェクト報告会開催を開催しました。
【プロジェクト概要】
弊所は2015年より、地球環境変動の将来予測の鍵となるCoral CO2プロジェクトの準備を 進めてきました。プロジェクトの⽬的は、サンゴの年輪を⽤いて、産業⾰命(18世紀後 半)から現在までの海洋の⼆酸化炭素吸収量を解明し、地球環境変動の将来予測に貢献す ることです。本プロジェクトは、クラウドファンディングで昨年費⽤の⼀部を募集し、⽀援総額1,706,000円となりプロジェクトが成⽴しました。ハワイで掘削したサンゴ⾻格の解析が現在、北海道⼤学で進められています。
Coral CO2プロジェクトのクラウドファンディング ページ
【報告会概要】
報告会では、ハワイでの掘削動画や弊所 渡邊理事⻑・⼭崎所⻑によるトークセッション・実際のサンゴ掘削装備での掘削実演や、北海道⼤学 ⼤学院理学院⽣による解析報告、質疑応答が⾏われました。
【報告内容と今後の期待】
ハワイで掘削したサンゴは累計118年の⾻格を形成していました。(2019年〜1902年)この⾻格は、20世紀を通じた海洋の⼆酸化炭素濃度の変動の記録が残されてる可能性があり、分析を進めるにあたり期待されます。今後は、累計118年の⽔温の復元と、⾻格の炭素同位体⽐を分析・解析し、サンゴが記憶する過去117年間の⼆酸化炭素濃度から⼈類が排出してきた⼆酸化炭素の推移を読み出します。また、ハワイで観測された60年間の⼤気のデータと突き合わせより精度の⾼い気候変動の将来測が期待されます。
【喜界島での今後の展開】
ハワイでの研究成果を⽣かして、喜界島・奄美群島でのサンゴの解析も進め、⽇本近海において⼆酸化炭素濃度がどのように変動してきたかを調べたいと考えています。喜界島サンゴ礁科学研究所は、サンゴ礁研究の「聖地」である喜界島を拠点に世界へ研究成果を発信していくとともに、今後もその過程を報告してまいります。
「知りたいが」未来をつくる!「喜界島のサンゴについて」開催
2020年1⽉23⽇、
島内の児童を対象に、喜界島サンゴ礁科学研究所のサンゴ塾⽣(※1)・こども研究員(※2)による発表と、特別展⽰「科学道100冊」に合わせ九州⼤学・北海道⼤学の学⽣による図書紹介を⾏いました。(喜界島サンゴ礁科学研究所・喜界町図書館共催)
このイベントには島内の児童多数と⼤⼈28名が参加し、参加者は科学と図書のコラボレーションを楽しみました。参加者を対象におこなったアンケートでは「島に住んでいながら 知らないことが多いので勉強になった」「次回、楽しみにしています」という回答がありました。
なお、喜界町図書館ではサンゴ塾⽣・こども研究員が発表したポスターや科学に関する図書の展⽰を3/31まで⾏っています。
【⾏ったプログラム】
■九州⼤学・北海道⼤学院の学⽣による図書の紹介
幼少期に感銘を受けた図書を九州⼤学・北海道⼤学院の学⽣4名が紹介しました。
■サンゴ塾⽣による喜界島での研究発表
・津⽥和忠くん(喜界⾼校2年)「サンゴ礁内の海⽔の炭酸系の解析」
・⽇吉慎太郎くん(喜界⾼校2年)「ハマサンゴ属およびハナガササンゴ属の⾻格形質計測」
■こども研究員によるポスターセッション
喜界町在住のこども研究員(6名)が昨年のサイエンスキャンプのポスターを発表しました。説明と質問を交互にするトーク形式でおこない、こども研究員は最初緊張していましたが、参加者から質問が投げかけられ、その質問に対して⾃分の⾔葉で答えていました。